本年二回目の講義は孔令文先生。
だ〜。1問目の難しさに目を疑った。
この問題。まぁ出題の意図は「黒は白を取るなり継ぐなりして受けないといけないよね」ってこと。でもさ。ここで抜きが良いのか継ぎが良いのかは微妙な問題でしょ。一桁級になったばかりくらいだと、左辺に利いてると考えて継ぎで打つ人が多そうに思う(そんなことない?)。でも継げば確かに左辺に利くんだけど(利くってのは広い意味でね)、白に受けられて悪いかもしれない。だから定石だとここは抜きで打つんだけど、この抜きと継ぎの判断ができれば相当に強いと思うぞ。少なくとも絶対に「15級程度の人」を対象にした問題じゃないと思う(^^;。
一方本日5番目の問題はハッピー・マンデーにふさわしい問題だったね。
これはベリィプリティ。初心者の人はここで黒二子を継いでしまうことが多いんだよね。でも見てわかるように盤面はまだ広い。こんな黒二子を継いでもしょうがない。もちろん白に抜かれても抜き返したりもしない。あったりまえの常識。
と、偉そうに言う私。碁を覚えてすぐに見たNHK杯の放送。「あれ、あそこの石アタリじゃないの? なんで抜かないんだろう。気付いてないのかな(爆)」なんて思ってました(大笑)。去年流行した芸人の言葉で言うなら切腹でございます(^^;。
講義の後は美人Tとの七子局。彼女、以前凄い七子局を打って、私を負かしているんだよね。僅差の3目差ながら「七子で絶対に勝てない」と思った。まあそれからこっちも進歩してるし、美人Tもいろいろ悩んだりすることも多い。そんなわけで今日も七子。
序盤は美人Tの優勢(この碁、終局間際に劇的なことがあって盤面を思い出せない(^^;)。ただ美人Tが一カ所ヒラキの方向を間違えたところから白の追求が始まり、「あぁ、失敗したなぁ」と美人Tが落ち込んでるうちに白があちこちをぶちぶち分断して勝勢。
美人Tね。良い手を打つんだよね。たとえば辺の星の鉄柱なんかで白を分断してプレッシャーをかける。でも面白いのはその後。鉄柱で分断された白が動き出すと、彼女はその鉄柱の石を無視してどんどん外を封鎖してくる。どういうことになるかと言うと、鉄柱した辺の石をまるごと取られてしまうことが多いんだよね(^^;。
今日もそんな展開で私の勝勢。そこに令文さんがやってきた。「一手だけ教えましょう」。そう言って打った令文さんの手により、死んでいた黒の大石が復活。「うむ、まーしょーがないか」と、別のところを切断してまた白の勝勢に持ち込む。
ヨセになってまた令文さんがやってきた。「あ〜。。。」と言って「ここからヨセを全部僕が打てば逆転があるんですけどね」と打ち始める。そうなると私も「勝ちだから」と緩く受けるわけにはいかない(一応相手は下手のはずなので)。強気強気に受けるうちにがんがん寄せられてしまって大逆転を食った(^^;。
相手が大石を差し上げますという打ち方をしたからと言って、「じゃあ頂きます」なんて薄く打っちゃいけないんだなと深く反省(^^;。いや〜、強いな>美人T(笑)。
教室後の食事会。最近「ナイアガラ幕府の記事を見て大受けでした」というN野さんも来て下さった。
「前田さん、全局を見た次の一手なんて問題で、前はできたのに次にやってみたらできなくなるなんてことありますか?」と。
うん。それ、あるんですよね!
碁って、覚えてすぐはとにかく石を取られることが嫌いで地が好き。だから「次の一手」なんかもとにかく地を取るところに目が行きがち。それから次第に「バランス」を考えるようになって、それからさらに「厚み」なんていう難しいことを覚え始める。で、そんな中で趙治勲や張栩の打ち碁を見てまた地に辛くなったり。
そういう揺れの中で「次の一手」で全然正解が出せなくなることはあり得ます。あり得るというか私も通った道です(^^)。
もちろん詰碁なんかではそんなこともないけどね。詰碁はいったんできるようになってそれからまたできなくなるということはない。何度も繰り返して特定の詰碁集をやって、できたりできなかったりする問題があるというのは、まだその詰碁をちゃんと読めていないだけです。つまりできてない。もっと広く言えば、同程度の難易度の詰碁。これは1問解けるなら百問でも二百問でも正解し続けるわけですね。
え〜、そうなの? と思った人。『ひと目の詰碁』をやり直しておいて下さい(^^)。
投稿者 前田博明 : 2005年01月17日 23:00 | トラックバック