ハンス・ピーチと仲間たち

 

2003年9月17日 ◆ 「初段の女性」 −フリー対局−

ハッピー・マンデーの話じゃなくて申し訳ないけれど。実はハッピー・マンデーの生徒は水曜日も級位者の日・有段者の集いに参加できることを知り、有段者の集いに参加してきた。

対局したのは初段の女性。盤面が大ヨセになってきたときにふと手を止める。

「すみません。私目算ができないのです。私は投了すべきでしょうか」。

この時点では白番の私が盤面で十数目勝っていた。私も初段扱いなのでコミがある。よって二十目くらい勝っている。「だいたいカタチが決まってきましたね。現状ではコミもある私が二十目近く勝っていますよ。でもまだヨセは全部残っていますから、これくらいの差なら私は打ちますけれども」。

「そうですか、では申し訳ありませんが続けさせてください」。

結局、ヨセでも事件は起こらずにそのまま私が勝ちきった。「ここの三目抜かれた時点で勝負が決まりましたか?」。珍しく自分の負け碁の検討をしてくる。「そうですね、ここ私も味の悪い場所で、そこで三目抜けたのは大きかったですね。でもこの三目、諦めない手もあったんですよ」。「すみません、そこ検討させて頂いてよろしいでしょうか?」。

級位者の日・有段者の日への参加を通じて、一番感じの良い女性だった(^^)。前にも何度も書いてるけど、5〜3級くらいの女性は「二度と打つものか!」という気持ちにさせる女性がたくさんいた。負けると相手を非難する人が多くいた。自分の碁笥から石を掴みだし、盤面にまき散らす勘違いな人もいた(投了するときに、自分のアゲハマから石を取りだし盤面に置くという方法もある。件の女性はそれを勘違いしてるんじゃないかな)。

たいてい、同じレベルであるという年長の女性と打つと勝ってしまう。そして打ち終えたときには無念さと、そして若干の怒りで手が震えていることが多かった。

しかし。初段に上がると相手の女性のタイプも変化してきたように思う。自らを知り、そして負けからも学ぶことができる人も増えている。

碁打ちとして。人を不愉快にするような碁打ちがいるのは寂しい。恥ずかしい。悔しい。負けると相手の級位申請に文句を言ったり、相手のちょっとした間違い(弟子かおるのしてしまった抜き忘れ)に激昂するような人に考えて欲しい。段位者クラスになると、5〜3級くらいの人のような恥ずかしい行為をする人が減っている。逆に考えると、そういう恥ずかしい行為をせず、真摯な態度でいれば実力も上がるなんてこともあるんじゃなかろうか。


本題というか、ハッピー・マンデーの話。

今日は月曜日に井目中四目で打った「ササヤン」と九子で対局。井目中四目はあっさりと中押しで負けたので「リベンジ」だ(笑)。

実は対局前。「ササヤンとの手合いは九子じゃないかもしれないな」とも思った。井目中四目での打ち方を見ていると、私にも九子で勝てそうに思えたのだ。しかしやはり。初心者にとって石が4つ減るというのは精神的にすごいプレッシャー。ササヤンは自ら手を乱し、結局は数十目の差で私の勝ちとなってしまった。

終局後、打ち方さえ覚えればササヤンがもっと良い碁を打てるようになると思った私は「じゃあ九子局での打ち方をちょっとやってみようか」と石を並べ始める。「こんな具合になったらどこに打つの?」。驚いたことに、こうやって問答形式で並べているときのササヤンは、ほとんど間違いのない手を打つ。「そうやって打ってれば勝てたんじゃないの?」という私の言葉に「また九子でお願いします」と言っていたササヤンだった。

ひとつ言っておく>ササヤン。もしかして、井目中四目で私に勝ったのは「なんだかインチキ」などと思っているのかもしれない。でも決してそんなことはないんだよ。「井目中四目」という言葉があることからわかるように、「井目中四目」も「ちゃんとした碁」なんだ。そこで俺に勝ったということは、「碁は打てている」ということなんだからね。「師匠に勝ったことがある」という自信を持って臨めば、九子の石を減らすことだってそう遠くはないはずだ。

 
 
 
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