|
2003年9月24日 ◆ 「奇妙な置き碁」 −フリー対局−
今日は師匠の権限を笠に着て(爆)、弟子たちに「奇妙な置き碁」をやらせてみた(笑)。最初にやらせてみたのは4月入学生の中では出色の強さで、さらに教室の中でも「ウワテ組」に入りつつあるユキちゃん。「君、これやってみなさい」と言ってやらせたのが下図。
八子局というよりも、四子+天元ポン抜き。これは盤面全体を黒の厚みが支配しているというような感じ。厚みが使えるのならこの置き碁ではなかなか負けないだろう。
でもユキちゃんは結局このカタチでも勝ちそうになっていた。すごいもんだな>ユキちゃん。
で、遅れてきたササヤンも7月だか8月入学の人と上のカタチによく似た置き碁を打っていた(さすがに彼女の場合はひとつ石を減らして三子+天元ポン抜きにしたけれど)。ササヤンもしっかり勝ちきったそうだ。やるじゃないか>ササヤン。
尚この日。私は遅れてくるかもしれない人のためにと思って手を空けていろんな人の碁を見ていた。本当は強いんだけど、強いというと必死の形相で否定する女性が、同期の人を相手に三子局(?)で打っていた。見てみると白を持つ彼女は各所のカタチを決めてから転戦しようとしている。
「えっと。置き碁であれば、そういう細かい所を追求してカタチを決めるよりも、後々にアジを残しておく打ち方の方が良いように思いますよ」なんて話をした。
打ち終えた彼女。私のところにやってきて「前田さんのおかげで勝ちましたよ!」と(^^;。「いやいや、それはあなたが強いからですよ」という私に「でもあのアドバイスは効きました!」と。なんか真剣に言われたので照れてしまった(笑)。
で、今日はミタニとも打った。七子局。前回打ったときはなんだか天石流みたいな打ち方をしてきて私にぼろぼろにされたミタニ。今日はどんな碁を打ってくるかと思えば序盤がひどかった。とても考えて打っているとは言えないところにポンポンと石を置いてくる。
言ってなかったかもしれないが>ミタニ。俺は思考の感じられない手拍子な碁も大嫌いだ(笑)。私がどこに着手しても甘くウケてくるミタニの碁にちょっと腹を立てて(笑)、一隅をまるまる殺して早々に勝負を決めた。
なんか。ああいう碁を打っていると進歩しないぞ>ミタニ。勝っても負けても自分のためにはならないと思う。そんな囲碁を始めて半年くらいで脊髄反射の碁が打てるわけがないんだ。まあ「○○の本に載っている定石は変化も含めてぜんぶ覚えました!」とか「○○の本の詰碁は全部1秒以内に正解が出せます!」なんて特訓をしたなら話は別だけどね。
手拍子ばかりを打っていて進歩が完全に止まってしまっていた人はハッピー・マンデーにもいる。手拍子碁を打って進歩が止まっていたけれど、頑張ってそこを脱してすごく強くなってきている人もいる。見れば最近二面打ちなんかをすることもあるみたいだけど、個人的には今の実力での二面打ちは、自分のためにも相手のためにもならないと思うぞ。
まあ。そういう碁の楽しみ方もあるだろうから、そっちの道を選ぶならもちろん個人の自由だけど、おそらくは「棋歴二十年5級」なんてことになるんじゃないかと思うよ。
今日はコバピとも打った。最近打った碁の中ではコバピとの碁が一番面白かったな。手合いはいつものようにコバピの希望で定先。まあ定先でコバピの勝ちはないはずだけど、コバピくらいになれば定先でウワテに負けても学ぶことはあるはず。もちろん置き碁で私にしっかり勝つのも良いことだと思うけどね>コバピ。
結果は三十目差くらいで私の勝ちだったんだけど、初段相手に三十目は悪くないじゃん>コバピ。コバピは「前田さん、手抜いてる! むかつく!」なんてことを言ってた。まあそう思ってくれてもいいけど(笑)、手を抜いたりはしてないよ>コバピ。もっとも大ヨセあたりからは勝負を紛らせる必要もないから「固く」は打ってたけどね。それは手抜きとは違うよ>コバピ。
で、今日のコバピの反省点。「見合いの一方を打たれたらもう一方は打とう!」ということ。私からみた左隅でコバピが見合いの両方に手を抜き、そこで勝負が決まった碁だった。
見合いの一方を打たれても手を抜く打ち方は確かにある。フリカワリを狙うときとか、あるいは相手が手を抜けない所に打って先手で切り上げるときとかね。でもそんな打ち方よりも、まずは「しっかりした碁」をマスターしよう。しっかり打てるようになれば、手抜きの価値がよりしっかり理解できるようになるはず。
「私弱くなってませんか?」「私ひどい碁打ってますか?」。コバピは対局中そんなことばかり言ってた(笑)。俺に勝てないことが「ひどい」と言うならばひどいんだろう(笑)。でも碁はしっかりしてるし、たとえば「見合いに手を抜いてくれたおかげで」というふうに、俺の勝因が特定の箇所に求められるということは、全体的にはしっかり打てているんだよ>コバピ。
褒め殺しとか「褒めて伸ばす」なんて策略じゃなくてさ(笑)。君は確かに強くなっている。俺やかおるなんかと、しっかりと考える碁を打ち続ければ急激に成長する時期にきていると思う。
|