ちょっと悔しい(笑)が、今日はミタニの話題からいこうか。
教室の方の対局を見ていると、ミタニが七子で勝負を挑んできた。「おお? まだ九子でも勝ってないのにやっぱり七子で挑んでくるんだな? ふ。」なんて感じで挑戦を受けて立った。
今日のミタニ。うむ。良い碁だったな。結果は57目対52目で私の勝ちだったけれど、白は最後まで勝ちを確信できず、都合四度も目算させられる碁だった。白が真剣に打って、かつ何度も目算しなくちゃいけないという時点で、黒が「ほとんど勝ってる」んじゃないかな。
良かった点。序盤からきちんと考えて打っていたこと。白の無理は現在の力の及ぶ限りできちんと咎めようとしていた。最終的に逃げ出されはしたが、白が無理打って重くした四子を取りきりさえしたものな。まああの石を最終的に逃がしたのは「どうかしてるぞ?」という感じだったけれど(苦笑)。
あと、一時は私に数十目もヨセられていたのに、今日は全体的にきちんと受けていた。キカサレそうになったところを別の方向から攻め返してキカシを防ぐことまでやってのけた。これには正直驚いた。
悪かった点。う〜ん。あまり、ない。ミタニの下辺で私に大きな地をまとめさせてしまったけれど、それは私の石を取りきったと判断して大事に打った結果だろう。本当にあの左辺四子は大きかった。白のノゾキを素直に受けておけばあの四子は取り切れていたはずなんだけれど…。
今日のような打ち方をしていれば七子で勝てる日は明日にもやってくる。精進せよ>ミタニ。
で、もうひとつのタイトルの阿呆な初段。今日の「有段者の集い」でのこと。私の対局相手は六十歳くらいの男性だった。この男性、最初からやけに態度が悪い。「有段者の集い」や「級位者の日」では、対局前にお互いに相手の対局カードに名前を記入することになっている。たいていの人は対局カードを交換する時点から「お願いします」と言いつつ丁寧に相手の対局カードを返す。この男性は私の対局カードを机の上に放り投げてよこした。「やな野郎だなあ」と感じたのはしょうがないことだよね。
で、対局開始。件の男性は黒番で両小目の布石。対する私は二連星。そして黒五手目は天元(^^;。
基本的に私。このように序盤で天元を打つ相手には負けたくない気持ちを持ってます。だけど両小目から天元に打たれたのは初めて。「その流れはどうなの?」と思いつつ、一応天元の石に敬意を示して小目に低くかかってみた。
で、当然相手は中央で戦いたいわけで、一間挟み。この一間挟みを打たれた瞬間に両小目+天元の有効性を(ちょっと)感じましたね〜。
小目関係の定石ではシチョウが結構関わってくるんだけど、五手目に天元に打たれていてはシチョウは全て黒が良い。う〜む、両小目+天元。あり得る布石かもしれないなあ。
で、まあしょうがないので不得手なトビ碁を打つことになって、ちょっと形勢を悪くしちゃいましたとさ。ここでちょっと無理気味ながらも、だけどなんとか落ち着いて地合を頑張る打ち回し。相手が最高に厳しく応じてきたならば投了もあり得るかなという展開だったかなあ。
でも地合のバランスがイーブンになってきてからは相手の打ち回しが相当に乱れてましたね〜。たぶん序盤の戦い合いで勝利をもぎ取るタイプの人なんでしょう。打ち込みに対する応手などはあまり有段者という感じじゃあない。で、地合で言えば白がちょっと良くなったかなと考え始めたとき。「阿呆」と呼びたくなる振る舞いが出ました(^^)。
まず最初は普通はあり得ない場面でコウに受けてきたところ。白が地合でリードしたと言ってもまだほんのわずかの差。そんな無理なコウを仕掛ける場面じゃないのに強引にコウ。でも中盤の打ち回しがやや甘い黒。コウ材の選択も甘くて、3度目で私がコウを解消。黒は当然コウ材の場所に二連打したんだけど、そこでの得は十目程度。
で、私がコウを解消したところはもともと黒のデッカ地のところ。コウにしてもらって、かつこっちが勝ったおかげでその黒地がどんどん荒らされてしまう。出入り三十目くらいにはなるかな。当然私がそこに侵入していったわけですが…
相手はこっちの手を受けるたびに「なんじゃこりゃ」「ちくしょう」「まだくるのか」「なんだよもうっ」「やってられねえっ」なんて言葉を吐き続ける(苦笑)。で、白が最後に両アタリを打った瞬間、周りの石を吹き飛ばしつつ黒は応手。そして応手した瞬間に「ああどうもっ。ありがとーございましたっ」と投げやりに(笑)。令文先生じゃないけれど、「負けたとき、何て言うか知ってる?」と聞いてみたい気分だったな(笑)。
言葉じゃあまり伝わってないかもしれないけれど、これまでに打った大人の中では一番くらいに態度が悪かったな。趣味でやっている碁で、あんな態度で碁を打って恥ずかしくないのかなあというくらいの感じ。
棋院の対局場のみの限られた経験で言わせて貰えば。女性は「年配の級位者」にマナーのヒドイ人が多い。男性は「年配の低段者」にマナーのヒドイ人が多いですね。
これまで出会ったヒドイマナーの人たちを見ていると。女性の4、5級にもなると、それなりに経験の長い人が多い。きっとグループの中では「ウワテ」扱いをされているんでしょう。だから態度がでかい(笑)。で、男性でこのくらいの棋力というと、経験の浅い人が多い。まわりを見てもきっとウワテだらけ。だから物腰が低い。
有段者の場合。失礼な意味はないんだけど、社会人になってから碁を始めた女性で段位に辿り着く人はやっぱり少ないみたい。だから有段者の女性は、本当に真摯に碁に向かっている人が多い。だから対局マナーなんかもすごくできてる。一方男性の方は。まあ「それなり」に碁は打てるようになってきて、で自分よりシタテの人間も増えてくる。ちょっと天狗になってしまったりする時期。若ければ「初二段なんてまだまだ通過点」なんて考えるんだけど、年配の初二段は「俺は段位者なんだからな」なんていう妙な自信を持っていたりする。だから態度が横柄で、そして真摯な態度をなくしている分、変な碁を打つ人も増えてるんじゃないのかな。
え〜と。
私もまあ言ってみれば「初二段の年配男性」に該当するな。今気付いたんだけど(苦笑)。でも幸いなことに。私の周りには立派な碁打ちばかり。自ら人を不愉快にさせるような対局マナーを身につけることはないと思っています…。
と、「自ら」とわざわざ断ったのは。
今日、相手の人がひどい終局の仕方をして、そして投げやりに「ありがとーございましたっ」と言うのを聞いて。私は「ああ、そうですか」と応じたんですよね(苦笑)。とても「ありがとうございました」なんて言いたくない気分だったので。仕事でもそうなんですが。基本的に売られたケンカは絶対に買う男です、私(爆)。
長くなってかつ最後になったけれど。飛び級で1級になった弟子・かおる。今日1級になっての初敗北を喫しました。私がちらと見たときに、全体的な石のバランスはかおるの方が良く見えたんだけど、実はその時点で一箇所石を切られてしまっていたとのこと。「でもこのくらいの人との対局は負けて学ぶところがありますね〜」とかおる。対局相手も良い方だったらしく、悔しがりつつもご機嫌で、普段のたれ目がよけいにたれ目になっていましたとさ(笑)。かわいーじゃないか>かおる。
投稿者 前田博明 : 2003年11月05日 23:00 | トラックバック