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2003年6月4日 ◆ 「苦手なパターン」 −フリー対局−
碁は面白いもので。トータルで見れば明らかなウワテが、苦手なパターンを突かれてシタテに負けてしまうことがある。
昔の私もそうだった。何度も話すように「キリ」が打てなかった私。キリから派生する「戦い」全般が苦手だった。だから「いかに相手に攻撃させないか」ということで布石の勉強を繰り返したが、基本的に「戦い」にならない碁はあり得ない。布石段階で蓄えた貯金を、「戦い」の中どこまではき出さずに済むかという碁を打っていた。
今年に入って。なんとか「戦い」のコツを掴みかけては来たが、まあどちらかと言えば戦いは嫌い。今では「なるべくなら厚く構えて相手にやる気をなくさせる」という方向で碁を打っている(笑)(なので、一時徹底的なマイブームだった中国流も最近打たなくなった
− 最近は工藤流)。
で、弟子。
彼女の棋力も相当なものだが、私の弟子だけあって戦いが苦手だ。細かく言えば「ツケ」「大模様」が苦手な彼女だが、それは「戦いが苦手」ということに起因する。
戦いの得手・不得手はいろんなことに起因する。最初は「え、そこは私の地じゃないんですか!?」なんていう精神的ショックで戦意消失し、戦いに対する苦手意識が生まれたりする。また、「石の形」や「手筋」に対する知識不足から、ウワテに戦いに持ち込まれてボコボコにされ、そのせいで戦いが苦手だと思ってしまったりする。
この苦手を克服するために。まあいろんな方法があるけれど…
- 安易に「地」と思いこまないようにする
- 厚く打つ
- 相手のウスミに敏感になる
- 自分が強いところでは積極的に戦う
- 手筋の勉強をする
そんな感じか。
昨日はちょっと遅れていったので、いろんな人の対局を見ていたんだけど、当たり前のことながらいろんな「苦手」があるもんだなあとも感心した。
結構長く通っているんだけど、ちょっと進歩が止まっている女性。彼女は「隅」の重要性に対する認識が足りないみたいだった。彼女の打っているところを二局見てみたんだけど、二局とも隅・辺を相手に献上し、自分は中央で小さく、小さく生きていた。この場合は「苦手」というか、まだ初歩ができていないのかな。
またある女性。彼女は「大場」の感覚が苦手そうだった。自ら小さなところの戦いに持ち込んで勝負をごちゃごちゃにしていた。まあ同じ実力同士ならそういう戦いでも最後まで打ち切れるんだけど、ウワテとやると惨敗してショックを受けることになる。
ある男性は。ウスミの意識が希薄で、とにかく「先着」することに全てを賭けている様子だった。こういう打ち方をすると、序盤はある程度勝負になっているようでも、中盤以降相手にボロボロにやられることになりがち。
まやちゃん(笑)。彼女はもしかすると私など抜き去ってしまうかという勢いで成長しているにも関わらず。現在の彼女はディフェンスが苦手。『布石のベスポジ』という本でも、彼女は「ディフェンス」の問題を全部間違えたらしい(笑)。
まあしかし。
囲碁とは。自分の成長段階にあわせてハードルが存在する。それはいつまでもいつまでも続くみたい。そんな囲碁はやっぱり面白いよね。
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