( ;FF[3]GM[1] SZ[19]HA[9] PB[韓国人13級]PW[日本人5級]KM[0.5]RE[黒中押し勝ち] AB[pp][jp][dp][pj][dd][jd][pd][dj]C[日本棋院のネット対局で見かけた碁です。完全な手合い違いです。どうも日本サーバと韓国サーバの間で5〜10くらいランク差があるみたいですね。ちょっと恥ずかしい… まあ「八子局をラクに勝つ!」をテーマに、あるいは「ええ! 私八子局なんて打てない!」という人に「どう打ってはいけないか」の参考として。] ;W[qf];B[qe]C[プロ棋士のU先生は八子・九子はこう打つのが簡明でいいんじゃないのかということでした。] ;W[pf];B[nd];W[qj]C[白がこう打つのは普通はいけません。 まあ14のラインの二子を「アジ」と見て放棄する(三々と振り替わる等)構想があるのならアリですけどね。] ;B[qk]C[まあ黒は敢えて難しいことをせずに「裏」ないし「背中」が厚くなれば良いと考えていますね。] ;W[qi];B[pk];W[nq];B[oq];W[np];B[pn];W[jq];B[iq];W[kq]C[白も続けて同じカタチを打つということは満足しているんでしょうか? 右上の分かれは白からみればぜんぜん満足じゃない。むしろ黒が「カタチを決める」ことができて大満足のはず。 置き碁にて白は「黒の出方を見る」という手を打つことがありますが、出方を見た後の結果が満足のいくモノだったか否か、適切に判断しなければなりません。] ;B[ip];W[re]C[これはこの碁全体でみても最悪っぽい手。黒が R15 にコスミ突ける手が打ちにくいのは、まだ三々が残るからです。白はこの手で三々を自ら消してしまっている。黒は「カタチが決まり」、大満足以上。] ;B[rd];W[pe];B[qd];W[rf]C[しかもここを守って後手を引くのは白辛過ぎ。普通はこんなところは守りません。黒が一子抱えても黒後手。こんな序盤からここを守っては「こいつ弱いな」と思われます。] ;B[cc]C[黒は一番の未開拓地を守りました。S14に守った手の何倍も働いています。 そして八子や九子を自分のペースで打っていれば、単純にこういう一番広い場所を守るチャンスが回ってくるはずなのです。私と打つ際にもこういう場所を打つチャンスを逃さないようにしてください。 弟子のコバピは先日九子にて師匠を徹底的にやっつけましたが、こういう「この守りがでかいんだよ〜ん」の手を打つチャンスがありませんでした。そのうちにこういう手も打てるようになると良いですね。] ;W[lc]C[ウワテがよく打つところ。でも16のラインのカタチが決まっているので、黒もぜんぜん怖くないですね。S15なんかに打った白の大悪が影響しています。] ;B[nc];W[jc];B[ic];W[jb];B[ib];W[kd];B[id];W[kf]C[白石はぜんぜん生きていませんが、黒は上辺左のカタチが決まりました。百万回でも言いますが、置き石の黒は「形が決まればそれだけで一歩前進」です。] ;B[cg]C[黒はずんずん守っていけば勝ち。];W[dq]C[三々だとわかりやすすぎると思ったでしょうか。でもわかりやすく打っても勝つのが本当の白ですけどね。分かりやすく打って負けるなら石を減らせば良いだけです。] ;B[cq];W[cp];B[cr];W[co];B[eq];W[do];B[ep];W[ck]C[単純にこういう分かれになるなら、ツケから行った意味がなさそうですよねえ。 かつ、白はちょっとでも開きたいと思って C9 まで開いていますが、これも大悪。黒 C10 に下がって、さきほどの C13 と重なって「大確定地」になってしまいます。] ;B[cj];W[cl];B[if]C[黒はあまりにやることがないので一応「攻めてるフリ」でしょうか(^^;?] ;W[ir]C[小さすぎる(^^;。];B[hr];W[jr];B[gq];W[qq]C[ようやく「それらしい」手を打ってきましたが、黒9の線の石が固まりすぎているし、怖くないですよねぇ。白はもっと怯えさせなくては。] ;B[or]C[渡らせても黒勝ちでしょうが、ここはまあ遮るところですね。この手が打てれば一桁級も目の前?] ;W[qp];B[qo];W[op];B[pq];W[on];B[pm];W[ro];B[rn];W[rp];B[qr];W[rm];B[sn];W[rk];B[qm] ;W[rl]C[黒地を「ほんのちょっと」荒らしました(^^;。];B[gi]C[「どう考えても勝ってます」の手。] ;W[gh];B[hh];W[fi];B[fh];W[gj];B[gg]C[ここポン抜かせるのでは G12 から行った意味がないですねえ(^^;。白は打てば打つほど損をしている感じ。 まあ多子局ではどうしてもそうなるんですが、しかしこの白はヒド過ぎる。 こういう手を打つ白とはあまり対局しても勉強になりません。] ;W[fj];B[eh];W[ek];B[om];W[nn];B[le];W[ke];B[nf]C[まあ「簡単に繋がらせないよ」という手なんでしょう、きっと。] ;W[oe]C[アキ三角。 で、白は悔しいからノソ]キ返し(^^;? 自分のLの線の石が弱いのに、こんなイジッパリやってちゃだめです。] ;B[ne];W[ob]C[むむ〜?];B[nb];W[oc];B[od];W[rc];B[qc]C[おや、黒思いっきり妥協しました。ここはT16に下がってなんの問題もなさそう。 まあ圧勝の形勢ですから「何も問題を起こしたくない」のでしょう。] ;W[sd];B[rb];W[sc];B[sb];W[se];B[pb];W[kh];B[hj];W[hk];B[ij];W[ik];B[jj];W[jk]C[白はここを押してもなんの得もしませんね? 下方には黒が待ってるから地なんかできないし、左上から盤上の四分の一を占める黒石は絶対にしなないし。 機嫌の悪いときの私なら、白にここを押された瞬間に投了するまでありそうです。] ;B[kj];W[mh]C[逃げなくちゃしょうがないですが…];B[oh];W[mj];B[li];W[lh];B[mi]C[ここで白投了。 私が頻繁に「置き碁で黒を持つならカタチを決めろ」というのがちょっとご理解頂けたでしょうか。 置き碁は多くの場合「恐怖感」との戦いなんですよね。だからウワテの打つ手には実際以上の意味を見てしまう。 そんな中、こうしてどんどんカタチが決まっていけば怖がる暇もなくなります。「あれあれ」言ってるうちに碁は終わり。 しかし実力差で負けるのはともかく、白は悪手を打ちすぎです。こういう実力のうちはできる限り置き碁を打っちゃいけない。黒の勉強にもならないし。 もちろん上手・下手の関係というのは相対的なもので、相対的に置き碁をしなくちゃいけない力関係ならば置き碁をするしかないんだけど、それにしても上手は「勝ちたい」よりも「正しく打つ」のを心懸けたいと思いますね。 石を置かせた以上、「負けるのが当たり前」なんです。それで碁になるのは下手が「間違えてしまう」から。「あなたはどこかで間違うんでしょうね。でも間違えなかったら石を減らしましょうね。実力はまあ私が上なんですよ」という「予]裕」を持っていて欲しい。下手の「間違えてしまう」のを「期待して」、「間違わせる」ように打つのははたからみていて「気持ち悪い」。 本手を打って負けた白には尊敬の念すら抱きますが、騙しに行って負ける白は滑稽なだけです。])