2004年02月16日

コウにはじく −講義−

「強くなったぞ」と感じている私。次なる目標は不利な局面でコウをしかけて形勢挽回をはかるという高等戦術。棋院の「有段者の集い」では二・三段打つ私だが、未だ「コウをしかける」碁を打ったことがない。

で。今日のハッピー・マンデー。またしてもあまりのレベルの高さに驚いた。授業のテーマは「生きる手筋」(詰碁)。言うまでもなく「詰碁」というのは非常に有益で、囲碁のいろんな局面で役に立つ。そういう私は1級の免状を取るまで詰碁なんてやったこともなかったが(苦笑)、やってみて「詰碁もやらずに碁を打っていた自分」が怖くなった(笑)。

それにしても。それにしても今日の詰碁は、一応「10級程度まで」(棋院の「級位者の日」なら5級換算程度)の教室で取り上げるにはレベルが高すぎないだろうか(^^;?

コウも考えに入れなければ!たとえば右図。

黒先生きの問題。私としては「10級」程度の人には 18 の二と答えて欲しい。その答えは間違っているんだけど、でもこういう問題に 10 級の人が正解を出すとちょっと困ってしまう(笑)。

正解は実は 18 の一。18の二に置いた場合、白は 17 の一と受けずに、18 の二にコウを仕掛ける手筋がある。黒は無条件で生きられるところをコウにしたわけで、詰碁的には大失敗。しかし実戦でこの図になり、あっさりとコウに受けられる人は絶対に 10 級なんかじゃないと思う。

他にも今日は曲がり四目(まがり「しもく」と読むのが一般的)だの五目中手などの説明もあった。五目中手や曲がり四目を実戦で打つならば、それもやはり 10 級なんかじゃないと思うけどね。

問題を作成した方曰く。「う〜ん、でもコウとかがわからないと碁は強くならないんですよね」と。うむ。そりゃまあ確かにそうだ。私も未だにウワテからコウを仕掛けられれば謝りまくることが多い(苦笑)。だから確かにコウを知ることは大事なことなんだけど、、、それにしても、、、ねえ?


尚、今日の対局は、女性の中では一番強いんじゃないかと思えるKモトさんとの対局。実は以前、私がまだ弱かったころに五子で対局して負けたことがある。このKモトさんは、いつも一緒にいる仲間の方には二子とか四子とかの置き石で指導している立場の人。

「私前に五子で負けましたね〜」と言う私に「いえいえ」とKモトさん。「え!? いえいえって、私負けたじゃないですか?」と問えば「あのときはたまたまです。前田さん、調子が悪かったんでしょう?」と。そう、このKモトさん。強いのに「あなたは強い」というと必死の勢いで否定する人。藤田という渾名のF先生など、彼女に「あなた本当に強いですよ」と言ったときに「F先生は誰にでもそう言うでしょ」と冷たくあしらわれてショックを受けていた(大笑)。

そんなこんなのやり取りがあった後。結局は六子で対局。以前五子で負けているのになぜ六子かという話は当然だけど、でも当時に比べて私は格段に強くなっているはず。

で、このKモトさん。やっぱり筋がいい。ちょっと脅そうかと思って無理気味に打ち込んだところをしれっと鉄柱で構えるところなど、まるで白江八段の置き碁講座を見ているかのようだった(笑)。

結局勝負は 25 目対 21 目という僅差で私の勝ち。私の大好きな互いの地がとても小さい碁になった。こういう碁を打つには相手の方の協力も必要。私の評価で言えば素晴らしい碁を打っていました>Kモトさん。頑張れば私と四子くらいで打てそうに思うんだけどなあ。


尚、今日も「有段者の集い」でも一局(そのせいで授業にはちょっと遅刻した)。相手の方は二段で私の黒番。私の星・小目に対して、両目外しを打ってくる人だった(ちなみにこの人は常に勝ち星先行でわりに強そうな人だった)。結果は 52 目対 32 目で私の勝ち。ちょっと細かいところに拘りを見せる人で、その隙に私が彼の地を消しまくって大差になった。

この勝負。最後は半コウになったんだけど、圧勝している私は「ツイデください」とダメを打つという生意気なことをやった。ちょっと反省して、後で孔令文先生に「ちょっと生意気でしたかね〜」と言うと、彼曰く「いやいや、そんなこともないでしょう」と。「ボクなんか若い頃は『まだ打つんですか?』とか言ったことありますよ」と(大笑)。はは。まあ半コウを継がせるくらい、カワイイ物だということですね(^^)。

投稿者 前田博明 : 2004年02月16日 23:00 | トラックバック