今日並べて見たのは二立四析。とある高段者に教えてもらったカタチで、私も実戦で一度だけ使ったことがあります。でも本当はどう使うものなのかわからなかったので棋譜を集めてみました。
本日並べたのは第6期女流鶴聖戦の二回戦。小林千寿五段(白)と、新海洋子三段(当時・黒)の対局。せっかく小林千寿先生の棋譜を並べるなら、先生が女流鶴聖を獲得した期のを並べれば良いんですが^^、最初に目に付いた棋譜がこれだったもので…。210手完・小林千寿五段の中押し勝(棋譜ダウンロード)。
ま〜ずは白4。ふふ。なんか黒が両小目にしたときに三々って棋譜が多いように感じますね。はやってたりしたのかな? そういえば私は三々を打たない(三隅目に先着できるときはたまに打つ)ので、三々を意識してみたことがあまりなかったです。
で、黒右上シマリに対して左下小目に一間高ガカリ。きましたよ〜(^^)。ここ、「大ゲイマにカカルのが簡明です」と、石倉九段の囲碁講座で言ってましたね。でも千寿先生、ここは普通にかかって二立四析。
この二立四析。「おら、おまえ! 棋理に反しとるやんけっ!」といきなり打ち込んでいくと、ヘタするとツブレまであるんですよね^^。私も一度だけ実戦で使ったときは相手を潰しました。以来「自分すら打ち方を知らないのに相手を潰してしまうような手は如何なモノか」と反省して使ってません。
それはともかく新海三段は右上の小目からのヒラキを選択。そして白は右下隅の二間トビを選択。ふ〜む、なるほど。これが石のカタチか。これを見て中央が厚くなりつつあるかと判断した(?)新海三段は左辺にワリウチ。
このワリウチからなんとなく千寿先生がペースを掴んだように見えた。ワリウチが来てみると左上の三々も働いているような気がするんだけど、果たして右下の二立四析は三々を打ったときからの狙い筋なんでしょうか^^。
白はワリウチにいっぱいにツメ。黒も左上三々にいっぱいにツメるんだけど、そこは三々の強み。二間に開けばむしろツメた石が弱いような感じもあり、新海三段は黒19と手を戻さざるを得ない。そこで白が先手を取り下辺にカベを構築。そこで黒23と打ち込み気味のカカリになるんだけど…。う〜ん。このカカリはしょうがないですか? かかりたくないですよねえ、こんなところ。きっちりサバけば中央の白が手を付けられなくなりそうだし、左下隅だって小さくない。
結局新海三段は隅を取って、下辺にある程度の地はしょうがないと考えて中央でサバキに行くんだけど、ようやくサバいたときにも白先手。かつ右上隅にはやけにデカいセメドリまで作られつつ中央をまとめられてしまう。
「千寿先生ひどいや!」と、私なら泣きが入ってしまいそうな棋譜ではありました^^。いつか私もこんなにデカイセメドリを意図的に作れるようになるかなあ。私が相手にセメドリさせるときはいつも「偶然の産物」なんですよね(笑)。
あ、完全に余談だけど、「kiri」とか「atari」、「byo-yomi」なんていうローマ字表記が通じる世界の囲碁用語。セメドリは「semedori」じゃなくて「semidori」と書く人が多いようです(^^)。
そうそう。これまた参考までになんですが、この棋譜。私は中央の手順を覚えるのにとっても苦労しました〜^^。読めてない奴が並べるとこういうことになりますね^^。ちょっと寂しかった(苦笑)。
投稿者 前田博明 : 2005年04月18日 15:15 | トラックバック