今行われているモントルー・ジャズ・フェスティバル。私はモントルーの山下洋輔トリオを聴いて大ファンになりました(「ゴースト」を演奏したとき)。以来、山下洋輔のライブにはなんどか足を運んでいますが…
今日、棋院に行ったのですが、入り口のドアを、英国人のように「次の人がくるまで」支えている紳士がいました。顔を見ると山下洋輔氏。氏を棋院で見るのは二度目のことです。噂によると初二段クラスの打ち手だとか。
「山下さんですよね!」。私は氏に声をかけました。いや、迷惑だってのはわかってるんだけど、氏と私の間には「ハンス・ピーチ」や「小林千寿」という共通項がある。氏が「レクイエム」という曲を作り、その説明に「僕に碁を教えてくれた碁の先生…」と書いたのは前も書きました。
「私、ピーチ先生に碁を習った生徒なんです」。
そんな話題から始まり、山下氏の方から「そういえば千寿先生は日本に戻られているそうですよね?」とか。でも、「例のゴーストの入ったモントルー、CD化しないんですか!?」というのは聞き忘れてしまったなぁ…。
火曜日の教室のアシスタント。おそれおおくも「山下洋輔」の名前を知らなかったらしいんだけど「その方はどのくらいの棋力なんですか?」と問う。「えと、初二段くらいだってきいたよ」と言えば「ああ、この教室にぴったりじゃないですか!」。ふ。「山下洋輔」を知らないのは頂けないが、教室を宣伝する志やよし(笑)。山下洋輔氏とか通ってくると、坂田明とか、へたすりゃ神戸から筒井康隆なんかが通う教室になっちゃうぜ(爆々)。大人気だろうなあ(笑)。
それはともかく。本日の講師は矢代五段で、先日の鈴木歩三段との女流本因坊戦準決勝について伺ってみました。
まず黒41までの分かれについて。「う〜ん、左辺を備えていれば普通でしたけれども…」と矢代先生。白52からのデギリについては「デギらない碁もあり得たんでしょうけれども…」。
いずれについても矢代先生は「得をした」とは思っていらっしゃらなかった様子。
黒59のツギ。ここで黒は昼休みを挟んで50分(すなわち2時間近く)長考したんですが「矢代先生、ここの長考はびっくりしましたか?」と問うたところ、「結構考えられてたみたいですね」と矢代先生。この言葉、ちょっとびっくりしましたよ。碁盤を挟んで向き合っていると、50分の長考なんて「結構考えられてたみたいですね」という感じなんですね! そういうつまらない(?)ことが我々素人にとっては凄く興味深い。
局後の検討で「黒91がヌルイんじゃないか」という話がでたようだけど、他に検討したところは? と問えば、、、。
「あまりこの碁は検討したくなかったんですよ。だって私が悪いのに勝っちゃってアジが悪いでしょ」と、矢代先生。ほほ〜。やっぱ悪い感じでしたか。でもデギリの選択とかは勉強になったですよ>矢代先生。
旬のプロの打ち碁を見て、そしてその棋譜を本人に教えて貰えるのは、やっぱりすごく勉強になるし、そして何よりも嬉しいですね(^^)。