と、いうか、「予告された殺人の記録」かもしれないなあ(苦笑)。
私にホームランないし、殺人を喰らったのは(いつもの)コバピ。「俺相手に五子くらいでは打てるようになって欲しいな」という希望のもと、今日の手合は五子。序盤、私のトリカケに、(藤田という渾名のF先生の助言にもよって)フリカワリを強制するなどなかなかの打ち回し。
途中から二面打ちになったせいもあって勝負が細かくなってきたので予告をかました。「俺ね、ここの大石狙ってるよ」。そこにF先生も通りかかるので、F先生にも予告しておいた。「あ、私、この石取ろうと思っているんです」。
不安になったコバピはF先生の顔をぢっと見る。「ああ、弱石ですね」とF先生。「え、ほんとにっ!?」とパニックになるコバピ。「あ、いえ、他の石と比べると、この石だけまだ目がないものですから」とF先生。
で、いろいろあって。
表現が難しいんだけど(^^;、私の模様が気になったコバピは、私が予告していた大石の「裏側」で戦いを起こした。ふむ。そこでの戦いは歓迎だよ。ここで石が強くなれば「予告ホームラン」が現実的になるからね。
コバピは。攻め合っていると、えらく近視眼になる。優しい子だからなのか(笑)、危なくなった石を直接的に助けようとする。こういう「直接的な動き」は、しばしば碁を壊してしまう。コバピが弱い(けれども価値もない)石を逃げ出した瞬間に、予告された殺人は実行された。
「私もうこれ投了なんですか?」とコバピ。「もちろん」と私。うう、不憫よのぉ>コバピ。
考えてみなよね。私は、私が打った石を全部生かそうなんて思って打ってない。むしろ、打った石をコバピが取りに来ると「えへへ、ラッキー」とか言ってるでしょ? 石を捨てることによって得られる価値があるんだよね。それに、最初から捨てようとは思ってなくても、「碁の流れ」から捨てざるを得なくなる石もある。そういう流れになれば、いかにして死んでしまう石を利用して得するかと考えるんだよね。
助けてやることばかりが慈悲ではないのじゃぞ>コバピ。むしろ役立たずに生き長らえさせるよりも、役立てて殺してやる方が石も満足して成仏できるんだ。
尚、この対局を見ていたまやちゃん。コバピがひどい手を打とうとする度に悲鳴を上げる(笑)。ううむ。やっぱり強くなってるんだな>まやちゃん。なんか俺の影響以上に手がよれちゃうまりちゃんだけど、「妥協せずに打てば勝てる!」という自信を持てば、さらに二子くらい強くなりそうなんだけどな。
今日、私を良い意味で驚かせたのはササヤン。
九子置こうとするササヤンに「あれ、君は確か九子は卒業しているのでは?」と八子にさせようとする。ササヤンは「私真ん中の石が欲しいんです」と主張するので、石をひとつ減らして七子での対局とした。今の彼女は一般碁会所に行けば5級くらいなので、まあ七子でも良いわけだ。
で。
やっぱりこの碁もいろいろあって、結構細かいことになってきた。うまく打つシタテを勝たせてやるのもウワテの役目だが、やっぱり一気に九子から七子まで飛び級させてしまうのは良くない(笑)。ササヤンの打ち筋を知る私は「ほら、ここをいつものように受けなさい」と石を置く。
驚いたことに。ササヤンはこちらのやや「攻撃」に主眼を置いた石に対して、同じく攻撃で応えてきた。そしてそのササヤンの筋はまさにピッタリ。驚いた私は混乱しつつも、ササヤンが受け間違うに違いない所をひとつ突いてみた。するとササヤンはそこも正しく受ける!
なんてこと。このままじゃ本当に形勢不明な碁になっちゃうよと思った私。「むむっ!?」と、心のスイッチを入れるボヤキを出す(笑)。見回してみると、ちょっと気付きにくいところでササヤンの石を殺す筋がある。まあ正しく受けられて生かしたとしても私に損はないと作戦決行。
「おりゃっ」「こりゃっ」「でで〜んっ!」と、三手でササヤンの大石を殺す(^^;。呆然とするササヤン。足掻いてみるものの、もちろん生きはない。
「この石死んじゃったんですか?」と問うササヤン。私はウワテっぽい陰険な言葉で返す。「うん、俺は殺したつもりだよ」(笑)。
結局ここの死にが原因で黒敗北。でもここでの死にがなければ、ヨセを対等に寄せれば黒にも勝機はあった。良い碁を打ったね>ササヤン。
その後は、「石の攻め方を覚えたいんです」というNさんと十三子および九子で対局。十三子は井目中四目。「ここは単純なノビが最強の攻めになっているんですよ」なんて言いながら対局。
でも対局後に思った。彼女はまだ碁を始めたばかり。そういう人に筋の良い(当社比)攻め筋を教えても応用が利かないかもしれないな。でもそれはそれで良いと思うんだよね。筋悪の攻め筋を覚えてもむしろ成長の邪魔になると私は思う。相手のミスによらなければ成功しない攻めは碁じゃないと思っている私だし。
だからまあ「攻めと取りは違うんですよ!」と力説。とくに十三子では「ほら、攻めてみて、相手に生きを強要してやって、自分は対価として膨大な地を獲得したでしょう?」なんて説明をしてた。
でもさ。こういう「攻め」を説明しようとすると「ナラビ」とか「コスミ」とかの話になっちゃうんだよね。きっと彼女は「攻め」という言葉からは「ツケ」を想像してたんじゃないのかな。対局後に「どうでしたか?」と聞いてみると「う〜ん。。。」と不満そうだった(苦笑)。
「攻めとは何か」。これを理解できれば5級くらいあるのかもしれないね。
投稿者 前田博明 : 2004年04月07日 23:00 | トラックバックカッコ書きで『いつもの』とか言わないで下さいよ〜〜。
ホント、不憫なこばぴ・・・。
だってさ、言われてる石の場所があまりにも遠くて・・・。
藤田という渾名のF先生に、聞いたら「あまり言うと前田さんに怒られますから・・・。」って見捨てられた・・・。
皆、強いよね。何でわかるんだろう?
私も頑張る!!
絶対また、互戦で勝つんだから!!
・・・きっと・・・多分・・・そのうち(泣)。