「へえ、そんなに石を置くんですか。じゃあ相当気合い入れて打ちますから、それで勝ったら二・三段ですよ」。
対局前の孔先生の言葉。そう、今日は孔先生に誘って頂いて、九子局の碁を打った。「前田さん、何子置きますか? まかせますよ」。そうおっしゃる先生に「じゃあまだ勝ったことがないので」(と、言うか先生とは、もっとヘタだった時期に五子局を打ったことしかない)と九子。九子置く私を見て冒頭の先生の発言となった。
実は今日。少々体調が悪く、誘われた瞬間は「だ〜、なんかウワテの人は俺の体調の悪いときばかりに誘ってくれるぞ!」とちょっと恨み言も。でも「二・三段ですよ」と名乗る私であってみれば、九子局で打つならば少々の体調不良で負けてはいけないはず。気合いを入れて対局に臨むことにした。
で、結局は。この対局は十七目差で黒の勝ち。途中からは地合を数えつつ「ああ、黒が良いはずだから」と徹底的に固く打つ(生意気なシタテだ)。「もう計算できてるんですかねえ」なんて孔先生がぼやく。「いやいや。全部数えなくてもこれで負けてたらヒドイですよ」なんてさらに生意気なことを言ってみたりなんかして(笑)。
「そうですかあ。強くなりましたねえ。形に明るくなりましたねえ。僕は九子局はもうギブアップですよ」なんてとことん良い気持ちにさせてくれる先生(笑)。「でも最後まで打たなくても良いんですよ」。
そう。途中から考えていたんだけど、私はこの碁を打ちながら「潰してやる」と考えることがなかった。「ここは厳しく行った方が良いかな」と思いつつ、プロの逆襲に怯えて控えてしまったところが何ヵ所かあった。でもやっぱり。「ひどいこと」をそうしなければ九子局というのは置いた側が勝つ手合。「この手合なら負けないね」と思っているのなら、そこで潰しに行くのがシタテのマナーかもしれないな。
でもまあ。「僕はなかなか勝たせませんよ」とか「指導碁○○連勝中ですよ」なんてことを言い、他のプロ棋士も「令文は相手に勝たせないねえ」と言っている孔先生が相手。まずは勝利という果実を得たことで良しとしようじゃないか(^^)。
で、ちょっとこの碁で考えたんだけど。「置かせ碁」を打つとき、相手が目算するくらいのレベルかどうかで、また難しさは随分変わってくるね! 今日の碁、私は途中からだいたいの目算によって「こんだけ黒地があって負けるわけがない」なんて固く、固く打ってた。でも私がぜんぜん目算をしない打ち手だとすると、もうちょっと頑張った手を打って、それでどこかに隙が生じていたかもしれない。
もちろん、「頑張って」打つわけだから、むしろ白が悪くなることだって当然ある。でもそこはそもそもの実力差が出てしかるべきところ。やっぱり隙を突くのは白がうまい。
今のところ。私が置かせて打つくらいの人たちは、あまり目算をしないレベル。だからこちらが「う〜ん、ちょっと足りないな」と思って「頑張って」打っていくと、相手もつられて「頑張って」くる(^^;。そこに生じる隙によって何目も得しているんだよな。
ふ〜む。アマ五段くらいになると初段相手に五子局とかで打つわけだよね。で、初段ともなればさすがに目算くらいはやってくる。やっぱり五段ってのは相当に強いんだろうな…
で、今日は授業の日だったんだけど。授業の大半は先週の続き。「シチョウ」。先週の問題が結構難しくて、何問か残ってしまったので宿題になってた。で、今日のテーマはオイオトシとかウッテガエシ。先週の問題に比べるとはるかに簡単な問題になってたので「お、できるぞ!」と自信を持った人も多いんじゃないのかな。
そのテーマはともかく。本日の一番の収穫。

この上の図。置き碁ではよく出てくる形なんだけど、この黒の横付けが格好良い(^^)。互先レベルでこの形になって、横に付けられるとウケを間違えることも多そう。まあウワテ相手だと自分が変化についていけなくなりそうだけど(苦笑)。
「そう、この横付け、全局的に見て正しいウケというのは難しいですよ」とは孔先生の弁。もちろんプロの「難しい」とシロートの「難しい」は全然違うわけだけど、単純な打ち込みくらいしか知らなかった私はとっても得をした気分だった(^^)。
弟子諸君。この形になったら私は横に付けていくので楽しみにしていてね(笑)。
投稿者 前田博明 : 2004年05月10日 23:00 | トラックバックふふ。もうすぐ棋歴二年になるわけだけど「二年で三段」を正々堂々と名乗ることとしよう(^^)。
by Maeda
Posted by: かささぎ : 2004年05月13日 17:05ふ。いぢわる君発見>かささぎさん。
なんかさ〜、この人、「発話は少なく影響は大きく」、と、いつも短い文章で俺をいぢめるんだよね〜(苦笑)。
ええ、ええ。私は三段を名乗りますよ。はいはい。でも実力は二段ということで(苦笑)。
だって全国大会五段の部で優勝しつつまだ五段を名乗る人もいるわけだし。バランス取らないと(笑)。
やっぱ碁に大事なのはバランスです(^^)。
Posted by: 前田博明 : 2004年05月13日 18:05こいつ、俺が前に
「ふふ。もうすぐ棋歴二年になるわけだけど「二年で三段」を正々堂々と名乗ることとしよう(^^)。 」
と言ってたのを知らんのか。
そんな俺が二段なんかで出るはずないやろ、三段や三段。いやまて、四段で出るかもしれへんな。
そんな俺に対して「二段で出るんですか?」とは、ほんとに失礼なやつやな。
というのを代弁しただけです。
Posted by: かささぎ : 2004年05月13日 20:50