2005年07月31日

鳳凰杯に学ぶ「時計」の使い方

鳳凰杯の二日目をちょっと見に行ってまいりました。以前、小林覚先生の応援をしに行ったことがあるんですが、1〜2mの距離でプロの対局を見ることができるのは非常に面白いですね。

びっくりしたのは東京代表の宇田川光一さん。一回戦で河英一四段、二回戦は信田成仁六段を撃破しての三回戦登場。惜しくも加藤充志八段には中押し負けでしたけど(それにしても加藤八段の写真、違いすぎる^^)、私ゴトキから見れば好勝負でした。

で、その対局をきっかけに学んだ対局時計の使い方。

宇田川さんがですね。秒読みに入るか入らないかで宇田川さんの手番。そこで加藤八段が席を外されたんですよね。で、宇田川さんは打つ場所を決めたのですが、なかなか着手しない。加藤八段が戻ってこないかなあとちらちら眺める。でも加藤八段はなかなか戻ってこなくて、ついに残り7秒になってから着手して時計を押したんです。

他の対局も見てみると、みなさん、相手がいない時に対局時計を押すことを非常に嫌がってる。自分が着手の場所を決めると、みんなきょろきょろと離席した相手が戻ってこないかと探してみる。

そうそう、山田拓自七段と謝依旻二段の対局では、相手の離席中に着手すると、時計をいったん中断させていたりもしました(私たちの大会などではこんなことは許されないとは思いますが)。

私は大会経験もほとんどないから時計経験も少ないんだけど、なんだか囲碁大会における時計の使われ方を見て「ふむふむなるほどな〜」と感じました。


ところで。

私の某知人が山田拓自七段のファンなんですよ^^。山田七段って、最近のファンの方ならJAL新鋭早碁で見覚えがあるでしょうね。ちょっと「アキバ系(?)」の外見があるんですよね^^。私、「知人がファンなのです。頑張って下さい」と声をかけたのですが、ご本人は年齢よりもはるかに落ち着いた、礼儀正しい好青年でした(^^)。私もこれから山田拓自七段(略してヤマタク^^)を気にすることにいたしましょう。

えと、このヤマタク七段。謝依旻二段との準々決勝で勝ち碁を落として負けてしまいました^^。いや、私。もうこの碁は終わりとうつらうつらしてたので、終局図を見てびっくりしたなぁ^^。

尚、謝依旻二段は年齢がハッピー・マンデーに通う元女子高生Cと同じなんだけど、対局態度がむちゃくちゃそっくり(笑)。ハッピー・マンデーな人は、ぜひ謝依旻二段を見に明日の準決勝に行ってみては如何でしょうか^^。


で、鳳凰杯を見に行った隠れ目的。osama先生という、有名な囲碁ブロガーも出場されていたそうなので、もしかしたらご尊顔を拝見できるかと思った^^。でも二日目にはいらっしゃらなかったような気がする…。私、osama先生のことをよく知らないから間違ってるかしれないけど^^。

ま、もうすぐアマ日本一になられる方のようなので、今日見逃してもいつか拝見できるでしょう^^。

2005年07月09日

依田碁聖、第一局を制す 〜 碁聖戦

第三十期碁聖戦第一局えと、高尾本因坊就位記念棋譜並べの最中ですが、気になる碁聖戦があったのでちょっと浮気^^。結城挑戦者も好きなんだけど、依田碁聖はもっと好き。んで、関西棋院ライブ中継の「ノリノリ」が肌に合わないのは棋聖戦のときに書いたとおり。そんなわけで今期も「防衛してくれ〜」の、ノリではあります(棋譜ダウンロード)。

この対局、まずはケンカ小目で幕開け。当然の黒5に白は三間高バサミ。私の棋力ですと、ハサミが遠くなればなるほど、碁がどうなるのかわからなくなります(苦笑)。黒7のツケには驚いたけれど、まあこういうハサミのときはあるんだろうな、くらい^^。それよりも私に打てないのは黒9かな。なんだか下で生きなくちゃいけなくなって辛い気がしませんか。そういえば最近の私の碁は徹底的に生きることを拒否しているうちに、本当に殺されることが多いかもしれない…(爆)。

取り敢ず黒17までで左辺は一段落。。。ですが、そこで飛び出した白18がまたみょ〜な感じのする手^^。まあ「左辺の厚みを活かしたるで、おら!」と、軽薄に考えると良いところなのかもしれない。あ、軽薄ってのは私がここに打つならそうやって軽薄に考えてのことだということで、結城九段が軽薄だと言っているわけではないので為念^^。

黒21について、先日弟子のひとりに言われました。「二間に開くならスベリも決めれば良いじゃないですか!」。ふふ。私も以前そう思いました。でも小林覚九段の三々関連本に曰く「スベリは三々を放棄する手」。「ああ、そういう解釈もあるのか〜」とすごく納得した記憶があります。

上辺を打つ白46まで。まあ最近の碁ってこんな感じですよね(^^)。でも47からのデギリは私も対局を見ながら読んで見たんだけど、とても打てるような気がしない。だからって代案があるわけじゃなくて、「黒困ったなあ^^」と思っていたんですけどね。

白56までと、私たちの碁にすらなかなか出てこない愚形にさせたのは良いとして、白78までの分かれ。これ、私は全く打てる気がしないんですよね^^。上辺八子取られて、他にも動き出せない石がたくさんある。中国新聞の記事にある「黒は中央が厚くなり、局後の依田碁聖は『黒が悪くないと思った』」ってのはここらあたりまでの局面を指すんでしょうが、「まじかよ!」って感じ。

そこから今度は両者むちゃくちゃなダメヅマリの中、右上および上辺中央の戦いに入っていくわけです。こんなダメヅマリの碁、相当に読んでないと打てるわけがない。私はこのような局面になりそうになれば、速攻でどこかに妥協策を探ります^^。だって「ダメの詰まりは身の詰まり」と、格言にも言うじゃないですかねえ(笑)。

結局、黒133までで上辺の白がツブレて白投了。この形になってしまっては、もうあとは碁になりませんが、プロの碁で、かつ持ち時間4時間の碁で、こうなるのはどうだったんでしょうね。何か読み抜けがあったりしたんでしょうか。私、囲碁将棋ジャーナルは見るんですが、週間碁(と、いうタイトルでしたっけ?)とか、囲碁の雑誌とか全然買ってないんですよね。でもこの局についての解説は読んでみたい気がします。

2005年07月06日

山下洋輔 has come !

今行われているモントルー・ジャズ・フェスティバル。私はモントルーの山下洋輔トリオを聴いて大ファンになりました(「ゴースト」を演奏したとき)。以来、山下洋輔のライブにはなんどか足を運んでいますが…

今日、棋院に行ったのですが、入り口のドアを、英国人のように「次の人がくるまで」支えている紳士がいました。顔を見ると山下洋輔氏。氏を棋院で見るのは二度目のことです。噂によると初二段クラスの打ち手だとか。

「山下さんですよね!」。私は氏に声をかけました。いや、迷惑だってのはわかってるんだけど、氏と私の間には「ハンス・ピーチ」や「小林千寿」という共通項がある。氏が「レクイエム」という曲を作り、その説明に「僕に碁を教えてくれた碁の先生…」と書いたのは前も書きました。

「私、ピーチ先生に碁を習った生徒なんです」。

そんな話題から始まり、山下氏の方から「そういえば千寿先生は日本に戻られているそうですよね?」とか。でも、「例のゴーストの入ったモントルー、CD化しないんですか!?」というのは聞き忘れてしまったなぁ…。

火曜日の教室のアシスタント。おそれおおくも「山下洋輔」の名前を知らなかったらしいんだけど「その方はどのくらいの棋力なんですか?」と問う。「えと、初二段くらいだってきいたよ」と言えば「ああ、この教室にぴったりじゃないですか!」。ふ。「山下洋輔」を知らないのは頂けないが、教室を宣伝する志やよし(笑)。山下洋輔氏とか通ってくると、坂田明とか、へたすりゃ神戸から筒井康隆なんかが通う教室になっちゃうぜ(爆々)。大人気だろうなあ(笑)。


それはともかく。本日の講師は矢代五段で、先日の鈴木歩三段との女流本因坊戦準決勝について伺ってみました。

まず黒41までの分かれについて。「う〜ん、左辺を備えていれば普通でしたけれども…」と矢代先生。白52からのデギリについては「デギらない碁もあり得たんでしょうけれども…」。

いずれについても矢代先生は「得をした」とは思っていらっしゃらなかった様子。

黒59のツギ。ここで黒は昼休みを挟んで50分(すなわち2時間近く)長考したんですが「矢代先生、ここの長考はびっくりしましたか?」と問うたところ、「結構考えられてたみたいですね」と矢代先生。この言葉、ちょっとびっくりしましたよ。碁盤を挟んで向き合っていると、50分の長考なんて「結構考えられてたみたいですね」という感じなんですね! そういうつまらない(?)ことが我々素人にとっては凄く興味深い。

局後の検討で「黒91がヌルイんじゃないか」という話がでたようだけど、他に検討したところは? と問えば、、、。

「あまりこの碁は検討したくなかったんですよ。だって私が悪いのに勝っちゃってアジが悪いでしょ」と、矢代先生。ほほ〜。やっぱ悪い感じでしたか。でもデギリの選択とかは勉強になったですよ>矢代先生。

旬のプロの打ち碁を見て、そしてその棋譜を本人に教えて貰えるのは、やっぱりすごく勉強になるし、そして何よりも嬉しいですね(^^)。

2005年07月02日

かあちゃんは好敵手 〜 ようやく録画完了(;_;)

うう。藤沢秀行先生のドキュメント、「かあちゃんは好敵手」をようやく録画することができました。令文先生が肩揉み役でやけに長くカメラに写ってる番組(笑)。

1回目見たときは途中から。すぐにあった再放送はすっかり忘れて録画できず。今回へぼたろさんのブログで再々放送があることを知り、ようやっと録画することができました。ありがと>へぼたろさん。

万波女流棋聖(当時)のNHK杯(趙治勲十段解説)と、加藤先生の追悼番組と併せて、DVD に焼いて永久保存版だな〜(^^)。

2005年07月01日

日本棋院市ヶ谷本院の指導碁サービス -2-

そんなわけで(からの続き)プロ棋士の指導碁を受けてきた私。もちろん教室にも通っているので、教室でプロの先生に打って頂くこともありますし「やった〜、プロの指導碁だ〜っ!」なんて感動はないんですが(すみません)、でもプロ棋士に打って頂くといつも何か得るものがあります。

本日ご指導頂いたのは、ちょっと縁のある先生。四面打ちではありますが、私ですらこなす四面打ち(爆)、プロの先生の負担になろうわけもありません。「置き石はどうしましょうか」と私。「いくつでも良いですよ。逆コミでも良いですし」とおっしゃる先生。

何度も書いてるんだけど、私は治癒しつつあるとはいえ、極度のウワテ恐怖症。「えっと、六子置いたりしても良いでしょうか」(本来はもっと少なくあるべきですね^^)。「ああ、いいですよ」とおっしゃる先生に甘えて六子置かせて頂きました。

で、序盤。先に「縁のある先生」だと書きました。いろんな方面に繋がる「縁」なので、そういう人を相手に失敗しちゃあむちゃくちゃ恥ずかしいぞっと緊張する私。案の定序盤で大失敗(爆)。「ひゃ〜、六子にさせて頂いて良かった。もう終局になるところだった」と安心^^。

中盤はまあ普通に打てて(とは言いつついつものヒヨリがあったんですけどね)、目算でもかろうじて「打ち続けても許して貰える」形勢。仕掛けられたコウも、わりと良いタイミングで解消できたらしく「ええ、それがわかりやすいですね」とか。

で、局面はコヨセに入ります。ヨセもわりとうまく打てていたんですよね(^^)。「あ、先生手を抜いているかもしれない」って感じもありましたが(苦笑)。そしてある箇所のダメが詰まった瞬間、どうしても私には「手」に見える箇所が発生しました。でもそれが「手」ではないんだったら、ちょっと情けない。

「う〜ん」。悩んだ私はぼやきつつ着手しました。「ここね、先生。ハネからキリで手になってるように思えてしかたないんですよ」。そんな私のボヤキには、当然「あはは、ここをこうしたらどうなりますか?」という返答がくるものかと思ってた。でも先生、ちょっと盤面を見て。「あ、、、。負けました。。。」と。先生、私の序盤の失敗で疲れ果ててしまっていたかしらね^^。

「ここがなければどうだったんでしょう。私、ちょっと細かくてよくわからなくて」と尋ねる私。では失礼でなければそこがなかったことにして終局図を作ってみましょうかと打ち続け。で、作ってみると、黒が数目残していました〜(^^)。

今日はね。まあいろんな事情があるにせよ。プロの見損じた手が見えたことに大満足ですよ(笑)。でも実は。そこの手、私が気付いたときよりも前に発生していたんですって。その段階でわからなかったんだからマダマダではありますね^^。

序盤の失敗は折り込み済みだし(爆)、中盤はうまく打てて、カタチもそれなりに褒められたし、苦手なウワテとのコウ争いも納得して貰える感じだったみたいだし。

なんだかとても満足した(満足させてもらった^^)指導碁でした。先生、どうもありがとうございました。

日本棋院市ヶ谷本院の指導碁サービス -1-

前にも書きましたけど、私、日本棋院の悪口を言う人の多い掲示板ってキライなんですよね。私がこれまでのいろんな方との交流の中で日本棋院が好きになってるのもあるし、また悪口を言う人が事実を知らずに悪口を言ってるケースが多いから。

たとえば。「日本棋院何考えてんだよ。指導碁くらいもっと安くやれよ。ふざけんなよ」なんて言ってる人に「じゃあ指導碁っていくらですか」と尋ねると「いや、よくしらないけど万単位なのは間違いない」とか、「九段クラスなら2万以上」とか言ってたりする。

ふ〜ん、そうですか。たとえば「指導碁 site:nihonkiin.or.jp」とググってみると、日本棋院で行われている指導碁案内のページがヒットします。そこに書かれていますが、市ヶ谷本院で行われている指導碁は一般料金で 3,000 円です。「3,000円ですよ」と先の発言主に言えば「おお、日本棋院も心を入れ替えたのか」とか、「どうせ多面打ちで勉強にもならないんじゃない?」と言い始める。

ふぅ。はいはい。なんでそんな知らないことに文句言いたがるのかなぁ…。

しょうがないから行ってきましたよ^^<何がしょうがないんだか(爆)。行って、実際に指導碁を受けてきました。指導して頂いたのは某所で面識及び縁のあるプロ棋士(名前を秘すのは終局が愉快だったから - 後述 -)。

で、対局は四面打ちでした。指導碁は予約制なので、時によっては三面ってこともあるみたい。最大四面打ちみたいですね。私以外は何度かその先生に指導を受けたことのある人たちみたいでした。最初に軽く雑談入って対局開始。ちなみに私以外の人は棋譜を取ってました。

対局の進行具合では、ときにこちらの「ボヤキ」にも応えてくれたりします。「あれ、これどっちだ? ん? 上からか!」とアテル方向についてぼやいてると「そうですね、そちらの方が後のアジがないでしょう」とか。

そして終わったとき。結構な密度で検討をしてくれました。私の行った指導碁は 16:00 〜 17:30 ということだったんですけど、時間を超えて指導していらっしゃいました(これは時と場合によるだろうから期待すべきことじゃないとは思います)。

結論として、少なくとも私の金銭感覚からして、こんなの3千円じゃあり得ないと思いますね^^。対局も検討もすごく勉強になります。

尚、ちょっとした Tips を書いておくと、対局は1番に終えるのがお得なようです(今日の私がそうでした)。1番に終えると真っ先に検討に入って頂けますからね(当たり前ですが)。他の方が打ち終えるまでは好きなだけ局面を作って教えて頂くことができます。

市ヶ谷本院に通える距離の方は、ぜひ一度経験されることをおすすめします(^^)。絶対に損はないですよ(へ続く)。

頑張れ(笑)>日本棋院ウェブ

日本棋院のネット対局場。今朝はメンテナンスの予定だったんですが、ま、よくあるように予定時間を超えてメンテナンス継続中の様子。「どんな感じよ?」とウェブにアクセスしてみると、これまたいつものように…

Microsoft OLE DB Provider for SQL Server エラー '80004005'
[DBNETLIB][ConnectionOpen (Connect()).]SQL Server が存在しないか、アクセスが拒否されました。
/topics/view.asp, 行 46

日本棋院のネット対局場では、7月から無料利用者に対するサービス範囲を狭める方向の様子。私はそれはそれで良いと思ってます。ネット対局は事業として始めたもののはずですものね。

でも、やっている事業範囲においてはしっかりして欲しいと思いますよ。上に転載したような恥ずかしすぎるメッセージを出さないことは簡単なこと。応援している人さえもがっかりしてしまうようなところは、徐々に減らしていきましょう^^。

高尾本因坊記念棋譜並べシリーズ(2)

竜星戦準決勝の高尾紳路本因坊さて、本日は高尾七段と張栩六段(いずれも当時)の組み合わせで行われた第九回竜星戦準決勝(2000年)です(棋譜ダウンロード)。なんか年を取ると西暦2000年なんてつい昨日のような気がしますが(実は 1975 年からこっちは全部昨日のことのようです(爆))、もう5年前のできごとなんですね^^。

本対局、白32まで、右上隅にナダレ(小ナダレ)はありますが、落ち着いた進行。黒は二間高にカカリっぱなしになっていた左下隅を打つんですが、ここでちょっと驚き。白の応手は左上隅の(星からの)小ゲイマジマリ。右上にスゴイアツミがあるから、そのアツミを働かせるのでしょうが、「星からの小ゲイマ」って、打つのに凄く勇気がいりませんか。しかも近辺に石のない状態でってのは。

しかしこの白34はやはり相当な手で黒も左辺ワリウチで応接。そこでさらに驚いたのが白36のツメ。「そんなに暇なの!?」ってのが第一感。私が黒を持つならなんか怒りたい気がするんだけど、左上方面には援軍もまったくなく、怒るわけにもいかない。変に怒るとがっちり地を稼がれて逃げ切られそうだし…。

黒は結局左下に手を戻すんだけど、それも白52までとなってこれまた白が良さそうな感じ。上辺好き放題打って、そしてここでもラク生きとなっては黒あまり打てそうな気がしません。

黒も71と備えて「俺だってでかいぞ」と、黒111からのヨセを打つんですが、結局地合が足りない様子。目算能力の稚拙な私がごくおおざっぱに数えたところでは、盤面勝負になるかどうかってところでしょうか?

なんだか左上隅あたりの打ち方が面白い碁でした。