今日の講義は「ワンセットで覚える形」と題して「石の形」について。
たとえばこんな問題で黒番次の一手。


一般に「問題」として考えると左の方が簡単。でも右側の問題は「定石」の一部で、私にとっては右の方が簡単でした(^^;。左の形ってそんなにできないし…。
回答はといえば両方ともカタツギが形。カケツギを考える人もいると思うんだけど、まず左の問題については「カケツギである必要がない」。カケツギってのは「効率的」なんだけど、あとにいろいろとアジを残したりするんだよね。左の問題に関して言うと「さっさとおさまる」場所で、黒からいろいろ考える必要もない場所なので、とにかく手堅いカタツギが答。
右の問題は「^」の形にカケ継ぐのが効率的に見える。デギリを綺麗に防いでいて気持ちよい感じがするもんね。でもカケ継いだ場合、左下のハネをオサエルことができないのが難点。デギリに対する嫌味が多少残るんだけど、直接の手はないし、固く継いで隅に強くしておくのが正解。
余談だけど、私が初段を名乗る前にすごく「壁」に感じたのがこの右側のような問題なんだよね。右の問題、私は局面をヨンで、カケツギを打ってた。そして右下をハネられて困ってたんだよね。ところが私の出会った有段者たちはみんなノータイムで固く継ぐ。「てめーら、なんで読まずにそんなカタチがわかるんだよ!」と思ってた。愚直にも思えるカタツギがここでは最善というのを読まずにわかるのは羨ましかったなあ…。
結局、右の問題のようなカタチでカタツギが打てるかどうかってのは、隅にハネてくる手を想像できるかどうか。いろんな定石の知識や経験があれば、左下をハネてくる手の大きさが身にしみてる。するとまずは隅に手堅く打つというところから読み始めるようになるんですよね。
こういう「カタチ」の問題。「ああ、そこが結局効率的なのか!」と「驚いて」覚えていくことが棋力向上につながります(^^)。
講義後はFさん(Hさん?)という10月から通ってる男性の方と対局。F先生の指示で四子局。「う〜ん、四子か。俺と四子なら相当強いんだな」なんて思いつつ(笑)対局開始。初めての人とはたいていまず先で打ってもらって棋力を見てから置き碁にするんだけど、初対面の男性の方に「じゃあまずは先で打ってみて下さいね」ってのも言いにくい(^^。
序盤はこんな感じ。

白にも緊張感が見えるわけだけど(^^;、わりとよく打ててますよね>黒。黒2、4のウケで、白5に回られたのを悪いと評価する人もいるかもしれないけれど、私は別にこれもアリだと思います。「私はしっかりと打ちます」という主張があるようでね。まあ局後も相手の方には伝えたんですが、黒4を十六の11の二間高バサミは結構簡明でお勧め。一間や低いハサミはウワテの技でやられてしまうこともあるからね(^^;。
黒6も堂々と大場に先行していて良いですよね。ちょっと問題に感じたのが黒22。白19の打ち込みからの合わせ技で隅を荒らされることを危惧したんでしょう。それはとても良い感覚。ただ右辺方向を固めるのと、右下隅がやや凝り型っぽくなりつつ、白に先手を与えるのがどうか。黒30は、黒22のハネツギからの連続技でここに打ちたくなったんだろうけれど、ここはむしろ上側に石がくるようにしたかったかもしれない。白19に対しては黙って十四の15に飛ぶのが簡明かもしれないな。右辺への打ち込みも狙えるし。
尚この白19。打ちながら相手の方には伝えたんですけど、ここまで「黒らしい」間違いがないので様子見で打ち込んだ手(^^;。「ほんとうにあなたは私と四子の棋力なんですか?」と問うてみているわけです。
で、もうひとつ私が問題だと相手の方にお伝えしたのが黒36。そもそも黒32でオサエル方向が「悔しい方向」に向いている感じもするけど、それはまあ良いことにしましょう。で、黒34も悪くない。白にウケを強要していますからね。で、白は「しかたなく」35に伸びたのに、黒36と受けてくれるなら白35が「むちゃくちゃ良い手」になってしまいました。ここからしばらく先手を打たせてもらって、そこでずいぶん貯金することができました。
ただ。この後黒十七の13の切りから仕掛けたコウを白がウケ間違え、勝負はなかなか難しいことになりました。私がコウ材で打つべきところを一路間違えて打ってしまったんですよね(^^;。相手の方はしっかりと読んで「そんなもんコウ材じゃねーぞ!」と正解でコウ解消。あれは痺れたなぁ(^^;。局後にF先生とちらと話していたんだけど、F先生曰く。「へ〜、前田さん。ウワテがコウで損をしたんですか(笑)」と(爆)。
相手の方は棋歴も短いようで随所で「ちょっとずつの損」を重ねてしまって、終局時にはちょっと差がついてしまった。でも「大崩」がなくて最後まで白は緊張を強いられる碁でしたよ>相手の方。教室の中では「最も筋が良い部類」に入りそうです。
尚この碁を打ってる途中からコバピと七子局で二面打ちになったんだけど、コバピとの碁はまた別記事で。
投稿者 前田博明 : 2004年12月06日 23:00 | トラックバック 昨日は対局、ありがとうございました。
何か、過分なおほめをいただき恐縮です。
アドバイスもたいへんためになりました。
昨日はこの話はしませんでしたが、ブログを始めたところでして、トラックバックとかもさせていただきました。
今後ともよろしくお願いします。