2004年11月28日

『俳諧の本質的概論』 寺田寅彦

と、いうわけで、寺田寅彦の『俳諧の本質的概論』を読みました。いや〜、これ、むちゃくちゃ面白い。初出は 1932 年の「俳句講座」とのことだけど、今読んでも普通に読めますね。

私は俳句とは妙な縁があって、大学入試のときの英語の問題が俳句だった(苦笑)。なんか長文問題に、単語を羅列したモノが載っていて「これは米国人の書いた俳句です」と。わけわかんないハイクで、「えめぇ、日本語もできねえくせに余計なことすんじゃねえよっ!」なんて、入試中にも関わらず怒ってたなぁ(笑)。

その後私は、文学部の授業なんかに潜ったりしてたんですが、ある現代詩の先生の課題で「俳句と写真芸術の類似性について」なんてレポートを書いたことがありました。ぐだぐだと下らない心象を書き綴るのではなく、ばっさりとある瞬間を切り取って読者に提示する様子が「写真」に似ているでしょう?

この寺田寅彦の『俳諧の本質的概論』においても、俳句と他芸術とのアナロジーがいろいろ書かれてる。たとえば映画との類似性を「俳諧がカッティングの芸術であり、モンタージュの芸術である」なんて風に表現してる。

寺田寅彦は岩波文庫から『寺田寅彦随筆集』なんてのが出てて、岩波文庫をほとんど網羅してる(はずの(苦笑))私はいろいろと読んでるはずなんだけど、本文は記憶になかったな。

ホント、面白い文章でした。

投稿者 前田博明 : 2004年11月28日 21:43 | トラックバック