私なんてまだ弱いのにブログで偉そうに書いてる… って話じゃなくて(否、それはそれで結構恥ずかしいですけどね、ホント)。
前に日本棋院ネット対局場の話で、日本サーバと韓国サーバでランクが5〜10程度違っているみたい、って話を書きました。それがちょっと恥ずかしいと。その記事にトラックバックを頂いたので弁明(笑)。
なんかね。欧米やアジア諸国では、「囲碁用語」として結構日本語が使われてるんですよね(この話は前にもどこかに書きました)。みんな「コウ」とか「アタリ」とか、それなりに打つ人だと「フリカワリ」「セメドリ」「ビョウヨミ」なんて言葉を使う。これはこれまでに為された囲碁普及活動による大事な財産なんでしょう。
欧米人と対局していて「日本人かよ、いいなぁ」「おまえ、棋院とかいうところに言ったことあるのか?」とか「え、趙治勲を見たことあるのかよっ!!」なんて言われて、ちょっと嬉しくなる。「今度日本に行くからさ、日本棋院を案内してよ」とか。そういうところからいろいろと日本にも、そしてもちろん囲碁にも興味を持って貰ってるんですよね。
でも最近。どうも日本の囲碁が振るわない状況が続いていて、まだ直接そう言われたことはないけれど「囲碁ってやっぱり韓国のものなの?」とか言われて、そしてせっかく持って貰った日本への興味とかを感じて貰えなくなるのは悲しい。
そして今回の日本棋院ネット対局。
棋院がこれからどういうふうにランクの調整をしていくのかわかんないけど、今は日中韓どこでも「初段と言えば初段」ってことになってる(パンダネットは世界ランクに2つゲタをはかせて日本ランクにしています)。登録時の説明書きがない(少なくとも私は読んでない)ために、日本棋院で行われている碁会所サービスでの棋力のままに登録してる人が結構いるみたい。
その日本棋院の碁会所サービスなんて、二段を名乗りつつも、70目負けていてもわかんなくて、それで作り碁にしてしまう人がいるようなレベル。で、作りかけで「え、そんなに負けてんの?」なんて驚いてる(苦笑)。もちろん中には強い人もいるんだけど、平均的にあまりにレベルが低い。
そんな人たちがその棋力でネット碁に参加して勝てるわけがないんですよね。日本サーバには0勝40敗なんて日本人もいたりする。
中韓の人に「やっぱ日本の碁ってどーしよーもねーな」なんて思われるかもしれないなんてのも嫌な感じだし、欧米からの参加者に「日本のランクはどうなってんだよ」なんて思われるのも悲しい。
独りよがりの自己満足と言われてしまえばそれまでなんだけれども。
私は欧米の人たちが「日本こそ囲碁の総本山」と思っていてくれることがとても嬉しいし、そういう地位に押し上げるためにたくさん活動してくれた人々を尊敬してる。大げさな話かもしれないけれど、日本の段級位認定が今以上にインフレになってしまうのは、先人たちの苦労を蔑ろにしてしまうこともあるんじゃないかなんて思うんですよね。
柔道でもあるじゃないですか。よく知らないけれど「げげ〜、おまえ講道館四段かよ!」みたいなの。それによって「講道館」っていうブランドがあるわけだよね。
プロ棋士たちは、ある面を見れば確かに「客商売」なもんで、「客」を気持ちよくするためもあって「いやいや、もう四段で打てるんじゃないですか?」なんて言ったりする。でも何のブランド力も持たない段級位は、恥ずかしいだけじゃなくて、これまでの日本囲碁会の功績を傷つけることだってあるんだと考えているんですよね…。
あまりにインフレな、裏付けを持たない段級位付けがなされすぎたせいで、ちょっと強い相手に当たると「インチキだ」と叫きまくるオバサンを生んでたりすることもあるんですよね。逆に大会に出るのに「周囲がネット碁のランクで出てきたらどうしよう?」と迷って五段なのに1級で出てくる人がいたり。
そういう身近な弊害もありますよねえ。
日本棋院もそういうことを重々認識しつつ、世界に開かれたネット対局場なんかをオープンしたわけだから、これをきっかけに段級位認定についても、ちょっと考えてくれたらなと思ったりするわけです。
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。
段級位認定<<ペーパーならササヤンお得意のはずなんですけどね。実戦になるとどうも。