2003年03月03日

「手筋」 −講義−

今日の講義は「手筋」。

手筋にもいろいろあって大きく分ければ「攻め」と「守備」。細かくわければ「石を取る手筋」、「切断する手筋」、「形を崩す手筋」、「ヨセの手筋」、「連絡する手筋」、「形を整える手筋」、「サバキの手筋」、「キメル手筋」などがある。

私は。この「手筋」が苦手。本はいくつか持っているけれど、「詰碁」、「序盤」に比較して数ランクは難しく感じる。まあそれも無理のないことで、「手筋」を語るには「石の形」を知らなければならない。「石の形」は、ときに正解がないのではとも思うくらいに難しい問題だと思う。また、断片的に「手筋」を覚えても、その場が手筋を発揮すべき場所なのか否かの判断も難しい。

『やさしく解けるポケット手筋180』(日本棋院)なんていう初級者向けの本でも、とても「やさしく」は解けない(苦笑)。

対局。

本日は弟子とともに、インストラクターの方と井目(9子)で対戦。インストラクターの方の二面打ち。いつもは(教える余裕を持ちたくて。一説にはただ負けたくないからという話も…)弟子と二子で打っている私。なぜにインストラクターの方と打つときには同じ井目打ちなのかということは取り敢えず拘らずにおこう。きっと上手から見れば私と弟子の差などないに等しいのだ(苦笑)。

で、対局。開始前に「さすがに井目では負けないだろうさ」と(根拠のない)自信を持って臨んだのが良かったのかもしれない。80目以上の地を確保して、後半は「守り」で勝ちきった。

そうはいっても。実は最初の20手くらいはひどい碁になってしまった。相手を攻めてるつもりがあっさりと囲みを破られ、「これはひどいな」と感じた。しかしさすがは井目。第一の囲みを破られても、簡単に第二の囲みで相手を囲いきれる。あまり九子置いて打った記憶がないのだけれど、「こんな簡単? どっかに罠がある?」と逆にビビッテしまう展開ではあった。

自分の対局を終えて、隣で打っている弟子の盤面を見る。なかなか良さそうな盤面、、、と思ってよく見るとひとつの隅が全部死んでいた。なんでも、相手の石を取れば問題なかったところを、なんとなくウケてしまって死んでしまったとのこと。

弟子はこれが相当にショックだったようで、教室後の食事中もずっと「私ミスばかりだ。やっぱり碁に向いてないのかもしれない」なんて言い続けていた。

弟子よ。君は今、「カカリの方向」だとか、「アラシの方法」だとかいうことで悩んでいる。それはそのまま師匠がちょっと前に悩んでいたことだと理解しろよ。それに九子で打てば、相手は隅のひとつくらい殺さないと勝てないわけで、そこは上手の手筋で隅を殺しにくる。それで殺されたくらいでショックを受ける必要はないさ。

師匠はさすがに先輩で、さらに病的に(?)本を読んでる。師匠の言うことが難しくても心配ない。去年の師匠の日記でも読んで「あら、私に指導し始めた頃でもそんなことで悩んでいたの?」と気楽に考えれば良いのだ(笑)。

投稿者 前田博明 : 2003年03月03日 23:00 | トラックバック