Moyogo.com から、4万局超の棋譜をダウンロードし、Kombilo を使って棋譜 DB も構築して、いよいよ検索するのみです。
閑話休題。棋譜検索をするときですが、たとえば自分で碁を打っていて、相手に思いもよらぬ手を打たれたとき。「そんな手はあるのかな」とか「どう応手したら良かったんだろう?」なんて思うことがあります。そういうときに Kombilo 検索がすごく便利。Moyogo.com からダウンロードした棋譜には大手合の棋譜なども大量に納められていますから、一風変わった(失礼^^)手なども検索できます。私程度の棋力では、なかなか「変化を読み切る」ということもできませんから、Kombilo 検索で「プロがこう打っているんだから、これでいーのだ」と、自分を納得させるのにすごく役立ちます(笑)。
あるいは古碁の本(例:『秀麗秀策』)などを見て、棋譜を勉強しようとしたとき、全部の棋譜を自分で打ち込むのは大変だというときにも役立ちます。最初の数手を Kombilo に入力して検索すれば、おそらくは目的の棋譜が見つかるでしょう。
さて、検索です。
Kombilo は、もちろん棋士名や日付などで検索することもできますが、一番便利なのはパターン検索でしょう。パターン検索は、SGF エディタ画面に知りたいパターンを入力することから始めます。
たとえば、左図のような局面を検索してみましょうか。黒の両小目で一方を締まられたとき、白の大ゲイマガカリの場合の継続手が知りたいなあと思ったときには、このようにパターンを指定してあげれば OK ですね。
えっと、画面のフォーマットを整えるために記す余談なのですが^^、私は左の場面になったときに、一間高等で右下の小目にカカルのはあまり好きじゃありません。「力」に自信のない私は、挟まれてトビトビの碁になるのを可能な限り避けているんですよね^^。プロの実戦では大ゲイマよりも一間高がはるかに多く、また黒も冷静にツケヒキで決めるのが多いみたいです。
参考までにこの大ゲイマガカリは石倉先生が NHK の講座で「簡明」として推奨していた手。まだまだ応用力のない私ですから、わかりやすく説明されたパターンは、そのまま盲信して拘ってしまう傾向があります^^。むろん盲信とは言っても石倉先生が悪いわけではなく(笑)、応用力のない私が悪いのです。言わずもがなですが為念。
もうちょっと文書がないとレイアウトが決まらないので、さらなる余談(爆)。ずっと前に高梨聖健八段に「相手が両小目で来て、一方をシマったらどう打つのですか」と尋ねたことがあります。聖健先生は「僕はシマらせないことが多いですね」とおっしゃってました。秀策風で打つことが多いのだそうです。
さて、レイアウト的に心配がなくなったので(笑)、いよいよ検索です。
Kombilo を起動すると、右図の game list ウィンドウも立ち上がっていると思います。
ウィンドウ上部には、DB 内に存在する棋譜が表示されています。下の方にはいろいろなボタンがありますが、まずは Pattern search と Game Info search のタブで、Pattern search が選択されていることを確認してください(起動時は Pattern search になっていると思います)。
次に、ウィンドウの左下にある「?」マークの入ったアイコンをクリックすると、SGF エディタ画面に入力したパターンに合致する棋譜が検索されて、ウィンドウ上部の game list に合致した棋譜のみが表示されるようになります。
Kombilo は、もちろん「部分検索」もできます。つまり今回の検索対象で、左辺の星が二連星の場合も小目の場合も双方検索したいという場合は、右辺の形のみを対象に検索することができます。「部分検索」を行うには、盤面で右クリック&ドラッグして検索範囲を指定すれば OK です。範囲指定をしない場合は「全体検索」(盤面全体を対象とした検索)になります。
game list 画面上部に表示されリストのいずれかをクリックすると、 Pattern search や Game info search タブの上にあるエリアに、対局情報が表示されます。ダブルクリックすると、SGF エディタにゲームが読み込まれます。
尚、SGF エディタ上では ctrl + クリックで配置した石を消去することができます。つまり、上の図を例に挙げると、「やっぱ大ゲイマガカリより一間高ガカリの方が格好良くネ?」と疑問に思った場合、SGF エディタ上で ctrl + クリックで大ゲイマガカリの石を消去し、次が自動的に黒番になってしまうので、どこかに黒石を置いてから再度 ctrl + クリックで消去。そして白を一間高ガカリの位置に置くことができます。
但し、一度検索したのちに配石を変えて検索するのであれば、game list ウィンドウの Reset game list ボタン(
)を予めクリックし、その後に Start pattern search ボタン(
)をクリックすることになります。
いかがでしょうか。個人的にはここまでできるだけで大満足。「生きた碁から碁を学びたい!」という要求には充分に応えてくれます。
ただ、ここにぜひとも記しておきたいのは Show continuations ボタン(
)です。このボタンは、その名の通り、検索パターン後にどのような手が打たれるのかを示すもので、SGF エディタ上には a、b、c … という記号が表示され、game list ウィンドウには、それらのうちからどこに打たれたことが多いのかをパーセンテージで示してくれるようになります。この機能を使うだけで、自分がずいぶん強くなったように思えてしまうこと間違いなし。まあなかなか思ったほどには強くなれないんですけどね(苦笑)。
あとは、検索して読み込んだ棋譜の SGF データを他のエディタ(MultiGo 等)に読み込ませたり、あるいは game list から自動でお気に入りの SGF エディタを起動できるようになると良いですね。
それはまた次の記事に掲載します。取り敢えずここまでの設定/操作の理解が完了すれば、「棋譜知識カルトQをしますか!」と勝負を挑んできた高梨聖健八段にも勝てるようになるかもしれません(パソコンがないとダメだけど)。
投稿者 前田博明 : 2006年03月11日 15:10 | トラックバック