ハンス・ピーチと仲間たち

 

前田師匠流十三路盤の鉄則

「前田師匠流」と言っても(笑)。私風の「必勝の秘策」とかを書くのではなく、あくまで一般的なこと。最近ハッピー・マンデー教室に入門された方の打ち方を見ていて気付いたことなどもあるので、そういう方々の参考になれば、ということです。

■ 鉄則1 − 空き隅には先着しよう!
囲碁は地を囲うゲーム。盤面でもっとも地を囲いやすいところは「隅」です。みなさんの中には隅を蔑ろにした打ち方をする方がいらっしゃいますが、そういう打ち方は非常に「ナマイキ」(笑)。

「でも私は山下敬吾が好きだから」というのも「ナマイキ」(笑)。そもそも山下敬吾流に中央を大事にする打ち方をして勝てるのは、十九路盤という広い盤面だから。十三路盤のような狭いところで中央を大事にしても勝てません。

最初の四手の攻防まず考えるべきことは、地にしやすい空き隅への先着。お互いにそのことを考えて打つわけですから、互いに二手ずつ、合計四手打ち終えたときには右図のようになっているはずです。

もちろん隅への着手は「星」だけでなく「小目」や「三々」もあります。とくに中央の狭い十三路盤では、初手を三々に打つのは魅力的。

ただ、お互いの石が、自分の拠点にしようとする隅に位置していなければならないのです。


■ 鉄則2 − ヒラキを打とう!
いろいろな方の対局を見ていると、空き隅を打ち終えた後、以下のような配置になることがよくあります。

 

いずれの場合も。「ヒラキ」を打てていません。

囲碁は確かに、自分の連続した石で、地を囲うゲーム。自分の囲いを破られれば地は減りますし、ときには取られてしまうこともあります。

ヒラキを打とう!しかし、ひとつひとつ石を連続させていくのは「効率」という面で考えれば悪手になります。たとえば前傾の右側の図のように打ちたいのなら、 右図のように打ちましょう。

黒は「コゲイマ」にヒラキ、白は「イッケン」に開いています(この場合は隅の要石からのヒラキであり、こういう場合には「シマリ」とも言います)。

先の図のように石を連続して置いていけば、相手に切られてしまうこともありません。しかし、右図のように、間をおいて打てば、より多くの地を囲うことができるようになるのです。

この図で示している「コゲイマ」や「イッケン」は、滅多なことで相手に切られる石ではありません。くっつけている石と同様、この二子は連絡していると見なすことができます。

たとえば、石を離して打つことのできる人と、くっつけてしか打てない人の対局の例を見てみましょう。

石の効率を考えよう!

上の図、石についた番号順に石を置いてみてもらえばわかりますが、黒は石の間を開けてうち、白はずっと石を繋いで打っています。

最終的にはほぼ同数の石を打ち合っているわけですが、黒の方が圧倒的に大きな地を囲っています。ちょっとだけ勇気を持って、そして「効率的」に打ちましょう。


■ 鉄則3 − 中央は後回し!

中央は後回し!先日、右図のような盤面を見ました。互いに隅に先着したあと、黒は二間でシマリ、白が天元に着手。怒った黒が天元の白にカケルという展開。

まず、白の天元が大問題。冒頭で、一番地の作りやすいところは隅だと書きました。そして、隅の次に地を作りやすいところは「辺」なのです

白三手目は、せっかく地の作りやすい辺を無視して、なんとなく「勢い」で中央に石を置いてしまっています。これでは左側にも黒は自由に入り込むことができ、白地がほとんどできなくなってしまいそうです。

確かに十九路盤では、初手から天元に打つような碁も存在します。しかしそれはあくまでも「中央が広いから」。十三路盤では、相手に多くの辺を与えてしまうと、中央の地なんてほとんど作ることができません。

そしてこの白の天元に怒った黒の手も問題。こんなふうに中央に石を持って行っても、得られるメリットはほとんどないのです。黒は白の天元を横目に、左辺の二つの白石の中間くらいに打ち込んでおくのが良かったでしょう。

その場合の流れのサンプルを下の図に示しておきます。

せっかく天元にうったのに…

まで、白はせっかく天元に打って「勢いづけて」みたものの、黒の打ち回しに大石を殺され、ここで投了となりました…

以上に述べたごくごく基本的なことを知っているかどうかで、5級くらいの力の差が生じます。頑張って偉そうな前田師匠をやっつけるくらい強くなりましょう(^^)。

 
 

 

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