2005年06月30日

ツケサガリ定石を考える

先ほど公開した高尾本因坊の棋譜。相手の長谷川広五段(当時)が打った左下隅の形。とある高段者にご指摘頂きました。「これは私はツケサガリ定石」と呼んでいましたよ、と。げげ。「ツケサガリ」定石。私、以前、女子高生Cに「君のはツケノビ定石じゃなく、ツケアガリ定石だな(笑)」なんてことを言ったことがありました。まさか本当に「ツケサガリ」定石なんてのがあるとは思わなかった…

ツケサガリ定石本当に、一般的に「ツケサガリ定石」と呼ぶのかどうかはともかく。私がイメージしているのは左図。黒5では一般に引くところを下がっている。

高段者曰く。「ああ、地に辛いんですよね」。げげ。高段者に問うてみた。「アナタの見た定石書にはツケサガリは載っていましたか。取り敢えず私の定石書には載っていなかったですよ」。「ああ、定石書には載っているでしょうね」と高段者。

「でもね」と私。「私の見た棋譜では、黒5と下がった後に手抜きが多いんですよ」。「へ〜、なるほど。黒が二線に下がっているので利かしと見るんですかね?」というのが高段者の弁。「白6に黒7となって、黒からはA・B見合いと見るんですね」と。

… えと、今図を見てみたらAは一路低い方かな^^。図を直すのが面倒だからこのまま放置 …

ふ〜む、なるほど。確かに地に辛い感じだな。

でも。ひとつ指摘しておきたい。この「定石」を選んだ後、私ゴトキには「どこが利き筋なのか」がよくわからねー(爆)。「定石を打ったんだから」と油断していると、あっさり隅を手にされてしまいそうな感じはあります。

高段者のいろんな説明を聞きつつ。以前私の家庭教師をしてくれていたユパさんが「利かしは可能な限り遠くから打つのが一般的に働いています」と説明してくれたことを思い出しました。

「高尾本因坊シリーズ」を並べ終えたら、また機会を見てツケサガリ定石を見てみたいと思います。

投稿者 前田博明 : 2005年06月30日 01:00 | トラックバック
コメント

二間高だとこの形はよくみますけど一間高ガカリからのツケ下がりは珍しいですね初めてみました

Posted by: yun : 2005年06月30日 22:51

yun さん、初めまして。「yun」と言われると「ユン先生」を想像しちゃいますね^^。なんか凄く強い人にコメント頂いた気分^^。

高尾本因坊記念30局が終われば、数局「ツケサガリ」を並べてみようと思います(^^)。

今後ともよろしくお願いします。

Posted by: まえだ : 2005年06月30日 23:47

たしかこの形は、木谷定石とよばれる打ち方ですね。故木谷實氏の棋譜をさがせばでてくると思います。手持ちの本に載っていたはずだけど、今出張先なので、記憶だけ。

Posted by: hup : 2005年07月01日 08:29

hup さん、こんにちは。お詳しいですね(^^)。今日、日本棋院に行く用事があったので、いくつか定石書を見てみたんだけど、「木谷定石」を発見することができませんでした(;_;)。ぱらぱらと立ち読みで見たからなんでしょうけどね…。

でも確かに木谷先生の棋譜にはたくさん出てくるカタチですね。高尾本因坊記念30棋譜並べが終わったら、並べてみようと、既にいくつか棋譜の準備だけはできております(^^)。

Posted by: まえだ : 2005年07月01日 19:36

この手順の定石そのものは、基本定石事典「上巻」 石田芳夫著の一間高ガカリ・下ツケの項の最後の方(手持ちではP.322)に記載されています。
木谷定石という呼び名は俗語にあたると思われます。「いわゆる木谷定石とか」という感じ。多分、木谷實氏に対する何かの本にそのあたりはのっていたと手持ちをあさってみましたがみつからなかったので、そのあたりは図書館で借りて読んだ本だったかもしれませんので、さらりと流してもらえるとうれしいです。

Posted by: hup : 2005年07月03日 11:17
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