初心者のうちは、「相手の石を止める」ということができないもの。
この上の問題。ある程度になれば間違えるわけもない(右の問題はちょっと趣深いけれど…)んだけど、こういうところで私に五子以上置かせる人は間違えてしまう。
「ササヤン、左の図はどこに置く?」。「はい、師匠、Aです」。「ふ〜ん、右は?」。「はい、師匠、Bです」。
「令文せんせ〜。ちょっといいですか? この子、問題両方とも間違えました〜」。
大声で教室中にアピールする陰険師匠。
「え、それは困りましたね」と令文先生。ピンク色に赤面するササヤン(笑)。「あらあの子、いじめられてるのかしら?」と同情する生徒たち。
簡単なのは左の問題。黒は白の侵入を絶対に止めたい。左側は黒にとって宝物の場所。ここを白に荒らされてはショックが大きすぎ。
初心者でもそこまではわかる(こばぴはたまにわからない(笑))。だから一所懸命自分の宝物を守ろうとする(こばぴはたまに気前よく宝物をプレゼントする)。そこで初心者が選択するのは常にツケなんだよね。「えいっ」と気合いを入れて付けてくる。
なぜツケがダメなのか、をちゃんと理解するにはこの後の変化を読まないといけない。ちゃんと読むのはそれなりに難しい。でもある程度「規則」みたいにして覚えてしまえばいい。「止めるときには一間あける」。だから左の問題は B が正解。
ラグビーやサッカーのディフェンスでもそうだよね。相手に接近しすぎると、むしろ脇を抜かれることになる。間合いを取ってディフェンスすると、相手もなかなか抜きにこれない。
右の問題はちょっと「味わい」がありすぎて難しいんだけど、基本的には「石は連絡している方がいい」という原則に基づいて考えればいい。Aに打って自分の石を連絡させる。かつ白が続けてBに打てば、それは「ケイマの突き出し」という悪手になる。不思議なことに、碁というのは相手に悪手を打たせれば自然と勝てるようにできてるんだよね(いや、韓国碁の悪手っぷりはまた別次元の話ということで…)。
みんなの前で「この子、ぜんぜん間違えてます〜」と言いつけられたササヤン。講義終了後「令文先生、私師匠にいじめられたので帰ります」と帰ってしまった(笑)。いやいや〜、ササヤン。みんなの役に立ったんだから良かったじゃんねえ(笑)。
そういえば。ササヤンは最近、この日記にネタを提供したくてたまらないらしく、先日は「師匠質問です〜。なんで私とコバピには『美人』とか『綺麗』という形容詞がついてないんですか?」と尋ねてた(大笑)。いや、まいったな。こりゃ師匠の手落ちであった。君もこばぴもとってもカワイイよ!
講義後は「ピンポン」の ARATA に似た格好良い男子高校生と対局。四子で、と藤田という渾名のF先生の指示。う〜ん、前回 ARATA 君とは九子で打って勝っているんだよな。
この ARATA 君、私から見ると信じられないくらいの中央志向。隅や辺なんて全部くれてやるという碁を打つ。でもね。前の日記にも書いたけど、上手と打って中央をまとめきるのはとても難しい。陰険な私は ARATA 君の中央志向の癖を突いて地を先行し、そして後で中央に進出。必死に止めようとする ARATA 君の隙を突いて彼の大石を取ってしまう(笑)。いや〜、陰険な上手だな(苦笑)。
途中自分でもちょっと嫌になって、F先生が見に来たときに「あはは。ARATA 君の癖がわかってるからって、こりゃあ白やりすぎだよね」なんて。
でも。最後の彼の見損じがなければ二、三十目差だったかな。九子でやられたときよりは強くなっているみたい。それに「癖を突いて」という言葉を連発しておいたし、最後に「もうちょっと辺や隅を大事にすれば石が減るよ」とも伝えておいた。自分の地に対する甘さを感じてくれたんじゃないのかな。
そうそう、陰険で思い出した。昨日も有段者の集いで一局打った。その相手と囲い合いの碁を打っていて、「さあ、そろそろ相手の中に入っちゃうかな」と思っていた。そこに KGS からの刺客であるO氏登場。横からにこにこ見てる。「う〜ん、俺、Oさんに対してもうわてっぽく接しているよな」と思って考えた。「今、地合ではコミがかりで俺が勝ってる。ここは派手に手にせずに、渋く逃げ切る方が尊敬してもらえるんじゃないか」(大笑)。
で、私は陰険にネチネチと寄せて、そのまま逃げ切り。結果は三目半かそこら。
打ち終わってOさんに言った。「いやぁ、Oさんが見てるから派手に打ち合うより、しぶ〜く逃げ切ってみようと思ったんですよ」。あ、ばらしちゃだめじゃん>自分(苦笑)。
でも最近陰険さに拍車がかかってきたみたいで、碁を「なるべくコミぎりぎりの範囲で決着させよう」なんて考えるようになった(苦笑)。ネット碁では持碁を狙ってみたり、半目勝ちを狙ってみたり。これで強くなるのかどうかわからないけど、目算通りに勝負が決まると快感があるのは事実なんだよね(笑)。
投稿者 前田博明 : 2004年09月13日 23:00 | トラックバック皆様、はじめまして、こんにちは。
歩くねた提供箱のササヤンです。
しかし・・・・・・師匠。こんなにリアルに再現してくださらなくとも。
さりげに、五子以上のところを強調しているし。