2005年03月30日

本日の棋譜 〜 李昌鎬

李昌鎬九段 vs. 趙漢乗六段 第8期LG杯決勝五番勝負第一局え〜、棋譜並べをしていると、私ごときにもいろいろ発見することがあります。棋譜は gobase.org や国内ウェブなどからいくらでも入手できます。なんか急に自分の資産が増えたような勘違いすら(大笑)。

で、「宝箱の隅に封印してある宝物も見てみようかな」と並べてみたのが李昌鎬九段(白)と趙漢乗六段(黒)。第8期LG杯決勝五番勝負第一局の碁です(棋譜ダウンロード)。

え。「棋譜がやけに短いじゃねーか」? 「短いからこれを覚えることにしたんだろう」? え〜と、半分正解です(^^;。

私、韓国風の棋譜、好きじゃないんです。いや、偉そうに言ってるんじゃなくて、私ごときだと韓国風の「部分をめいっぱい戦う」棋風がよく理解できないんですよ。定石にしても、入門者向けの定石書に書いてある手順とぜんぜん違うことも多いでしょ。「左上でこの定石が決まることになっているのなら、先に右下のここを決めておいて良いのではなかろうか?」とか、そんな「部分」への拘り方がなんか異様(笑)。

んで読みが入らずその形だけ真似してどんどん潰れていく筋悪なアマチュアもたくさんいたりして(苦笑)。そういうアマチュアの打つ碁は「さ、どっかで間違えれば碁がさっさと終わるんだからいいじゃんね?」みたいな、より「偶然性」の高いゲームになっちゃったり。とある大学囲碁部の人も言ってました。韓国系のサーバには見よう見まねで韓国プロ棋士の打ち方を真似してる級位者が多いと。見よう見まねだから要石をどんどん失ったり、逆に手のないところに強引に手を生じさせたり。

そんなわけで韓国棋譜には手出しをせずにいたんですが、せっかく宝箱に入ってるんだから並べてみようと。

白6まで。どきどきしながら並べてみると「普通」なので安心しますね(^^。でも黒7がさっそく初心者にはなさそうな手順(^^;。左上の半端な決め方も、定石を覚えたばかりの人がみたら混乱しますよねぇ。白24までで「あ、なんとなく普通の分かれになってきたな」と思いつつも黒25を打たれて「あぁ、やっぱ白厳しいじゃん」と思ったら「苦しかねーよ」と白26。

白30までの盤面を見ると、瞬間「いったい何が起こるんだ?」って感じすらしてしまう。黒41まで進んで「なんとなく普通っぽくなったかな」と思いはするんだけど、それでも上辺黒、左辺白はむちゃくちゃ弱そうに見える石。「布石で弱い石を作るな」と言う言葉は役に立たねぇのかと不安満々。

「普通」で嬉しいのが黒43からのキメ。白が天井決めて、ここはもうどうこうするところじゃないのでさっさとキメに行く。こういうところはどんな碁でも一緒だなと嬉しく感じたりします(^^)。黒47の急所に迫ったときもすかさず白48からキメに行き、こういうところは「ああ、囲碁なんだ」。

と、思ってみているとわりとフツーにこの碁は終わってくれました(^^;。でも見てみると上辺の黒とか右辺の黒。「やっとこさ」生きてる石があるじゃないですか。なんか序盤から「打ち込み後の攻防」を見ている感じはありますよねえ。

この棋譜を並べて、ちょっと「韓国棋譜アレルギー」が薄れたような気はします<こんな短い棋譜一局で言ってんじゃねーよ>自分。また並べてみたいと思います。

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投稿者 前田博明 : 2005年03月30日 11:35 | トラックバック