( ;FF[1]GM[1] SZ[19]TM[300]OP[600]OM[25] RE[W+Resign] C[ハッピー・マンデー 10級 〜 13級くらいの碁でしょうか。 取り敢ずこの碁が理解できるように頑張ってみましょう(^^)。] ;B[dp]C[おっと、この棋譜は白番の方から見ていることになってますね。 黒の初手はたいていの場合右上隅。画面では左下隅に来てますから、即ち白番から見ているということです。] ;W[pd];B[pq];W[cd];B[qo];W[jq]C[これ、ほぼ必然の一手です。 Q3 と R5 の石が下辺に向けて勢力を主張しているんですね。だから次黒に K4 あたりに打たれると、下辺はほぼアンタッチャブルになっちゃう。 プロでもこう打つところなんですよ。 ちなみにこういう風に「絶対ワリウチを打たれる」ので、この布石が嫌いだというプロ棋士もいます。] ;B[lq];W[fq]C[白二間に開くのもあります。三間だと打ち込みがあるので、三間に開くのは勇気がいりますね。 でもいきなりの打ち込みは黒も難しいのです。] ;B[dq]C[黒がこう守ってくれれば…] ;W[hp]C[白も一応これで安定。満足です。] ;B[pj]C[黒、右下のシマリから両方に開いていっています。これは一般に「好形」と言われます。 しかし左下を手抜いているのは感心しません。ここはしっかり打っておくべきところ。 ですから「相手の大場は自分の大場」で、黒が手抜いた所に白は打つべきです。] ;W[cn]C[そう、ここ。これで黒は結構困るんです。 黒 D3、D4 と並んで強くなってるわけです。でも右側にいる白も強い。せっかく自分が強いのに働く場所がないんですね。 働く場所がないというのは即ち「石の効率が悪い」ということ。碁は自分の石の効率を求め、相手の石の効率を悪くさせる競技でもあります。 尚ここで白から C6 に詰められると「強い」どころか「生きに行く」ことを強要されてしまいます。 ちなみにこういう局面でもC5にコスミツケるのは悪手。かといって中央に出て行けば隅の地は0。 こんなふうに、これまで打った石が働かなくなり、またどう打っても良くならない八方ふさがり的な状況を、囲碁用語(?)で「何打ってるかわからない」と言います。] ;B[co];W[dn];B[ec]C[黒は蛮勇の持ち主ですね。 これ、ヘタすると左下隅死にますよ。ちょっと碁を覚えると、この黒のように大場に先行したくなります。しかしそれを淡路九段は「大場病」と称しています。 打つべき所をしっかり打つ。それができるようになれば初段くらいまでは行くんですよ。] ;W[gc];B[ee];W[df];B[de]C[一般に「ケイマの突き出し」と言われる悪手の代表です。 なぜ悪手なのか? 白は当然C15と守ります。するとこの部分の白は強くなりますね。 ケイマというのは一間飛びや並びよりちょっと「ウスイ」形をしてる。それなのにこうやって固めてもらえば万々歳というわけです。 黒は次に切っていくのでなければこの手を打ってはいけません。 尚、白がこれを受けずに予]所に回り、黒がC15に打ったとしましょう。その場合は「ケイマの突き抜き」という形になり、もう「白オワ」と言われます。] ;W[ce];B[ic]C[黒はケイマの突き出しを打っただけで、左上の黒は強くなったと主張して、戦いを挑んでいます。 しかし、こう戦いに来られたら白は飛ぶ一手ですね。すると左上の黒すらまだまだ強い石とは言えなくなります。 こういう性急な攻め(自分の弱みを残した攻め)は、ほとんど常に自分が悪くなります。攻め好きな方は気を付けましょう。] ;W[ge];B[ef]C[この黒も「車の後押し」と言われそうですね。 一般に「四線は勝線」と言われます。白はず〜っと四線を這っていけばもう勝ちとしたものです。 こんなふうに白に良いように働くのは、黒がいきなり戦いをしかけていったからです。] ;W[dg];B[ie];W[gg];B[fg];W[gh];B[gf];W[hf];B[ff];W[he];B[hg]C[これで白が切れて良いように感じるかもしれません。しかし中央の黒二子が弱くなっていますね。中央の白二子もなかなか取れる石じゃないし。 ここでの折衝は明らかに白良し。ずっと黒が仕掛けているのに白がいい。 碁にはそういう側面もあることを覚えて下さい。] ;W[ig];B[hh];W[fh];B[dc];W[je];B[if];W[jf]C[私レベルの話で言うと、この白はちょっと疑問です。 J16 から当てれば、黒に囲まれている石も脱出できますよね。一子捨てて中の白を助けるところじゃないのかな。 ちょっと手拍子な感じがします。] ;B[id];W[jc];B[jd];W[kd];B[kc];W[jb];B[kb];W[ib];B[ke];W[ih] ;B[hi];W[ld];B[jg];W[kf];B[kg];W[lf];B[ii];W[hc]C[なんか白が「うまいことやった」感じです。黒3子を取って、しかも中央の白まで脱出させました。 なんか黒が騙されてる感じですね(^^;。] ;B[jh];W[ig]C[これは「ついで」の手。シボリを覚えて打ってみたくなったんでしょう。] ;B[ih];W[hd];B[ig]C[これで相手の石をしぼってダンゴにしました。 シボれるところがあれば一般にしぼれば良かろうと言われますが、このシボリはちょっと自分のダメを詰めてる意味もあってアジが悪い感じがします。] ;W[lb];B[eh]C[黒はせっかく仕掛けていったのに、種石には逃げ出されるし、自分の石はシボられるしで困りましたね。 この手は黒の大石を助けるための手。] ;W[dh]C[先に書いたように「四線は勝線」。白は「そんな中央の大石が取れるとは思ってませんよ。私はここを這えばもうお腹一杯です」と言っています。] ;B[ei];W[di];B[qf]C[上辺中央から右上隅にかけて、白の勢力範囲になってますが、ちょっとアジがあるかもしれないところ。このカカリはまあ良しですね>黒。 でも左下隅、気になるなぁ。。。] ;W[qd]C[白は上辺中央の白を「壁」であると主張して、隅をがっちり取りに行きました。 この打ち方は、M14〜M18にある白石が「凄く強いんです」と主張している打ち方です。 予定通りその白石が強いのであれば、次に R12 の打ち込みも狙える積極的な打ち方と言えますね。] ;B[dj]C[黒は転戦好きです(笑)。 白はここは受けていいですねぇ。 黒からは、C9あたりに打ち込む手も将来的に狙えたかもしれないのに、その狙いを消してしまうことになります。] ;W[cj];B[dk];W[ck];B[fo];W[eo]C[形を良く見てみてください。 序盤に左辺で「ケイマの突き出し」と同じ形。でもここでは下にも白石が待っていて、プチッと切ってしまう予定なんですね。 このように切れる際には突きだしていっても良いのです。] ;B[ep];W[fp];B[er];W[fr];B[bn];W[bm];B[bo];W[dl];B[en];W[do] ;B[el];W[cl];B[fn];W[qh]C[白は先ほどナラビで受けて強くなっています。その強さを活かして打ち込みですね。 この打ち込みは「一般的」な打ち込み。決して「勝負」でもなんでもないんですが、こうされると黒は厳しいですよねえ。] ;B[ph];W[qi];B[qj]C[ああ、これは初心者のうちによく打ってしまう手。でも読んでみればこの手は成立しないんですよねぇ…] ;W[pi];B[pg];W[oi];B[oh];W[oj];B[pl];W[qg];B[pf]C[遅くともこの瞬間にシチョウが読めるようになれば、「それなりに強くなった」と思ってもいいんですよね。 私は周囲に「俺、強くなった」と言い始めた一ヶ月後から読むようになりました(苦笑)。] ;W[nh]C[どのシチョウかと言えばこのシチョウ。 まだわからないかもしれませんが、黒 O11 に切ってくるシチョウのことですね。そのシチョウが白良いので、ちょっと真剣に黒を取りに行ってる様子です。] ;B[ng];W[mh];B[mg];W[lg];B[lh];W[li];B[kh];W[ne];B[mf];W[le] ;B[oe];W[od];B[me];W[md];B[nf]C[白はこのアタリに受けません。 なぜなら黒がここを抜いても目にならないからです。 そんな判断もできるようになると、碁はまた楽しくなります。] ;W[re];B[nd];W[nc];B[mc];W[lc];B[oc];W[mb];B[rf];W[rg];B[sg] ;W[sh];B[se];W[sd];B[sf];W[pc];B[ni];W[mi];B[nj];W[nk]C[このシチョウは白良しのはずでしたね。] ;B[si];W[rh];B[io]C[黒のこの手は一応「シチョウアタリ」ですが、白はここを受けなくてもなんともなさそうです。 せっかくシチョウアタリを打つのなら、せめて J4 に打っていればもうちょっと破壊力があったんですけどね。] ;W[mj];B[ip];W[iq];B[gp];W[gq];B[ho];W[go];B[kr]C[ここで黒投了。 一応書いておくと、自分の手番の石を打って投了するのは、ちょっとマナー違反かと思います。投了しても良いですが、「ああ、すみません。こんなことしててもダメですね」なんてエクスキューズをして投了したいところ。 この碁。面白いのは白が「何もしてない」ところ。 序盤から黒がガンガンしかけて行っていて、白はそれに応じているだけ。まあ白からしかけたと言えば右上の打ち込みくらいでしょうか? でもその打ち込みにしても「普通」の手。 白の普通の手に対して黒があがきまくり、そして黒が勝手に負けた碁でした。 はやく「え、私何もしてませんけど70目も勝ってるんですか?」なんて言えるようになればいいですね(笑)。 いや、それを本当に口にすると陰険さでも私に追いついてしまいますけどね(大笑)。 では、頑張ってください。])