2004年11月08日

打ち込みは打てますか?

む〜、今日のテーマは打ち込み。

碁は打ち込みを知っていると知らないとじゃあ全く別のゲーム。だから初心者のうちはウワテの打ち込みを見るとむちゃくちゃショックを受ける。

でもショックを受けた後の振る舞いは、大きく分けると2通りに分かれるかな。自分でもがんがんと打ち込みを試み始める人と、打ち込みを怖がって守ってばかりになる人。前者の方が格好良いかもしれないけれど、残念ながら私は後者。

ほとんど「打ち込み恐怖症」になっていた私は「そろそろ初段」と言われた時期に、あるアマ高段者相手に打ち込みを試みたものの、その後の手が続かない。「あぁ、格好つけてみたものの、自分の打ちこなせない手を打ってしまうなんて俺はなんて失礼な奴なんだ」と、何ヶ月も悪夢に襲われたのは前にも書いた。

打ち込みを行う際には。打ち込み後に盤面がどのようになるかをきちんと予測するヨミが必要。その予測には、当然にシチョウ関係によって異なってくる打ち込み後の手筋を知っていることが必要。もちろん大前提として、その打ち込みが成立するのかどうかという知識も必要だし、さらに他の場所の石にどのような影響を与えるかも読んでおかなくちゃいけない。

「そんなにいろいろと条件があるなら打ち込みなんて打てないよ」。うん。だから私は「そろそろ初段」な時期でも打ち込みが打てなかったんだよね。「打ち込み」に関してはたくさんの本が出てる(『李昌鎬の中盤戦略〈1〉打ち込みとエグリ』李昌鎬/『打ち込み後の攻防』小林覚、等)。でもどの本も有段以前に読んでちゃんと理解してたかどうかはすごく疑問。と、いうかほとんど理解できていなかった。

と、ここでいつもの私なら「よって打ち込みはせめて一桁級になるまで勉強の必要なし」と結論付けるところ。下手くそな打ち込みは碁を荒らすきっかけにもなるし。

でもね。打ち込みという技術。放置しておくにはあまりに大きな要素なんだよね。三々定石くらいの頻度で打たれる打ち込み定石もあるし。そういうごく基本形はなんとなくでも覚えておいて、使いながら覚えるってのが良いのかもしれない。

尚、相手の打ち込みに対しては、「そこは自分の地だったのに」と思わないことがまず重要。「なんだ、このやろ〜。そこは俺の地だぞ!」なんて思って相手の打ち込みを咎めようとすると、たいていドツボにはまることになる。

だからと言って相手の無理な打ち込みまで許してしまうと、絶対に碁は勝てなくなるから難しいところなんだけどね(^^;。

昨日の問題プリントにあったのはこんな問題。

どこに打ち込みますか?
どこに打ち込みますか?
【 黒番、打ち込む場所は? 】

尚、昨日は講義開始前に小林覚九段にお会いした。少々お疲れのご様子だったのに長々と話し込んじゃったな。失礼いたしました>覚先生。「前田さん、なんか噂によると強くなったんですって?」。普通プロ棋士にこんなこと言われたら否定するもんなのかな。

私の答えは「ええ、かなり」(爆)。覚先生、苦笑いしつつも話を合わせて下さった(苦笑)。

で、そこにコバピが通りかかって。「覚先生、最近鍛えてる子なんですよ」。「ほほう、どのくらい打つんですか?」。「いえ、名前だけコバピなんつって、覚先生と『コバ』がかぶってるのになかなか強くなりません」。

「まあ前田さんは仕事もせずに碁を打ってるんですから、前田さんと同じ棋歴でも落ち込む必要はないですよ」なんて慰められてたな(笑)>コバピ。いつものコバピはプロ棋士を見ると必死に逃げていくのに、慰められて気をよくしたか、覚先生の前でちゃんと話をしていた(笑)。


そして講義後の対局はなかなか強い男性の方。

最初四子局で対局を開始したんだけど、十数手で投了される(^^;。まあちょっと悪くしちゃったんだよね。私もなぜか集中力を欠いていて、一歩間違えれば私が十数手で投了するところだったんだけど。

で、五子局に手直りして再対局。「う〜ん、難しいことやっちゃいけないかな?」とか思ってるうちに、私の種石がぽこぽこ抜かれる(大笑)。いやぁ、失礼しちゃったなぁ、あんな碁を打って。「なんとか帳尻を合わせよう」と、相手の大石をほぼ取った形にしたんだけど、「えっとどうなのかな」と見直し始めると同時にF先生がやってきて「あっ」と(笑)。

いや〜、文句言ってるんじゃぜんぜんないんだけどさ。先生が「あっ」と言ったところにウワテが手を入れるのは汚いじゃない(笑)? よってもうそこは読まず。他のところをヨセているうちに再度F先生がやってきて「前田さん、意地でも手を入れないんですね」。「いや、だって先生が疑問に感じたところをウワテが手を入れるのは汚いでしょう?」。

結局そこは相手の方が間違えて手を入れたんだけど、なんか集中力を欠いていた私が再度受け間違えて相手の方の中押し勝ち(^^;。いや、失礼しましたね>相手の方。「五子ではなかなか碁になるまい」なんて思い上がった勘違いもあって、ちょっとひどい碁を打ってしまいましたm(..)m。

ところで私に百目の差を付けられている同期のコバピ。彼女は棋院職員の女性と打って 20 目程度の勝ちだったとか(相手の先)。ふむ。まぁ勝って不思議はないけど、負けても不思議じゃない相手なんだよな。やっぱり私と打つときは相当に緊張しているんだろうなぁ。

なかなか「もっとウワテ」に会わせてやる機会もなくなっちゃって、彼女にとっちゃあ私が「最高のウワテ」。そんな奴と打つ時に緊張するのはしょうがない。まあ徐々に差を詰めていくように頑張ろうな>コバピ。

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投稿者 前田博明 : 2004年11月08日 23:00 | トラックバック
コメント

置き碁でボコボコ取られるのがまったくもってミステリーだったけれど、「打ち込み」だったんだ〜と合点がいったです。こうして、ひとつひとつ入門時のミステリーが明かされる毎に、棋力があがっていくのかな。囲碁は無限の謎解きだね。

Posted by: ナッキー : 2004年11月09日 11:50
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