今日はまず「有段者の集い」での対局から。
二局打って、二局とも納得できる碁が打てた。最近のマイブームが「辛抱」だということは掲示板にも書いているけれど、この「辛抱」によって「いつも自分の碁が打てるようになってきた」ような気がする。この「辛抱」ってのは、初段になる直前くらいに感じていた「石の形」に関係するし、それからいつも言われる(苦笑)「志の低さ」にも関係することだと思う。
で、一局目。相手は私より下手の人ながら、「有段者の集い」に通い始めて負けナシで四連勝している人(私のランクでは五連勝で昇段)。つまりは私と同じ段位にいてもおかしくないんだよなあ。かなり緊張しつつ「まあでも相手が四段くらいまでなら碁になるはずさ!」と自分に言い聞かせての対局。
打ち始めて感じたのは。「うげ〜、この人、強ぇえ!」ってこと。相手の形を崩す手筋をごく自然に打ってくる。千寿会でウワテの人と打つときに、しょっちゅう形を崩されて「なるほど、強いとはこういうことか」と思うんだけど、まさにそういう時と同じ感じ。
「この碁、もう終わってるかもわからんね」と、心で泣きながら「いやいや今のマイブームは『辛抱』なんだから、もうちょっと頑張るぞ」と、懸命に応手。すると途中で相手の方に一瞬の隙。と、いうか相手がこちらの隙を突こうと打った手にちょっと無理があった。「よし!」とそこで得をして、結局は私の8目勝ち(あぶねーなあ)になったのでした。
「ああ、やっぱりウワテの方は強い!」。「強ぇえ」と思った人にこんなこと言われて、期せずニヘニヘ顔になってしまった私ではありました。
で、二局目。相手は私よりちょっと上くらいの年齢の男性。私くらいの年齢の打ち手って、「俺は伸び盛りだぜ〜」という自信を持っている人が多くて(いや、私は謙虚ですよ(爆))、実際に強い人が多いんですよね。「う〜ん、ちょっといやだな」と思いながら対局開始。ちなみに私と同じ段位で、直近の成績が10勝2敗。
この碁ではこちらの小目への高ガカリにツケヒキで受けたところを相手のカケツギ。「俺、まだ打ったことないんだけど」と思いながら、即座にノゾキを利かせて下辺一間飛びではなくてハネで受ける定石選択。「ゆっくり打とう」と思ってる私だけど「攻めにも自信を持っているんだぜ!」というフリを利かせたわけです(爆)。みんなよく知っているけれど、私実は攻めが大の苦手ですから(笑)。
局面は進んで。「じっくり打つぞ」という私の主張を相手も受けて、お互いにしっかりと足場を固める展開。私は相手の模様を睨みながら自分の模様も広げるいわゆる接点に着手。次の相手の手は絶妙の位置へのケシ。「まあここは当然消されるな」と思っていたので、やはり「辛抱」で下からのウケ。「俺は局面に自信を持っていますよ」と主張しているような着手(まあまだ五分だったから、それなりに自信は持っているわけですが)。
そこで。相手の方がちょっと焦ってしまったんですよね。「おや、こいつはここでゆっくり受けて、まだ良しと見ているのかな?」と。だから私が受けたにも関わらず、まだその部分を攻めに来るような手。
「チャーンス!」と私。私はウケた以上、部分的に見て弱い石はない。相手もケシから軽く打てば弱石にならないんですが、しつこく狙うことによって石が重くなってしまった!
「このチャンスに差を付けてやる」と、私はモタレを決めてから相手の重くなった石に対する攻め。相手は重くしてしまった以上、もがくしかないわけですが、それまでじっくりと打った影響で、こちらの石には利き筋もなく苦しい展開。
結局もがいた大石が殺され、相手の方の投了となりました。
「無理でしたか」と相手の方。「そうですね、ここを軽く打っておけば、まだ黒地も大きいですから微妙な戦いだったんですが」と私。「ここのウケは形勢良しじゃないんですか?」と、まさにポイントを聞いてくる相手。「そこは受けなくちゃしょうがないので受けました。受けた後でこちらからケシに行って五分かと思っていたんですよ」。
二局ともに「辛抱」が好結果に繋がった碁。そして「ここが攻め時!」という判断が(少なくとも結果的には)大正解だった碁。こういう碁が打てると「自分の考えをきちんと碁に反映しているのだ」という気持ちがして、「俺も強くなったものだ」と詠嘆したくなるのではありました(笑)。
なは。なはははは(『ごくせん』の修学旅行風に)。
で、ハッピー・マンデー教室の話(^^)。
フリー対局で気をよくした私はちょっと早めに教室へ。そこで今日打った二局を並べ替えしているところに、最近よく声をかけて下さる男性のSさん登場。もう結構長く通われている方で、先日は九子局で打って中押し勝ちされた方。
「では今日は七子にしてみましょうか」。結局その碁は私が勝ったんだけれども、でも私に七子というのは弱くないですよ>Sさん。いや、私がエラソーにしているってわけじゃなくて、あくまでもこの教室は二桁級の人が対象ですからね(^^;。
ちなみにその方。フリー対局ではコバピーと二子局(コバピーが白)で対戦。私がちらと見たところではSさんの勝ち碁のように見えたんだけど、隅を殺してコバピーが勝ったとのこと。おうおう。強いじゃねーか>コバピー。まあその後、KGSからの刺客である(笑)HeboTaro さんと三子(コバピーの黒)で対戦してぼろぼろにやられたみたいだけど(その対局については掲示板に書きました)。
私はと言えばSさんとの対局の後、前に「攻め筋を覚えたい」と言って私と対局した女性と、それから遅れてやってきた(久しぶりの)ササヤンと二面打ち。
ササヤンとの碁の方は持碁だった。終局して作った後「あはは、持碁だね」という私に、ややむっとした表情のササヤン。「あ、俺の言い方、まるでわざとみたいだった? そんなわけはないんだよ」と言うと表情を緩めてくれました(笑)。そんなわざと持碁を作るほどの腕じゃねーってばさ(苦笑)。
彼女には私と同じくらいの棋力のおじさんがいて、そのおじさんとたまに対局しているそうな。おじさんとも今は七子で打っているとのこと。俺とおじさんと交互に対戦して、そこで学んだことを活かして置き石を減らしていっているんだろうな。
それにしてもさ。一時は井目中四目でもどうかなという感じだったのに、成長したね>ササヤン。悔しいからなかなかそこまでは近づけない予定だけど、俺と三子なんてことになる日もくるのかもしれないね。そしたら俺との九子や八子、七子局を懐かしく思い出すんだろうねえ。
で、以前「攻め筋を覚えたい」と言っていた女性。彼女とは今日二局対戦。最初はリアルタイム指導付きの九子局。打ちながら「攻めるとはこういうことです」「守るならこう守れば続けて利かされることもありません」。九子で指導を付ければ白が勝つわけもなくその碁は大敗。
「さて、じゃあ今学んだことを活かしてみましょう!」と、二局目も九子局ながら指導なし。残念ながらその碁では私の大勝となってしまいました。彼女が不必要な弱気になったところを攻め続け「弱気になっても、守りきる手を打たないと弱気がさらなる弱気を生むだけなんです」というようなことを伝えたつもり。
彼女は頭は良いので、自分のヨミに自信が持てないと凹んで受けようとする傾向があるみたい。でもね。覚えておいて下さい。「全てのヨミに自信を持つ」なんてことは、私でもできていないんですよ。もちろんヨミキリで打つところもありますが、「ここは俺の石が多いから大丈夫!」とか「相手の石に味悪があるからなんとかなりそう!」と思って打っていることの方が多いんです。
しかも九子で打っていれば、「ヨミ」に頼るよりも「置き石」に頼っていても良いことが多いんです。自分のヨミでは思いもよらなかった石に繋がって、相手の石が苦しくなることも多いんです。九子局では「強気」(てめーの石、全部潰してやるからな)が必要です(^^)。
もうひとつ強気・弱気絡みで言うと。読み切れなくても「ここを突破されたら碁が終わる」という局面がありますね。そういうときに引いて打っても何も良いことはないわけです。これは私もしばしばユパ先生に注意されるところですけどね。どうせ終わっているのなら、潰される方がましです。引いてばかりいると「強気」が通用するのかどうか、一生学べません。強気で打ってみて、それが通用しなければ以後、そういう局面にならないように注意して打てば良いのです。
あはは。なんか自分に注意しているみたいだけど、みんなそうやって強くなるんですよ(^^)。もちろん。「あり得ない」強気で戦いを挑んでくれば、私は徹底的に潰しますけどね(大笑)。
え〜と、長くなっちゃったな。
これが最後の話題。今日は棋院の二階に、女流アマタイトル経験者のOさんがいらしていました。強い五段の女性を相手に二子局で対局。その碁を拝見させて頂いていたんですが、私のヨミの甘さをとても勉強させて頂いた碁でしたねえ。私も昔に比べれば「見えるもの」が増えてきたんですけど、まだまだ私には見えていないものが多いんだなあと痛感。でもそれは嬉しいことです(^^)。
でね。その碁、結局Oさんが大差で勝ったんですけど、途中Oさんの見損じがひとつあって、Oさんはそれで負けだと思っていたみたい。私は傍目ですからきっちり目算してOさんの勝ちがわかっていたんですが、作った後に「あれ、私勝っているの?」とOさん。「やった、目算ではOさんに勝った!」なんて意味不明な自信を抱いたのでした(大笑)。
ふ〜。もりだくさんの、楽しい1日だったな。
投稿者 前田博明 : 2004年05月12日 23:00 | トラックバック