本日覚えたのは昨日行われた第9回LG杯世界大会決勝5番勝負 張栩九段対兪斌九段の第4局。見事張栩九段が完勝を納めた碁です(棋譜ダウンロード)。
これまでにも何度も書いてるけれど、私が最初に応援するようになった棋士が張栩九段でした。そもそも顔が良いでしょ(笑)。まあ囲碁をはじめたばかりの頃で、棋士とのふれあいと言えば教室のハンス・ピーチ先生と、あとは NHK 杯くらいしかなくて、ほとんど棋士なんて知らなかったんですけどね^^。
で、しばらくしてから「どうも張栩九段の碁は俺には合わないぞ。ってか彼の碁を理解することなんて不可能だぞ」と思うようになった。他のプロによる新聞棋譜解説なんかで「ここで手を抜くのは信じられない」なんてことを言われる張栩九段の棋風。「初心者のうちは厚い碁を勉強するのがわかりやすいですよ」なんて言葉もあって「絶対に張栩九段の碁は並べない!」と、棋譜を並べることすらできない時期から思ってた(笑)。
でも昨日の碁を並べていて、ちょっと(本当は失礼な意味じゃないことをわかって欲しいんですが)ショックだった(笑)。なんか打ち回しが自分の碁を見るようだったんですよ(大笑)。いやもちろん、偉そうな意味で言ってるんじゃないんですよ。なんとなく私の「陰険道」の琴線に触れるものがありました(苦笑)。
う〜んと、黒23まではだいたい「相場」の進行でしょうかね。で、白24。これへの手抜きもまあ私も好んでやります^^。ただ、黒25はちょっと怖い感じがして打てないですけどね。。。さらに白26とおとなしくうけてくれて、右辺を打つ大チャンスだなんて私は考えてしまうのに黒27。まあ考えてみれば右辺は一手で落ち着くとこじゃないから、むしろ右辺を打ってしまうと相手の攻撃対象になってしまうのかもしれない。それでも私は怖がって右辺を打つか、ないしはせいぜいスベリからの定石手順をキメルところかもしれない(あ、でも後手か)。
で、黒31・白32で先手で右下隅を切り上げた張栩名人・本因坊。「おおっ。こりゃ右辺かい」なんていう弱者の感覚には見向きもせず上辺に黒33。むちゃくちゃ大きそうですが右辺、気になりませんか^^。
あ、そうそう、黒39・41の決め方は初めて見たんですが、黒45とトビに回れば黒良さそうな気配ですよね。
それはともかく白は48と黒に一手守らせてから白50と右辺への打ち込み。ああ。白48は地としても大きいし、守らせてからの打ち込みが手順なのか。「さて、白50をどう受けるか?」に私の気持ちは集中してしまいそうですが、ここでも張栩名人・本因坊は黒51と左上。そしてさらに右辺を手抜いて黒53のカカエ。
「なんか君、ヤリスギなんじゃないの?」と思った(?)兪斌九段。白54〜90と中央を大きく囲いにいきます。だけど黒97に白98と受けなくちゃいけないんだと白辛いんでしょうか。地は小さくまとめさせられてしまい、黒先手。さらに白108のダメ切りも無視して黒109のキメ。
二線にたくさん石を裂いて地を稼ぎまくった張栩名人・本因坊だったわけですが、黒111に回ってはとても負ける碁ではなさそうな気がします。
こうして、「おおっ!」とかなんとか驚いてるわけだから、私が決して張栩名人・本因坊のような碁が打てるわけじゃない(断るまでもない(大笑))。でも、右上の手抜きや下辺中央二子の抜かせ方、そして中央を相手が打ち始めてからの、むしろ技をかけて自分の地にしちゃうあたり。いつも自分の碁を振り返って「なんて陰険なんでしょう」なんて思う私の終局図に似てる^^。
未だ「厚い碁」に憧れて、そして「いつか打ってみたいな、大模様」と思っている私なのに、私の「棋風」は既に定まってしまっているのかもしれません^^。ま、それならそれでもっと詰碁を鍛えろよ>自分(爆)。
追い付いたのではなく、勝ち越しですよね?
確か第3局だったと思います。
GO! さん、コメントどうもでした。そうでした、これは第三局でしたね〜。十段戦と混同しておりましたm(..)m。と、言うわけで現在張栩九段の2勝1敗でした。あと一勝で優勝です(^^)。
Posted by: まえだ : 2005年04月20日 10:01