掲示板にも書いてるけれど囲碁絶不調。盤に石を並べてシマリまでは打ててもカカリが打てない。どっちからカカルのが大きいかとか、カカッタ後にその石をどう展開していくのかがわからない。普段はカカル時点からその後の局面展開をイメージして打つわけだけど、それが理解できなくなったショックはデカイ。とても有段者の集いなどで打てる状況じゃなく、実力の近い人との対局は避けてる(^^;。
で。今日のハッピー・マンデー教室。通い始めて間もない人との九子局を打った。打ってみて思ったんだけど、「どう打てば良いかわからない」という不調のとき、九子局を打つのは良いかもしれない。九子局なら、考える前に「相手の石の隙間に石を置いていく」という感じになるから「後の展開」などを考える必要もない。さすがに1年以上も碁を打っていれば部分的な攻め合いなどの知識はあるわけで、楽な気持ちで碁を打つことができる。
で、今日の相手の方。初めての対局だったので、いつものようにまずは先番で様子見。50手目くらいまで打ったところで基本的な間違い箇所が3、4つ出てきたので打ち掛け。並べなおしつつ検討。そして手合的に九子くらいかなということを伝えて、簡単に九子局での打ち方をレクチャーしてようやく対局開始。
その九子局。序盤は事前の時に伝えた注意点をしっかり守ってなかなかの打ち回し。なかなか差が縮まらずに「う〜ん、ちょっと事前にレクチャーをし過ぎたかな」なんて(笑)。でももちろん。事前に伝えたアドバイスを気にして良い碁を打ってくれれば、実はそれがウワテにとっては一番嬉しい。
結局は彼女が3箇所の大きな失敗と、1箇所の中くらいのミスのせいで40目ちょっとの差。でも経験を考えれば、私との40目差はそんなに悪くない。それに地合で追いつかれたところも、逆転されたところも、いずれもわかりやすいミスだというのは良いことだと思う。わかりやすいミスというのは修正も容易だからね。
終局後。九子の碁はまだ初手から検討というのができないので、整地する前にポイントを解説。「ああっ、そうなんですね!」なんて何度か言って貰えた(^^)。そういう態度で接していれば、私からは何でも引き出せますよ(笑)>相手の方。大場への着眼はなかなか良いものを持っているので、細かなミスをなくせばどんどん強くなるんじゃないのかな。
で、今日のもうひとつのテーマの「じゃがいも」。
実は私。「じゃがいも好き」にかけては人後に落ちない自信がある(笑)。なが〜い人生の中で、何人か手料理を食べさせてくれた女性がいたけれど、いずれの女性も私のじゃがいも摂取量(笑)には非常に驚いていたものな。小学生の頃、「世界の国々」だかなんだかいう本を読んで「ドイツの主食はじゃがいもです」の文に「俺はなぜドイツ人じゃないんだ!」と落涙したくらいだものなあ(笑)。
そんなじゃがいも好きの私に。教室のSさんがじゃがいもを二つプレゼントしてくれた。彼女はかなり真剣に強くなりたがっているらしく、推奨本や囲碁ソフトについていろいろ質問をしてくる。そんな質問に答えてあげたお礼みたい。プレゼントしてくれたSさん自身はお休みで(忘年会でピンクレディーを唄う練習をしているらしい)、彼女の友達経由。その友達は「いやあ、なんか変なもん言付かっているんですよ。たぶん冗談のつもりだとは思うんですけれども。いらなかったらいらないっと言って下さいよ」なんて前フリ。そう言いつつ取り出したじゃがいもを見て「なんてビンゴなんだ!」と驚喜した(大笑)。うむ。人には親切にしておくものだなあ(^^)。
それにしても。このプレゼントしてくれた女性も、経由してくれた女性も、とてもお洒落な女性。こういうお洒落な女性がバッグからじゃがいもを取り出してくるのもなかなか笑えたな(^^)。
絶不調の中参加したハッピー・マンデー教室は、私をとても楽しませてくれました(^^)。
ふふ。休んじゃいました〜。ズル休み(爆)。
囲碁。囲碁歴1年半くらいで初めて体験する絶不調。いや、「棋力向上には揺り返しがある」というのが持論の私。これまでも何度も「不調」は経験してきたけれど、今回の不調はちょっと凄い。
今の私。どんな感じで碁を打っているかと言うと…。
黒番の際、まずは初手を16の四に置きます。んで相手がどっかに置いて、私はたいてい17の十六の小目。
そこまでははっきり言って「どう置いても良い」って感じなので打てる。でもその次にどこに石を置いたら良いのかぜんぜんわからない(爆)。三番目に石を置く所がわからなくなるなんて、本当にパニック。
昔、出張でイスラエルに行ったときに似てるかな(笑)。イスラエル。ものの本によれば「英語が通じる国」。私はその言葉を信じて、街をふらふらと歩き回っていたんだけど、いざ道を尋ねようと思うと誰も英語を話さない。道路標識も右から書くクネクネ文字だし。
え? 関連がわからない? いや、今の私。碁盤とのコミュニケートが全くできなくなってるみたい。しばらく「碁断ち」でもしないと治らないかなあ、この不調は、という感じ。
昔昔、大昔。バレーボールを結構真剣にやっていたことがあった。いつもはアタックラインに叩き込むスパイクが全く決まらなくなることがあった。そんな時。1週間くらいバレーボールをサボると一気に絶好調になったんだよな〜(笑)。今回もそれを期待してみようかな、と…
近付いてきた囲碁合宿。いったいどうなることなんでしょうねえ(^^;
数ヶ月前にハッピー・マンデー囲碁教室に入門した女性がいる。前にちらと日記に書いた「おじいさんと碁を打とうと思って」と入門した女性。
今日はこの女性と対局したんだけど、対局後にしみじみ語り始める。
「実は昨日孔先生が夢に出てきたんです」。
一瞬妄想が頭を駆けめぐった。「う〜ん、令文先生にはかわいらしい奥さんがいらっしゃるし…」とか(爆)。
女性は続けて言う。「令文先生、中国出身だから漢字が得意じゃないですか。私、たくさん書き取りやらされたんです」。
爆々。なあんだ、そんな話か(笑)。「でもすごく厳しいんですよ〜」と件の女性。私は秘策を授けた。「実はね、令文先生は英語が信じられないくらいに苦手らしいので、漢字でいじめられたら英語で対応すれば良いよ」。その女性は英語が得意なんだそうだ。きっともう夢の中でもいじめられることはないだろう(苦笑)。
尚、その女性との手合は七子。わりとしっかり打てていたみたいだったな。甘いと言えば甘いんだけど、読めもしないうちから厳しい手ばかり連発してもむしろ成長の妨げになる。
局面がヨセに入る時、目算してみた。無難に終えれば私が勝利しそうな形勢。そこから彼女の四子を取り込んで安心してから、ヨセの先手を彼女に渡してみた。どこまでヨセが打てるのか見てみようと思って。
すると。意外なことに彼女はヨセもなかなか頑張る(^^)。まあ時折「ここはどうでしょうか」なんていう質問はあったんだけれども。何ヵ所か大きなヨセを教えて、それから再度目算してみると見事逆転を喰らっていた(笑)。
いやはや。彼女との七子局。次は真剣勝負だな(笑)。
ハッピー・マンデー囲碁教室で「師匠」と呼ばれる男。昔の日記にも大っぴらに書いたが、実は心密かにライバル視している男がいる。その名も孔令文。
師匠はこの日の講義、遅れて到着。慣れぬ仕事で客先に出向き、帰りの電車選択を間違って教室登場が遅れてしまったらしい。聞くことのできた講義は半分のみ。
そして講義後のフリー対局。女好きと噂され、本人も自覚症状を持つ師匠は自ら申し出て女子大生と対局。
対局後に偉そうに言っていた。「うん、君。僕が思っていたよりもはるかに強いよ。でもここの両ガカリからの三々ね。僕の石を両方生かしちゃったのはまずかったね。三々定石程度は覚えておいた方が良いよ」。
この言葉が師匠のライバルの琴線に触れた。師匠は聞いていなかったと強硬に主張しているが、この日の講義でライバル氏は「定石は覚えるものじゃありません!」と言ったというのだ。
帰る道すがらライバル氏は言う。「まえださぁん。完璧にぼくに対抗すること言ってましたねぇ」。「いや、定石は考えて辿り着くものだという基本方針には賛成ですが、三々程度は覚えておかないとやられまくることになるし…」。そんな師匠の言葉を、ライバル氏は全く聞いていない(笑)。
さらにライバル氏は続けて言う。「そう言えば僕の公開している写真がダサイだとかなんだとかいろいろ言っているようですねえ…」。
ふ。だって写真はダサイもん(爆)。「ホンモノの方が格好良いですよ」と言っている真意がわかんないかなあ(笑)>ライバル氏。
そんなこんなで。市ヶ谷日本棋院から市ヶ谷駅までの道々、ライバル間には火花が飛び散りっぱなしだったそうだ。
何事もそうですが、自らの進歩には「ライバル」が欠かせません。上に書いた例のようなライバル関係の存在するハッピー・マンデー囲碁教室はますます発展していくことでしょう(?)。
皆さんもハッピー・マンデー教室でライバルを探してみませんか(笑)。
今日は「囲碁雑考」を休んで「戯れ言」。
昔、テレビで「柔道一直線」という番組をやっていた(1969年〜1971年)。そう、主人公(一条直也)のライバルが足でピアノを弾くシーンが印象的で、未だに「びっくりシーン」特集などの番組で取り上げられる。
このドラマ。主人公が師匠(車周作)に破門されるエピソードがあった。主人公は「柔の道」に精進し、ある日師匠が言った。「もう教えることはない。明日からはともに柔の道を進む者同士、高め合って行こう」と。
ところが主人公は、師匠にそう言われたまさに翌日。止むに止まれぬ理由により師匠との約束に遅れてしまう。師匠はそんな主人公を破門する。
細部は異なるかもしれないが、こんな内容。子供心に「師匠! それは厳しすぎるんじゃないですかっ!」と盛り上がった(?)記憶がある。
残念ながら、この後主人公と師匠がどのように関係を修復したのかは記憶にない。
主人公とて師匠との約束を軽く見て遅れてしまったわけではなかった。しかし認め合ったものの振る舞い方というのが琴線に響く作品だった。
「約束じゃないか」とか「そんな態度はないだろう?」なんて言うとき、いつもこの番組を思い出してしまう。もう30年も前の作品なのになあ。
講義の前の級位者の日。飛び級1級になった弟子かおるは1勝2敗。「嗚呼、私の碁は駄目だ!」と嘆いていた。「初段とかの人になると私とは全然違う碁を打つんですよ!」。
ふ。まあ確かに。あそこには「本当に強い」人もたまにいるものな。で、そういう人に当たると、それまで「なんとなく」打っていた自分の布石が全く機能しないほどに破壊されてしまったりする。
もちろん。布石のカタチはいろいろ勉強しているかおる。カタチが全く間違っているわけじゃない。なのでその布石を破壊されるということは、相手の強引・無理な手を咎めることができていないということ。「そうか〜、こうやって破壊されるのか」と体験すれば、課題が明確になってまた一気に強くなる。良い経験をしてるな>かおる。
で、講義。講義は「アタリにする前に考えること」とタイトルが付いていたけれど、まあ「攻め合い」でのテクニック。ウッテガエシやらホウリコミについて。
こういうテクニック。私も初めて見たときは「そんなもん打てるのはプロくらいじゃないの?」なんて思っていたりした。でもいつの間にか、攻め合っているときには最初に読む手筋になってきたりもする。
「え〜、ホウリコミなんて読めないよ〜」と思っている方。ほんの数ヶ月前の私と同じレベルなんですから、焦らずに。「ダメを詰めること」ないし「ダメが詰まること」というのが、より実際的に理解できるようになってくれば、自然にホウリコミなんて打てるようになってきます。
で、そういう手を打つようになるとまた自然にヨミの力も付いてくる。そうなってくるとまた碁が楽しくなりますよ(^^)。気楽に頑張ってみましょう〜(^^)。
ちょっと悔しい(笑)が、今日はミタニの話題からいこうか。
教室の方の対局を見ていると、ミタニが七子で勝負を挑んできた。「おお? まだ九子でも勝ってないのにやっぱり七子で挑んでくるんだな? ふ。」なんて感じで挑戦を受けて立った。
今日のミタニ。うむ。良い碁だったな。結果は57目対52目で私の勝ちだったけれど、白は最後まで勝ちを確信できず、都合四度も目算させられる碁だった。白が真剣に打って、かつ何度も目算しなくちゃいけないという時点で、黒が「ほとんど勝ってる」んじゃないかな。
良かった点。序盤からきちんと考えて打っていたこと。白の無理は現在の力の及ぶ限りできちんと咎めようとしていた。最終的に逃げ出されはしたが、白が無理打って重くした四子を取りきりさえしたものな。まああの石を最終的に逃がしたのは「どうかしてるぞ?」という感じだったけれど(苦笑)。
あと、一時は私に数十目もヨセられていたのに、今日は全体的にきちんと受けていた。キカサレそうになったところを別の方向から攻め返してキカシを防ぐことまでやってのけた。これには正直驚いた。
悪かった点。う〜ん。あまり、ない。ミタニの下辺で私に大きな地をまとめさせてしまったけれど、それは私の石を取りきったと判断して大事に打った結果だろう。本当にあの左辺四子は大きかった。白のノゾキを素直に受けておけばあの四子は取り切れていたはずなんだけれど…。
今日のような打ち方をしていれば七子で勝てる日は明日にもやってくる。精進せよ>ミタニ。
で、もうひとつのタイトルの阿呆な初段。今日の「有段者の集い」でのこと。私の対局相手は六十歳くらいの男性だった。この男性、最初からやけに態度が悪い。「有段者の集い」や「級位者の日」では、対局前にお互いに相手の対局カードに名前を記入することになっている。たいていの人は対局カードを交換する時点から「お願いします」と言いつつ丁寧に相手の対局カードを返す。この男性は私の対局カードを机の上に放り投げてよこした。「やな野郎だなあ」と感じたのはしょうがないことだよね。
で、対局開始。件の男性は黒番で両小目の布石。対する私は二連星。そして黒五手目は天元(^^;。
基本的に私。このように序盤で天元を打つ相手には負けたくない気持ちを持ってます。だけど両小目から天元に打たれたのは初めて。「その流れはどうなの?」と思いつつ、一応天元の石に敬意を示して小目に低くかかってみた。
で、当然相手は中央で戦いたいわけで、一間挟み。この一間挟みを打たれた瞬間に両小目+天元の有効性を(ちょっと)感じましたね〜。
小目関係の定石ではシチョウが結構関わってくるんだけど、五手目に天元に打たれていてはシチョウは全て黒が良い。う〜む、両小目+天元。あり得る布石かもしれないなあ。
で、まあしょうがないので不得手なトビ碁を打つことになって、ちょっと形勢を悪くしちゃいましたとさ。ここでちょっと無理気味ながらも、だけどなんとか落ち着いて地合を頑張る打ち回し。相手が最高に厳しく応じてきたならば投了もあり得るかなという展開だったかなあ。
でも地合のバランスがイーブンになってきてからは相手の打ち回しが相当に乱れてましたね〜。たぶん序盤の戦い合いで勝利をもぎ取るタイプの人なんでしょう。打ち込みに対する応手などはあまり有段者という感じじゃあない。で、地合で言えば白がちょっと良くなったかなと考え始めたとき。「阿呆」と呼びたくなる振る舞いが出ました(^^)。
まず最初は普通はあり得ない場面でコウに受けてきたところ。白が地合でリードしたと言ってもまだほんのわずかの差。そんな無理なコウを仕掛ける場面じゃないのに強引にコウ。でも中盤の打ち回しがやや甘い黒。コウ材の選択も甘くて、3度目で私がコウを解消。黒は当然コウ材の場所に二連打したんだけど、そこでの得は十目程度。
で、私がコウを解消したところはもともと黒のデッカ地のところ。コウにしてもらって、かつこっちが勝ったおかげでその黒地がどんどん荒らされてしまう。出入り三十目くらいにはなるかな。当然私がそこに侵入していったわけですが…
相手はこっちの手を受けるたびに「なんじゃこりゃ」「ちくしょう」「まだくるのか」「なんだよもうっ」「やってられねえっ」なんて言葉を吐き続ける(苦笑)。で、白が最後に両アタリを打った瞬間、周りの石を吹き飛ばしつつ黒は応手。そして応手した瞬間に「ああどうもっ。ありがとーございましたっ」と投げやりに(笑)。令文先生じゃないけれど、「負けたとき、何て言うか知ってる?」と聞いてみたい気分だったな(笑)。
言葉じゃあまり伝わってないかもしれないけれど、これまでに打った大人の中では一番くらいに態度が悪かったな。趣味でやっている碁で、あんな態度で碁を打って恥ずかしくないのかなあというくらいの感じ。
棋院の対局場のみの限られた経験で言わせて貰えば。女性は「年配の級位者」にマナーのヒドイ人が多い。男性は「年配の低段者」にマナーのヒドイ人が多いですね。
これまで出会ったヒドイマナーの人たちを見ていると。女性の4、5級にもなると、それなりに経験の長い人が多い。きっとグループの中では「ウワテ」扱いをされているんでしょう。だから態度がでかい(笑)。で、男性でこのくらいの棋力というと、経験の浅い人が多い。まわりを見てもきっとウワテだらけ。だから物腰が低い。
有段者の場合。失礼な意味はないんだけど、社会人になってから碁を始めた女性で段位に辿り着く人はやっぱり少ないみたい。だから有段者の女性は、本当に真摯に碁に向かっている人が多い。だから対局マナーなんかもすごくできてる。一方男性の方は。まあ「それなり」に碁は打てるようになってきて、で自分よりシタテの人間も増えてくる。ちょっと天狗になってしまったりする時期。若ければ「初二段なんてまだまだ通過点」なんて考えるんだけど、年配の初二段は「俺は段位者なんだからな」なんていう妙な自信を持っていたりする。だから態度が横柄で、そして真摯な態度をなくしている分、変な碁を打つ人も増えてるんじゃないのかな。
え〜と。
私もまあ言ってみれば「初二段の年配男性」に該当するな。今気付いたんだけど(苦笑)。でも幸いなことに。私の周りには立派な碁打ちばかり。自ら人を不愉快にさせるような対局マナーを身につけることはないと思っています…。
と、「自ら」とわざわざ断ったのは。
今日、相手の人がひどい終局の仕方をして、そして投げやりに「ありがとーございましたっ」と言うのを聞いて。私は「ああ、そうですか」と応じたんですよね(苦笑)。とても「ありがとうございました」なんて言いたくない気分だったので。仕事でもそうなんですが。基本的に売られたケンカは絶対に買う男です、私(爆)。
長くなってかつ最後になったけれど。飛び級で1級になった弟子・かおる。今日1級になっての初敗北を喫しました。私がちらと見たときに、全体的な石のバランスはかおるの方が良く見えたんだけど、実はその時点で一箇所石を切られてしまっていたとのこと。「でもこのくらいの人との対局は負けて学ぶところがありますね〜」とかおる。対局相手も良い方だったらしく、悔しがりつつもご機嫌で、普段のたれ目がよけいにたれ目になっていましたとさ(笑)。かわいーじゃないか>かおる。
先週の水曜日は五回目の水曜日でお休みでした。
今日の講義は「好形と愚形」。面白い授業でしたね〜。あ、そうそう、授業の前には重大発表。高梨先生の妹さんが、山下敬吾棋聖と結婚することになったとのこと。「ええ、彼は収入的にも申し分ない男だと思います」と冗談を飛ばしてました(笑)。
で、授業。好形と愚形を講義するのにもってこいの形。初心者のうち、実戦にもよく出てきます。

この形、黒が二目の頭をはねられて、さらに伸びを打たれた瞬間。もうこの瞬間に打つ気をなくしてしまうくらいにひどい形。
ただ、他で忙しくてこの形になってしまったらどう打ちますかという問題。
まず初心者のうちに一番打ってしまいそうなのがA。相手の石が来たのでそこを守るという考えは理解できる。でもAに打ったときにできる形は「空き三角」という愚形の代表。この空き三角が唯一の解となり、好形になることもマレにはあるけれど、初心者のうちは「空き三角を打ったら負け!」くらいに思っていてもいい。石の働きに乏しく、かつダメも詰まりやすいので絶対に避けたい形。たとえばAに打ったあと白からBに打たれると、黒はさらにCに打って断点を守る必要がある。黒はどんどんダンゴにされてこの後良いことは何もない。
Cもまた空き三角につながる形でだめ。黒は棒石となって「取って下さい」とお願いしているような着手。
Dはそれなりに働いている形なんだけれど、次に白からBと打たれるとウッテガエシの手筋で黒二子が取られる形となり、もう一手守りを入れなければいけなくなる。
で、解答はB。二目の頭を跳ねられてしまった以上、「これで黒は完璧ね」とはならないけれど、でも最善のシノギ方。実戦にもよく出てくる形なので覚えておいて良い。
あと、今日の授業でやったのは「手抜き」の大事さ。「打っても得しないところには着手しない」。この手抜き感覚が実戦に活かせるようになれば、あっと言う間に5級くらいは実力が伸びる。見るだけで初心者対局に感じられる凝り型の碁から脱却できるようになる。
講義終了後、今日は7月から参加している大学生(男子!)と七子局で対局。彼は結構な打ち手に育ちつつあり、中盤まではほぼ完璧に打ち回していた。ただあまり碁を打つ機会がないせいもあって、石の競り合いになってきたときに大石を殺してしまった。
う〜ん、この辺り。基本的には「経験」しか解決の方法はないと思うんですよね。ネット碁でもやってみてはいかがでしょうか?>件の男子。序盤は、本人的には不満だったかもしれませんが、とても良く打てていましたよ。
あ、そうそう。その男子。対局が終わってから「ちょっとひとつ良いですか?」と質問をしてくる。「なんですか?」と言うと「前田さん、人の石がたくさんあるところに打ち込んできますよね。あれどういうつもりで打ち込んでいるんですか?」と。
あはは。「どういうつもり」は良かったな。
この対局、黒も自分の形を信じられずに、ちょっと無理をしたり固く守りすぎたりするところもありました(七子局の実力差なら無理ない範囲)。だからその無理しているところのアジを追求するために打ち込んでみたんですよね。「相手の石も弱いときには、少々無理気味な手を打ってもなんとかなるもんなんですよ」と回答したけれどわかってもらえたかな。そういうアジを残さない打ち方を「厚い碁」と言います。「厚さとは何か」と意識していろんな本を読んでみると勉強になると思います。