2005年02月21日

この手ご用心

本日の講義のタイトルは「この手ご用心」。講師は高梨聖健八段。

えと、なんか顔色が冴えませんでしたが大丈夫ですか>聖健先生。いろんな手合いで勝ちまくってるから忙しいだけなのかな。そうだったらいいんだけど(^^)。

この手にご用心で、右図が今日の問題例。上下はそれぞれ別の問題で、いずれも白が「■」に打ってきたところ。黒の応手を問うもの。両方ともわりと「ハッピー・マンデーらしい」問題じゃんね。

まず上の問題。これは長年にわたってコバピが「見合いの一方は打て!」と叱られ続けてきた問題。盤面に数字が書いてないけれど、ここは黒、18の三の一手。ここで余所に打っては一気に隅の死活が怪しくなってしまう。

この問題はいろんな棋書に「見合い」の好例として挙がってる。と、いうのも、白から 18 の三に打たれると、黒は問題図で白が打ってきたところ(12の三)に打たなくちゃいけないから。

コバピはしばし、この見合いの箇所を逃して死活で悩み、何度も何度も「見合いの一方を打て」と叱られた。そしてあまりに叱られすぎたコバピは、相手に12の三に打たれる前から18の三を打つようになった。すると今度は「見合いなんだから相手に打たれてから打てよ!」と叱られ続けた(笑)。今ではさすがにこの問題は楽勝なんだろう(^^>コバピ。

下の問題は今日の女子大生との実戦にも出てきた。答えは14の十五に一間飛び。これは二目の頭を跳ねられたときや、隅で相手とキリ結んだときにも出てくるよね。女子大生が実戦で15の十六に打つので「あれ、授業に出てきたばかりの形なのに…。聖健先生に言いつけようかな?」なんて言ってた。きっと印象に残ったことでしょう(笑)。


と、いうわけで本日の対局は女子大生と。彼女とはしばしば七子で打ち、でも前回の対局は九子で「孔令文の手」にはまってしまって彼女の負け。今日は間を取って八子置いて貰っての対局。

で、この対局。負けてしまった(^^;。一カ所彼女が私の大石を召し捕った。そこは確かにちょっと私が油断してたんだよね。「どうせ殺しにはこないだろう」なんて。すると女子大生はそんな私をあざ笑うように「ふふ。どう打っても死んでますよ」の手を連打。

まいっちゃった私は彼女のあちこちのアジワルを(いつものように)陰険に取りに行ったんだけど、彼女に全部凌がれてしまった(^^;。大石を取ったのは私のちょんぼみたいなもんだけど、残りを全部凌いだのは偉いぞ>女子大生。「君が圧倒的に勝ってるの、わかる?」と問うとはてなな顔をするので作り碁。んで惨敗。

「ここなんですけど」と彼女が局後に尋ねる。全部凌がれてしまったことにムカついていた私だけど、そこはウワテらしく丁寧に答えた。「あ〜ん? なんだぁ? 知らねえな!」(爆)。

いや、本当は勝ってくれて嬉しかったよ>女子大生。私が必死に取りに行った時に凌いだ力は本物。自信を持ってまた次の対局で私をやっつけてみてよね。


女子高生との置き碁で、女子大生にぼこられた私は、今度は女子高生(^^;。

もちろん一局目でボコられた私は女子高生をけちょんけちょんにする予定(笑)。そこでこの対局の置き石具合は左図。井目風鈴に二カ所の鉄柱付きで合計十五子局。

ま〜こまるよね〜、こんな置き石(^^;。よく言う「初手投了」が本当にふさわしく見える。初手に置いたのは15の十。右辺星へのツケ。

で、この碁がどうなったかというと、白は結局右下を含む右辺をがっぽり取り、そして左辺も左下を含みがっぽり。その上一石碁にもして見事勝ちきったのでした(笑)。対局中に「ほらほらここに置いたら間違えそうだけど、君はどう打つのかな?」と様子を問うたところはほぼすべて期待通りに間違う(笑)。「ふふ。君、かわいいねぇ」の声に「なんか私嬉しくないような気がするんですけど」と女子高生(爆)。

いやはや。もちろんこんな碁は「指導碁」であるわけじゃなく、あくまで「遊び」。女子高生が「それなり」の打ち手で、かつこっちの冗談をちゃんとわかってくれるからできることだね(^^)。私のストレスを解消してくれてありがとう(^^)>女子高生。


教室後にわらかしてくれたのはもちろんコバピ。今日は互先打ってたらしいんだけど。

コバピ、布石で大失敗?「私、今日布石で失敗しちゃったんです」と言うコバピ。「ふ〜ん、どうしたのかね?」と問う私。「黒にかかられて受けたら三連星にされちゃったんです」。

一瞬頭が「???」になる私。でもコバピ脳をコバピ当人よりも理解してる私は覚った。きっと彼女はカカリに受けたらそこで定石が進行するものだと思ったのに、そのまま三連星に打たれて凄く損をしたと思いこんだらしい。

あはは>コバピ。そんなの損でもなんでもないですから(^^;。きっとまあ左の図のようになったんだろうね。でもこれを失敗と呼ぶ人はいないぞ(^^。

そのコバピの話を聞きとがめたへぼたろさんも言ってた。「相手がかかって手を抜いて三連星に行ったのなら、かかった石を挟むなりすればいいじゃん」。コバピは言った。「そうなんですよ、結局挟まれて攻められたんです」。え〜と、この辺りまでくるとコバピが何を言ってるのかよくわかんない(爆)。もちろん参考図も作れない(笑)。

結局布石で「失敗」したコバピ。途中で投了したらしい。んでその投了図を見たF先生に「あなた勝ってるんじゃないですか?」と叱られたらしい(大笑)。いやいや。たとえ勝ってたとしても布石の「失敗」が許せなかったんだよな(笑)>コバピ。

ちなみにコバピは「私勝ち碁を投げたのは初めて」なんて落ち込んでた。いや、コバピ。「初めてそんなことをした」と落ち込むなら教えてやろう。君は私相手に勝ち碁を投げたことが少なくとも二度あるぞ(苦笑)。「俺ならまだ打つけど、君はもう君が負けたと思うんだね?」と問われた記憶があるだろ? その時の碁はほとんど君が勝っていた(^^;。これで君の落ち込みが救われたかな(笑)?

「俺、やっぱり優しい師匠だなぁ」と思いつつ、今日の教室もとても楽しかったと満足する私なのでした(^^)。

投稿者 前田博明 : 2005年02月21日 23:00 | トラックバック