「面白い!」と思った作家の作品がどんどんつまらなくなっていくのはとても悲しい。
かつて『永遠のジャック&ベティ』で、ある種の天才かと思った清水義範だけど、氏が編集者に「パスティーシュ」という言葉を教えられ、「パスティーシュ作家」として自己認識し始めた頃から、どうもパロディによる「破壊力」が失われてしまい、単なる借り物小説のようになってしまったように感じている。
表題の『首輪物語』は、「首輪物語」「ティンカー・ベルの日記」「パウダー・スノー」「亀甲マン」「あこや貝夫人」「ハートブレイク・ツアー」「渚のカルメン」「プロフェッショナルX」の八作品が収められているけれど、面白く感じた作品は1作品もない。とくに最後の「プロフェッショナルX」は呆然とするほどにつまらなく感じた。
氏の作品にまだ触れていない人は、『永遠のジャック&ベティ』、『国語入試問題必勝法』、『虚構市立不条理中学校』あたりを抑えておけば良いのではないかと思ってる^^。
投稿者 前田博明 : 2005年12月11日 13:20 | トラックバック