さて、しばらくさぼっていた^^「本日の棋譜」シリーズ。
今日は第三十四期十段戦トーナメント敗者復活戦の小林光一九段(黒)と大竹英雄九段(白)の棋譜を並べてみました(棋譜ダウンロード)。打たれたのは1996年。コミは 5.5 目です。これもやはり「大竹先生NHK教室登場記念」の一環です(笑)。
で、この碁。「へ〜」の第一は小林光一九段の「高中国流」。新旧小林流でなく高い中国流。飽きたからなのか、それとも当時は中国流で打っていたのか、小林先生の本がどっかいってしまった阿呆な私にはわかりませんm(..)m。
尚、中国流の小目にかかったときのサバキ筋(白10〜16)は、先日並べた趙治勲二十五世本因坊の棋譜で覚えたな。ちなみにこういうサバキに対しても、日本棋院有段者の集い二・三段では愚形に受けてくれることが多いです(爆)。
棋譜並べをして「良かったなぁ」なんて思うのはたとえば白44。これ当然の一着に見えるんだけど、「こう打った碁があるよ」と知らないとつい手拍子で継いじゃったりなんかして^^。
黒45の強烈な打ち込みは、前にもどこかで見たはず。『打ち込み読本』だったかな? もしかしたら李昌鎬の本だったかもしれない。でも私打ったことないな…。黒45への応手は白46のボウシ。なるほどなあ。棋理には則っているんだろうけれど、なかなか打ちにくいよなぁ。悔しくないかな? でも周りを見渡すとそこしかなさそうだなぁ…。ま、黒は55までで収まり形。
で、第二の「へ〜」は黒59。私はこれをかつて打ったことがないし、これからも絶対に打てるとは思えない。だってさ〜。辺の石は三線四線のじぐざぐが良いってよく言うじゃん。黒59に打っても下がスカスカだし、三々も残ってるしさ。
白70まで。どうも白が打ちやすそうに見えるんですが、どうなんでしょうね。黒は上辺、左上、左下と完璧には生きてない石があるし、「宝物」に見える右辺は下がスカスカしてて寒いし。
右辺は「中央に向けての厚みだ」と主張することもできるかもしれないけど、そんなもんが働くところはぜんぜんないしなあ。ああ、そういう意味で上辺の黒を中で生かしたのは大成功なのか…。でも黒59を打ったのはその後だしなあ…。
白90まで黒石をいじめながら左下を大きく確定し、そして中央にも地が付きそうな勢い。そしてそれを待って今度は右辺のスカスカへの侵入。私ごときが見れば、これでは白が負けようがない。
そしてトドメが白106。私なら投了までありそうです。白106が生きた時点で、盤面で遠く及ばない感じですものね。
結局この碁は192手完。黒は何もしないまま負けていった印象を受けました。