たまに紀伊國屋書店から「i feel 読書風景」という小冊子が送られてくる。
どのくらいの頻度で送られてくるのかも知らずにいたんだけど、この記事を書くために調べてみた。年4回発行(2月、5月、8月、11月)。
この冊子。表紙の紙質がなんだか良くて、いつも送られてくるとしばらく手で触ってみる(笑)。そしてページをぱらぱらとめくり、たいていそのままゴミ箱行きとなる。現在で言えばきっと活字中毒の末席くらいには連なると思う私だけど、掲載されている書評にも短編にもあまり興味を持てない。
ただ前回(2004年8月号)は、通勤に使うバッグに入れて、特集記事を一応全部読んでみた。特集は「いまもういちどやさしく学ぶ構造主義」。
今の流行がよくわからないんだけど、私の学生時代、まさに「構造主義旋風」の真っ盛り。あらゆる学問、文芸、デザインにまで「構造主義」の流れがあった。
「いまもういちど」を見て、「構造主義」後の流れがどのようなものなのか触れてあるかと読んでみたくなった。「やさしく学ぶ」を見て、あるいは「構造主義」は現在でも主役たり得ているのか、そうであるのなら現代にどう受け止められているのかを知ることができるかと考えた。
まあその望みは果たせず(苦笑)、結局は私の学生時代にも流行した「ちょっと構造主義を語ってみちゃいました」風の文章の羅列になっていたんだけど。
今回の特集は「だから経済学はおもしろい。」。経済学もまあ学んだ分野ではあるので一通り特集を眺めてみようとした。だけど今回は経済学を語っているのは巻頭の二人だけ(中谷巌・岩井克人の対談)。あとは雑談の羅列でちょっと読むに耐えなかった。
いや、なんだかね。届くとつい撫でてしまうくらいに「掴みはオッケー」な小冊子。紀伊国屋という絶大なブランド力も持っているのに、中身がすごくつまらないのはなぜなんだろうなぁと気になった。この冊子に携わる人に仕事を分配するだけの仕組みになってるような感じ。
ふと気付いてみると、最近書評誌なんかを全く読まなくなってるな。何か面白い雑誌は、今の時期にも生き残っているんでしょうか。
投稿者 前田博明 : 2004年10月10日 19:00 | トラックバック