(;FF[3]GM[1]SZ[19]EV[十段戦挑戦者決定戦] DT[2005-02-03]PC[Japan]PB[Takao Shinji]BR[8p]PW[Cho Chikun]WR[9p]KM[6.5]RE[W+1.5] ;B[pd];W[dp];B[pq];W[dd];B[qk];W[nc]C[低い中国流に対して一番簡明なカカリはこれだと思います。私も中国流にはこうかかります。] ;B[pf];W[qc]C[っと、たいていの本にはこんな状況で即三々入りは良くないと書かれてますよね(^^;。 でもこう打った以上、趙治勲二十五世本因坊なら必ずやってくれるだろう筋があります。] ;B[pc];W[pb];B[ob];W[qb];B[oc];W[re];B[rf];W[qe];B[qf];W[pe];B[oe];W[nb]C[この即サガリが「やってくれるだろう」と思ってた筋。趙治勲二十五世本因坊がいつもこういう打ち方をするというわけではないでしょう。でも趙治勲というブランドから受けるイメージは「ここまでやる」感じですよね。] ;B[qd];W[rd];B[oa];W[se];B[nf];W[jd]C[へぼを承知で言えば、私ならすぐに三々に入ったりしないし、すぐにO17の石を動いたりもしない。 「壁攻めの極意」ここにありって感じだけど、やっぱり自分にはこういう碁は打てないですね(^^。] ;B[fq];W[cn];B[jp];W[po]C[これもかなり「まっとう」なカカリですよね。];B[qp];W[op] ;B[oq];W[mp];B[nq];W[mm]C[この辺までは「普通」の「サバキ」に見えます。];B[on];W[pl] C[これが普通じゃないと思う(^^;。ノビノビになっては白悪そうだし。 私ならこうやって打った石を分断されるて「勝負所なんですからちゃんと読んでくださいね」と叱られそうです(^^;。] ;B[pk];W[ok]C[また強情な(^^。ここを伸びてはQ8からいった意味がなくなりそうで、当然こうハネるところなんでしょうが、私なら3秒で謝りそうなところ(^^。] ;B[ql];W[og]C[このノゾキは私でも打つかもしれません。でも後続の手が私に取ってはあり得ない(^^。] ;B[ng];W[nd];B[od];W[oj];B[pm];W[oh]C[これ。ノゾキは打ってもこの手は絶対に打てないなぁ。「だってやると決めたんじゃない」という手ですよね。私だったら「いや、本当は決めてなかったんですよ」と言いそう。] ;B[of];W[qi];B[nl]C[黒ちょっと怒ったように感じましたが…];W[mi]C[趙治勲の返す手は「う〜ん、黒、怒ってる場合じゃないかもよ?」。] ;B[kf]C[上辺の白も普通に考えれば壁にへばりついた苔から構成されているところなんですよね。 まあ趙治勲にとってみれば「壁」とは「攻めの対象」ですから「良いところに石がある」のかもしれませんが(^^;。] ;W[kh];B[kd];W[kc];B[lc];W[lb];B[je];W[ld];B[le];W[ke];B[rc];W[rb];B[kd];W[mc];B[id] ;W[ke];B[sc];W[sb];B[kd];W[jc];B[ml]C[完全に「弱い石二つ」の流れ。もうこの時点で私には打てる気がしません(^^。] ;W[jn];B[kl];W[lg];B[lf];W[ih]C[なんかうまく逃げているような感じもするけれど、白の宝物になりそうな左辺に黒を誘導し、また下辺にある白石は(私くらいの棋力の人間には)「ない方がまし」みたいな石になりそうな気配。] ;B[hf];W[gg];B[gf];W[ff];B[fe];W[ef];B[hg];W[hh];B[gh];W[fg];B[gi]C[左辺の石とも切り離されました…] ;W[hj];B[im]C[黒は当然からんできますよね。 もし私の棋力同士が打っていて、さらに私が黒を持っているとするならば。 「ふ、こうやってカラめばどっかは持っていくよ。で、白の宝物になりそうだった左辺も荒らせそうだし、そういう流れになれば左下だっていばれた形じゃないでしょ」って感じ。] ;W[ip];B[iq];W[io];B[jq];W[gp];B[gm]C[まだ黒からのカラミは続いていますが、、、] ;W[fk]C[あっさり中央を逃げて、、、];B[fp]C[下辺に力を貯められて…];W[fo];B[go];W[gn] ;B[fn];W[ho];B[eo];W[lm];B[ll];W[jm];B[ik];W[go];B[hk];W[gj];B[ij];W[hi];B[do];W[en] ;B[dn];W[fm]C[一応からまれた双方をしのいだんでしょうか。「隅とフリカワリ」という感じ。 でもこれで残り全部が生き生きになるのなら、上辺の黒にまだ眼がないのでもしかして白優勢なの(^^;? 相手の眼形がないように逃げるのも芸ですよねえ。かつ白から打つなら左辺もまとまりそうだし。。。] ;B[co];W[hr]C[黒もまだ完全じゃないんですよと言ってますか。同時に隅へのアジも見てるのかな。] ;B[lo];W[mo];B[lr]C[すごく攻めてた黒なのに、こういうところをワタルのはちょっと悔しいでしょうか?] ;W[lq];B[kr];W[ol];B[nm];W[ln];B[pn];W[cq]C[ここはもう絶対動き出しはないんだと思ってました(^^;。結局ここ生きるんですよね…。] ;B[ep];W[dm];B[cm];W[cl];B[bn];W[bl];B[sf];W[sd];B[li]C[そう、この手が残っていました。なんとかK8の隙間とのカラミで凌ぎたいところだけど、そういう手はないみたい。] ;W[mh];B[lh];W[mg];B[kg];W[mf]C[それで攻め合い風味に持っていきます。];B[me];W[ne] ;B[nh];W[mj]C[一応攻め合い風味。 まあ攻め合い白負けは必然だったのかな? なんか右辺の具合とかでわかんないんだけど、実戦は攻め合い白負けとなりました。] ;B[lj];W[oi];B[ri];W[jg];B[ie];W[gd]C[で、攻め合いは白負けになるんですけれど、こういうところを利かしつつ地を稼ぐわけですね。] ;B[ic];W[hb];B[ib];W[hc];B[jb];W[kb];B[ge];W[fc];B[ee];W[de];B[ke];W[md];B[pi];W[ed] ;B[ph]C[まあ考えてみれば、攻め合いに黒が勝つなら、黒は今自分の地の中に手を入れているわけですものね。] ;W[er]C[で、H2とか打っておいたおかげ(?)で、隅も生きてしまうようです。 なんか殺しに行く手もあったそうですが、こんな難しいところは読めません(^^。] ;B[fr];W[ia]C[こういうところが利いているのも大きいですよね。];B[ni];W[dr];B[dl] ;W[em];B[bp];W[bq];B[bm];W[am];B[nj];W[gr];B[an];W[bj];B[np];W[ja];B[al];W[ak];B[fs] ;W[br];B[gl]C[あとはヨセです。];W[fl];B[ki];W[no];B[oo];W[mq];B[mr];W[jl];B[jh] ;W[jk];B[jj];W[ig];B[na];W[ma];B[es];W[ds];B[dk];W[cj];B[rc]C[時間稼ぎ。];W[sc] ;B[lp];W[ir];B[gq];W[hq];B[dj];W[ch];B[dh]C[ここまで打った以上は時間稼ぎじゃなくて、一応勝負手にならないものかと考えはしたんでしょうね? 結局手はなかったようです。 こういうのはちょっと格好悪いと思いますが、黒としてもちょっと足りなそうなのを感じているんでしょうね。十段戦挑戦と言えば大舞台。粘ってみたかったのでしょう。] ;W[cg];B[jr];W[gk];B[il];W[js];B[ks];W[is];B[gs];W[jo];B[kp];W[kk];B[pa];W[ap];B[ao] ;W[aq];B[cp];W[dq];B[qa];W[ra];B[hn];W[hm];B[hl];W[in];B[am];W[ii];B[ji];W[km];B[ko] ;W[fd];B[hm]C[まで。趙治勲二十五世本因坊の 1.5 目勝ち。偶然にもこの日打たれた棋聖戦第三局と同じ目数差となりました。 しかししかし。白、右辺で取られている石が16目で地に換算すれば32目。普通それだけ取られれば負けとしたもんだよなあ(^^。 でも石を取られて攻め合い風味にするところからの計算で、上辺のヨセみたいな手が全部利きになり、左辺及び上辺をまとめたのが大きかったようです。 黒としても「石を取って地がない」というならまだしも、黒の右辺とて馬鹿にできた大きさじゃないんですよね。 「だって僕が計算しながら打ったらそう負けるわけないと思わない?」なんていう趙治勲二十五世本因坊の感想が聞こえてきそうな碁でした(^^;。 「live-anywhere」な碁は趙治勲、張栩に共通する特徴かと思ってたんですが、二人の碁、やはりちょっと違いがありますね。どっちも私には打てないという意味では似てるんだけど(笑)。])