2005年06月29日

十手メソッド 〜 効果的な指導法

以前、N埜さんに教えてもらった囲碁指導法を紹介しましょう(^^)。

彼もどこかの碁会所で教わってきたらしいのですが、その方法とは「十手メソッド」とでもいうようなもの(なんか名前があるのかな?)。用意するものは盤面二面と、碁盤を隠すことのできる大きさのハンカチ(これはなくても大丈夫)。

対局者はまず、最初の碁盤で普通に碁を打ち始めます。その際、碁笥から石を取るのではなく、予め十個石を取り出しておいて打つと良いでしょう。そして十手打ち終えたら最初の碁盤を隠し、もうひとつの碁盤の方に今打った十手を再現していく。再現する際に、ウワテの側は「この手は緩着でした」とか「白がこう打ったのはこういう狙いがあるからです」と説明を加えていく。そして十手並べることができれば、また最初の碁盤に戻り、また十手ずつ勧めていくのです。

「メソッド」の内容はこれだけ。この「メソッド」によって、

  • 対局中にウワテがシタテに対して指導ができる。
  • 十手毎に区切ることにより、覚えにくいシタテの手も完全に覚えることができ、局後に詳しく検討することができる。
  • シタテ側も僅か十手とはいえ、自分の手を覚えながら打つことで、「一手の意味」を考えるようになる。
  • 十手毎の検討により、ウワテの意図などを聞いて、シタテも「臨機応変」に打つことができるようになる。

この方法は確かに非常に有益だと思います。私もシタテ指導の際の「呟き碁」(ウワテの意図を一手一手解説しながら打つ)などを提唱していたんですが、「呟き碁」はときとして「雑談碁」に堕してしまい、シタテ側がいい加減に打つようになってしまうところがありました。しかしこの「十手メソッド」では、両対局者とも緊張感を保ったまま、かつシタテに「手の意味」を伝えることができます。

この「十手メソッド」を使う場合は、ウワテが十手毎に全ての意図を説明していくわけですから、普段より置き石を減らした方が良いんでしょうね。シタテを喜ばせたいならふだんより二子減らすくらいがちょうど良いのかな? あるいは「石の意図さえ分かれば互角に近く戦えるようになるのだ」という意味では先番で打ってもらっても良いのかもしれません。

お恥ずかしながら、私はまだ置かせ碁の棋譜を正確に覚えることができません^^。置き石を増やせば増やすほど、黒番の手を覚えてあげることができなくなってしまう。だから局後の検討もポイント解説だけになってしまっていて、「なんか良い方法はないもんかな」と思っていたんですよね。いちいち棋譜を残すのもちょっと大変だし。でもこの「十手メソッド」なら大丈夫。対局後の検討も自由自在だし、また、局後に棋譜を書いて説明を加えて相手にあげることもできるようになります。

N埜さん、「スゴイワザ」を教えて頂きありがとうございました(^^)。尚、このメソッドの提唱者や情報がありましたらお教えくださいm(..)m。

投稿者 前田博明 : 2005年06月29日 08:50 | トラックバック