2005年04月15日

『筋がよくなる18のヒント』 増淵辰子

筋がよくなる18のヒント』 増淵辰子

現在発行されているのは増淵辰子七段の本をオリジナルに、増補改訂したもの。一応「中級者向け」の「碁スーパーブックス」シリーズの一冊。

囲碁をはじめた頃に購入して、何度か読んだ後、本棚に埋もれていました。最近どなたかのブログでこの本に触れていて、久しぶりに読み返した本。読み返してみて思ったこと。「この本、レベル高い〜」。この本に掲載されている図までもちゃんと理解できていれば「中級」なんてとんでもない。文句なく(日本棋院ランキングでは)有段ですね。前提とされている布石の知識なんかも結構広いし。オリジナルの発行が昭和48年と「ちょっと」(笑)昔なので、その当時の段級位を前提としているのかもしれません。

私もこの本から「言葉」を借りてよく使ってるんですが、読み返してみると全部の内容を理解してたなんてとても言えないな(笑)。

本書から借りた私のよく使う言葉は、たとえば「現在必然性のない手は、すべて悪手」。もちろんこれは自戒を込めて使うことが多いんですけどね。また「騙し手」みたいなものに関して「知って打つなら不純。知らずになら痴愚」。すごく迫力のある言葉でしょ。別の章でも「相手のウッカリを狙ったものだとしたら、品性を欠いた一手です」と。以来、私は「騙し手」に過敏気味なのかもしれない(笑)。さらに読まずに打ってみて一手負けになる攻め合いに関して「そんな攻め合いなら打たない方がまし」。うん、絶対に今の日本棋院段級位での中級向けじゃない(笑)。

読み返してみてとても面白かった。「有段者」を名乗る前に読んでおきたい一冊ですね(^^)。

ちなみに、本書にある「品性を欠いた一手」ってのは以下のような手。






これは私がよく遭遇する「間違ってくれ〜」とか「気付かないでくれ〜」なんていう情けない手よりちょっとレベルが高い^^。本当は18の二に継ぐところ。今16の三に打つ必要はなく、これが「相手が18の二に継いだと思って余所に回れば15の二に切ってしまえ!」と考えるのは「品性を欠いている」と。

私はこの程度なら「品性を欠いている」とまでは言いません^^。「ああ、一目得だと思ったんだろうけど、実は一目損なんだよね」とにんまりするかもしれない。正直に18の二と継いでおけば左からのハネを白は抑えられず、その後16の三も利く。しかし先に16の三に打てば相手にカケ継がれ、左からのハネに抑えられて一目損。

この手はちょっと高度(?)だけど、こういう「妙な手」が、プロからも「品性を欠いている」と思われる可能性があるのだなあと知っておくのは良いことだと思います。その分「本手を覚えたい」という気持ちが出てくるわけですからね。それは棋力の上達に繋がります。

投稿者 前田博明 : 12:00 | コメント (6) | トラックバック

2004年10月24日

『初段合格法 第1巻◆布石に強くなる』

『初段合格法 第1巻◆布石に強くなる』

初段合格法 第1巻◆布石に強くなる』 石倉 昇

布石の本はすごくたくさんある。私は昔から「理論派」を標榜している(笑)ので、布石の本だけで何十冊もあります。

そんななか「今更初段でもねーだろ」と本書は昔読んでそのまま放置していたのですが…

このページに載せようかなと思って読み返してみたら好著でした(^^;。いや、この本、(弱い)二・三段まで役に立ちますよ。ある程度布石を覚えて、自分なりに布石の使い分けができるようになったくらいの時期にお勧めです。

投稿者 前田博明 : 13:59 | コメント (0) | トラックバック

2004年10月19日

『攻め合いの手筋』 小林覚

攻め合いの手筋』 小林覚

直前に紹介したのも手筋本でしたが、私がこのところ毎日持ち歩いているのは実はこれ。「初段・二段・三段」向けという位置づけです。

本書は先に紹介した『三段合格の手筋 150題』とは異なり、わりと「順を追って」いけば問題が解きやすいように編集されてます。

同じ問題に「1分で初段/3分で2級」という2つの判定基準が付いているのは、まあ「お遊び」以上の意味があるとはあまり思えないんだけど(^^;、自信を付けたり、あるいは努力目標にするのに良いのかもしれませんね。

目次を掲載しておくと、


1章 攻め合いの基本手筋35問
2章 攻め合いの有段手筋35問
3章 攻め合いの高段手筋20問
4章 腕だめしの手筋15問

という構成。そう、本書がとっかかりやすいのは「攻め合いの手筋」に終始しているからなんですね。人によって違うのかもしれませんが、「石の形」を求められる手筋問題よりも「攻め合い」の手筋問題の方が簡単だと思います。

「石の形」は絶対に必要な知識で、「石の効率」を考えていく上では絶対に必要なことですけれど、下手すると回答を見ても「なんでそれが良いのだろう?」なんて思わされることもありますね(^^;。

「簡単な問題を繰り返し解けと言われるが、級レベルの問題集はもう全部1秒で読めるようになっちゃった」なんて思ってる方。本書で「有段の手筋」の基礎を固めるのも良いでしょう(^^)。

投稿者 前田博明 : 19:00 | コメント (12) | トラックバック

2004年02月17日

『戦いの鉄則』 依田紀基

戦いの鉄則』 依田紀基

うむむ。よくあるタイプの本だと思うんだけど…。おまけに私、この本を随分前に買って、一応通読しているはずなんだけど…

今(日本棋院「有段者の集い」で二段クラスになら負けないくらい)になって、ようやく本書に記載される全ての石の動きが伝わってきました(^^;。

内容はと言えば「強いところで戦え」、「カス石は逃げるな」、「根拠の要点は見逃すな」、「有利に戦う基本戦略」なんていう、それこそハッピー・マンデー教室で、私が弟子たちに偉そうに言っていることばかりなのに…

最近、わりと「中央の碁」を打つようになって、同じ棋力の人と打つときには「俺の碁ってなんて厚いんだろ〜」なんて思うようになって(笑)。それでようやく「戦い」ということがホントに理解できるようになったみたい。

とてもためになる本でした。

投稿者 前田博明 : 22:37 | コメント (0) | トラックバック

2003年10月13日

『打碁鑑賞シリーズ1 片岡聡』

打碁鑑賞シリーズ1 片岡聡』

一桁級から初・二段程度になれば、プロの棋譜を並べることが上達に繋がります。が、そのくらいの実力のうちは着手の意味がなかなか分りづらいのも事実。

本書(本シリーズ)は、そのようなジレンマを解消するのに打って付け。ほぼ全ての着手に本人のコメントが付き、さらに変化の検討まで掲載されています。

多くの碁打ちはこのような本を待っていたはず。無味乾燥になることもある棋譜並べが非常に楽しいものとなること間違いなしです。

投稿者 前田博明 : 17:30 | コメント (5)

『新・早わかり布石小事典』 日本棋院

新・早わかり布石小事典』 日本棋院

『死活小事典』と同じシリーズ。「5級〜初段向」と記載されています。とは言っても別に内容が難しいわけじゃないので10級〜15級くらいの人が読んでも良いんじゃないかな。

ただ、このシリーズの特徴として、書いていることにメリハリがない(笑)。初級者のうちは読み始めても途中で飽きてしまうので「5級〜初段向」となっているのかもしれません(笑)。

投稿者 前田博明 : 17:29 | コメント (0)

『新・早わかり 死活小事典』日本棋院

新・早わかり 死活小事典』日本棋院

非常にハンディで有益な一冊。ただ、「事典」ですので読んで面白いものではないかもしれません(^^;。内容的には「〜10級程度」のうちに読む方が良いのかもしれませんが、私は10級くらいの時に本書を読み通す忍耐はありませんでした(^^;。

本書を完全にマスターすれば「高段者」であると、日本棋院が言っています(^^)。

投稿者 前田博明 : 17:29 | コメント (0)

『依田ノート』 依田紀基

依田ノート依田ノート』 依田紀基

本書最初の方は、上掲の『序盤の打ちかた』と同じような説明があります。でも中盤以降はかなり本格的。碁盤を前にして読んだ方がいいですよ。

投稿者 前田博明 : 17:28 | コメント (0)