『初段合格法 第1巻◆布石に強くなる』
『初段合格法 第1巻◆布石に強くなる』 石倉 昇
布石の本はすごくたくさんある。私は昔から「理論派」を標榜している(笑)ので、布石の本だけで何十冊もあります。
そんななか「今更初段でもねーだろ」と本書は昔読んでそのまま放置していたのですが…
このページに載せようかなと思って読み返してみたら好著でした(^^;。いや、この本、(弱い)二・三段まで役に立ちますよ。ある程度布石を覚えて、自分なりに布石の使い分けができるようになったくらいの時期にお勧めです。
『アマの俗筋 三つの大罪』 依田
今になってようやく、この本のすばらしさが理解できるようになってきました(^^)。構成は、
「敵を強くする俗筋」、「ねらいをなくする俗筋」、「働きの悪い俗筋と愚形」、「俗筋の手直し問題集」の四章構成。
囲碁を打つ人にとって、「アキ三角」とか「陣笠」、「ケイマの突き出し」やなんかが「悪い形」であることは常識。但し、その常識は絶対的なものではなく、ときに緊急避難的に敢えて形として選択されることもあるんですよね。
私たちは。「う〜ん、アキ三角は愚形の見本とか言われているけれども、まあこの場合は良いか」と思って打つこともある。でも本当はそういう場合も単なる悪手であることがほとんど。囲碁雑考の方で頻繁に登場するコバピ(私の弟子)には「君の打つアキ三角が必然の手であることなんて1万回に1度もない」なんて指導しています(^^;。
本書は、悪形の悪形たる所以を丁寧に解説し、私レベルが「これは場合の手だ」なんて偉そうに言うことを完全に否定してくれます(笑)。
自らの経験で言うのですが、本書はあまり早い時期に読んでも「わかったふり」で終わってしまうかもしれません。「そろそろ有段者」と言われるようになってから読むことをお勧めします。本書の中で取り上げられている棋譜も、「アマ有段者同士の対局」という設定になっていることですし。
この本、結構強くなりますよ。
『攻め合いの手筋』 小林覚
直前に紹介したのも手筋本でしたが、私がこのところ毎日持ち歩いているのは実はこれ。「初段・二段・三段」向けという位置づけです。
本書は先に紹介した『三段合格の手筋 150題』とは異なり、わりと「順を追って」いけば問題が解きやすいように編集されてます。
同じ問題に「1分で初段/3分で2級」という2つの判定基準が付いているのは、まあ「お遊び」以上の意味があるとはあまり思えないんだけど(^^;、自信を付けたり、あるいは努力目標にするのに良いのかもしれませんね。
目次を掲載しておくと、
1章 攻め合いの基本手筋35問
2章 攻め合いの有段手筋35問
3章 攻め合いの高段手筋20問
4章 腕だめしの手筋15問
という構成。そう、本書がとっかかりやすいのは「攻め合いの手筋」に終始しているからなんですね。人によって違うのかもしれませんが、「石の形」を求められる手筋問題よりも「攻め合い」の手筋問題の方が簡単だと思います。
「石の形」は絶対に必要な知識で、「石の効率」を考えていく上では絶対に必要なことですけれど、下手すると回答を見ても「なんでそれが良いのだろう?」なんて思わされることもありますね(^^;。
「簡単な問題を繰り返し解けと言われるが、級レベルの問題集はもう全部1秒で読めるようになっちゃった」なんて思ってる方。本書で「有段の手筋」の基礎を固めるのも良いでしょう(^^)。
『三段合格の手筋 150 題』 囲碁文庫 日本棋院
いや〜、これ、『ひと目の手筋』をやり終えた直後なんかにやったらびっくりするだろうな(笑)。
結構難しいんです、この本。しかも第一章の「序、中盤に生じる手筋」が難しい。これを見たら怖くて三段なんかとは碁が打てなくなるでしょう。たとえば、
この問題が二問目。いや、こういう形式の手筋問題に慣れていればさほど違和感はないでしょう。でも『ひと目の手筋』をやったばかりの人がみたらびっくりしますよ、これ。何をどうすればいいのか全くとっかかりがない(苦笑)。
問題のヒントは以下。
置き碁でたまに生じる形です。黒1のボウシは右辺側を重視する攻め方。対する白2、4のツケノビはウソ手です。
しかしそれをとがめる手段を知らないと、白が堂々の進出になるので、きっちり白をいじめ困らせましょう。
【2分で初段】
どうですか? いったい何をやれば良いのかわかりますか(笑)? 回答は白4の二路下。その回答を知って「ああ、なるほど」と思える方は本書を読む資格があります(^^)。
この本、上に挙げた問題が2問目ということからもおわかりいただけるように、結構難しい問題が多いんですね。
でも実は。本書で一番難しいのは実は第一章。第二章は「石取りと攻め合いの手筋」、第三章「ヨセに関する手筋」なんですが、第一章と違ってやることが明白なので、問題もとっつきやすい。
たとえば。
これは【2分で二段】だけど、これなら二段なくてもノーヒント、ノータイム。第一章の問題とはずいぶん難易度に差があるんです。
本書、第一章は結構難しいと思うんですが、「へ〜」という気付きには使えます。第二章以降は普通の問題集として使えます。
一応「有段者〜」のカテゴリにて推薦させて頂きます(^^)。