2002年11月04日

「大場」 −講義−

新しい月に入った。すなわち、弟子が囲碁を始めて1ヶ月経ったということ。

現在の弟子の状況は十九路で形を覚え、私とは四子で打っている。まだ「ちょんぼ」があるので私に大石を取られたり隅を殺されたりするのだが、打ち筋はわりと良い感じ。こちらが陰険に隅を殺しに行かなければたまには四子で私に勝てることもある。やっぱり教えてくれる人がそばにいるのは良いことだ。

と、いうわけで私にも教えてくれる人募集中。中学生・高校生のアルバイトにどうかな?>全国の中高生。

今日の講義はプロの最初の20手程度を参考にして「大場」への進み方。何度も書いているけれど、囲碁では隅に地を作るのが一番効率的で、続いて辺、そして中央の順番。で、一般的に星のある場所(下図で石の置いてある場所)を一般的に大場と言う。

大場の打ち合い

図は黒白順番に、いわゆる「大場」を占めた図。隅と辺を効率的に守りつつ、中央への進出も見ているという感じ。

もちろん星の辺りに石を置いてもまだまだそこが地になるというわけではないけれど、攻守の「バランス」を考えるともっとも効率的な場所ということになる。

私も含めた囲碁初心者にとって、この「バランス」がなかなかマスターできない難物。布石の本などを読んで、効率的な布石をマスターしても、自分の石を攻められるとついそれに応じてしまう。

本当は、相手の石に応じるか否かは、相手の攻めによって失う地合と、他の大場に先着することによって得られる地合の「バランス」によって判断しなくてはならない。

この辺りの感覚を磨くには、やはり「布石」からの発展形式を数多く見て勉強していくしかないのだろう。つまりはプロの棋譜などを勉強していくのがもっとも効果的なのだと思う。

以前、私にとっては「棋譜」の勉強はまだ早いと書いたけれど、最近パソコンを利用した棋譜の勉強ならお手軽だし、ちょっとやってみようかなんて思っている。インターネット上には無料で棋譜を見ることができるサイトも数多くあるので、まずはその辺りから。

尚、この日の講義後の手合い。弟子は1勝1敗。1勝は先生たちによるアシストなどもあった様子。やはり私にいぢめられているせいか、「効率」を計算することができなくなっているようだ。隅を守ろうと手数をかけているうちに、相手は絶対の勢力圏を築いてしまう。

弟子の打ち筋

たとえば、序盤から上図のように打ち進めてしまう。確かに、これで隅は間違いなく守れるだろうけれど、もはや中央部に進出することはかなわない。

授業でも言われていたが、「生きることがわかれば大場へ」。それをマスターすれば現在の私くらいには四子もあれば楽勝で勝てるようになる。

頑張れよ>弟子。

投稿者 前田博明 : 2002年11月04日 23:00 | トラックバック