2005年08月11日

いけすかないオヤジの戯れ言(笑)

ああ、俺はオヤジさ(笑)。オヤジだから言えることもあるんだろうさ。じゃあ言っておこうじゃないか。

今は亡き、私の弟子一号がハッピー・マンデーに通っていた頃。私はよく「俺たちは恵まれているんだ。恵まれているからこそ『遠慮』の意味を自覚したい」なんて話をよくしてた。弟子はよくできた奴だったので、私にそう言われると、自分の行いの悪い面を悉く反省していたな。

たとえば。

ハッピー・マンデーの対象棋力じゃないにもかかわらず教室に通いながら、自分が得しようとするのはやめろよ。いつもいつも当然の権利のようにF先生に指導碁を申し込むのはいいかげんにしろ。ハッピー・マンデーとは、まずは初心者が最も得をすべき教室なんだと思い知れ。

棋院職員(?)。自分の職場だからと、自分の職場だから許される勝手を教室に持ち込むのはやめろ。職員室からコーヒーを持ち込み、かつ仲の良い奴に配るのもいいかげんにしろ。コーヒー好きはいつでもコーヒーが飲みたい。でも自販機においしいストレート・コーヒーがないから諦めてる。それを「ぼくは職場から持ってこれるので、仲の良いあなたには差し上げます」ってのは不愉快極まりない。

ハッピー・マンデーが始まった頃。「腹が減ってしょうがないんで」って奴は教室の外で、みんなに隠れてサンドイッチなどを食ってた。教室の中でものを喰うことが恥ずかしいという、最低限のモラルを持ってたな、やつら。「おみやげです〜」と、仲良し同士で分かち合い、油の付いた手で碁石を触ろうとは、すくなくとも初期ハッピー・マンデーの生徒には思ってもいないことだった。

「あの人たちは仲良しだから」と言いながら通う「オバサン」たちの苦痛を1mmくらいは思い知れ。

仲間が集うと自分の勝手は見極めにくくなる。その点は認める。しかし「見極めにくくなっている」という自覚くらいは持ってくれ。傍若無人の態度が、通い続けて棋力向上しない奴らに「なんかひっかかる気持ち」を生じさせてることに気付いてくれ。

と、じじいなので言っておく。

ま、仲悪いから面と向かっては言えないけどな(苦笑)。俺にも、あんたたちにも、意見できない「弱小」の奴らがいて、俺とか、あんたたちの「特権階級」ぶりを苦々しく思ってることがあるんだと、それくらいは想像していいな。

まあ教室の生徒の傍若無人は「金払ってんだからしょーがねー」という意味はある。でも、棋院職員(?)の傍若無人は言い訳きかねーよ。行動を改めて欲しい。

投稿者 前田博明 : 00:50

2004年06月14日

カタチって何だ! −講義−

今日の講師は高梨先生。「『大きい・小さい』を超えた手」と題して行なわれた講義は「必然の一手」のこと。

この「必然の一手」。ようは「カタチ」と言い換えても良いと思うんだけど、級から段などにジャンプアップする際に必須の知識なんだよね。「フクラミの急所」なんかが例。

級位者のうちはさ、「う〜ん、ここ打たないとダメだと書いてあったけど、でも他に打ちたい所もあるしな」と余所に回ってしまう。なんとなく得したように見えても、後でその部分が「アジワル」になってきたり、あるいは相手に打たれて、それが形勢を決める一手となってしまうことがある。

ウワテがシタテの碁を見るときも、こういう「急所への着手」を見る。ぱっと一目見て、急所の位置を一方の対局者ばかりが打っているようなら、打っている側が有利だし、棋力も上だと判断できる。私も以前、令文先生の奥さんと碁を打ったことがある。それを見ていた覚先生が「う〜ん、似たような実力ですが、ここを打たれた以上前田さんが悪くなりましたね」と。

当時は「まだ序盤なのになんでそんなこと言うかなぁ」なんて思わないでもなかった(苦笑)。でも今になって思えば、「そろそろ初段」と言われていた時期、私にはこの「カタチ」の概念が完全に欠けていた。今は、弟子たちがカタチの急所を逃して大場に先行すると、それを叱ってあげられるくらいにはなった。


講義後の対局は、小学生との対局だった。四子局。なんか私に似た所のある小学生で(笑)、なんかびびってしまって囲いに行き、そして大きなヨセを全部打たれるという展開になってしまった。結果は百十目程度と 70 目程度。

相手が「模様の接点」などを意識せずに囲いにきた場合、ウワテがその碁に勝つことはほんとうにイージーなことなんだなと勉強になりました。

局後には「俺、おっかないけど、取り敢ず碁のときは(こばぴを除き)殴ったりしないんだから、もっと積極的に打たなくちゃね」と。考えてみれば私もそのような指摘を受けていた(受けている?)なぁ(苦笑)。

かわいらしい小学生だった(え、あの、自分のことをかわいいと言っているのではなく(爆))。


講義前には教室に通う年長の男性同士の対局を見学していた。両方とも、たまに「ご指導下さい」なんて言って私と打ったことのある人。

お二人とも。打つ前に想像していたよりもずいぶん強いんだよね。大場の意識はあるし、カタチの意識もそれなりにある。ただ今のところは「利き」の概念がまったく頭にない。まあ私も「利き」には弱いんだけど(笑)、彼らの場合は直近の利きを読まずに、相手に利きを打たせる、ないしは作らせる悪手を連発する所がある。

まあ。そういうところが意識できれば一桁級どころか、すいすいと有段者になっちゃうかもしれないけどね(笑)。


でね。教室には女子高生もいるんだけど、彼女がなんか宿題のレポートをやっていた。資料をちょっと読ませてもらうと「リービッヒの最小律」なんてのが書いてある。

私は不勉強ゆえにこの「リービッヒの最小律」を知らなかったんだけどさ(「生物」の授業なんてほとんどやってなかったし)。「植物の生育は、必要な元素のうちで最小量のものによって制限される」というものらしい(間違ってたらごめんね)。

「そんなもんあったりまえじゃんな〜」なんて考えてふと思った。

囲碁ではさ。この「最小律」が成り立たないね。たとえば「序盤」「死活」「攻め合い」「ヨセ」なんてものに分けて考えてみよう。私の場合「序盤」は強い(当社比(笑))けれど、「攻め合い」とかは面倒くさがってしまいがち。「死活」と「ヨセ」はまあまあそれなり。でも私の棋力が「攻め合い」によって決まっているのではない。

あとさ。人と打っていて、やけに序盤が弱い人がいる。「なんだコイツ。むちゃくちゃ弱いじゃねーか」と思ってると、「攻め合い」がやったらと強くてひっくり返されたりするんだよね。

「こんなに勉強しているのに強くならない」と思っている人も結構いると思います>ハッピー・マンデー。でもさ。結局最終的な棋力ってのは、序盤から終盤の各局面の平均みたいなもの。序盤を必死に勉強しても、確かに綺麗な序盤は打てるようになるけれど、それだけで攻め合いに強くなったりはしない。

ある程度のウワテになれば、「自分に欠けているもの」とか、「勉強すれば最も効率よく強くなる部分」というのが見えてきます。

でもね。そうなるまでにもある程度バランスのとれた強さを身につけておく必要がある。それまでは「焦り」なんて必要ないんですよ。自分のペースで、ゆっくりと、そして「面白そう」と思う所を勉強していけば良いのです。

「阿呆なことに悩んでいたなぁ」。囲碁を継続していれば、今の自分にとってドデカイ悩みでも、いつかそう思えるようになります(五段くらいに強くなるとどうなのかは経験がないのでわかりませんが(^^;)。

のんびり勉強し、できることならば「強いウワテ」ではなく「上手いウワテ」に出会って、囲碁を楽しんでいってください(^^)。きっと「え〜と、今の私の棋力は当時のシショウくらい。ってことはシショウって大したことなかったのね(^^;」なんて思えるようになります。

では、また。

そうそう。私と打つとやけに必死になってお礼を言う人がいますが(笑)。私にとって、シタテの方々と打つことは楽しみであり、そして勉強にもなりました。私にとってそういう意味があるからこそ、ハッピー・マンデーに居続けたわけですから。

みなさん、どうもありがとうございました。

投稿者 前田博明 : 23:00 | トラックバック

2004年06月02日

ハッピー・マンデーでも二子局 −フリー対局−

「久しぶりの二子局」なんてことを掲示板に書いているうち、ハッピー・マンデー教室でも二子局を打った。相手は久しぶりのKさん。男性陣の中では今や私の次に強いくらいかな? 箱根の囲碁合宿には初段で出場とのこと。


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これが先日の千寿会、および今日の二子局の布石。初手はもちろん小目で、黒空き隅の後に締まってみた。最近はハッピー・マンデーでは七子くらいが多いので、自分が小目に置いて、さらにシマリまで打てるとなるととても幸せに感じるんだよね(大笑)。

この布石を最初に見たのはいつだったかなぁ。置かせる碁で初手に小目に置くなんて技法すら知らず、大いに驚いた記憶がある。その後見てみると、強い人は三子までの置かせ碁では初手を小目に置くことが多いみたい。星の数倍も定石があるので、ウワテにとってさばきやすい感じなのかな。

で、この碁。結局私の中押し勝ち。序盤は見損じはするわ、変なところで形を決めるわで、白にまったく良いところがなかった。中盤、黒が一手余計に逃げてしまった隙を突いてなんとか逆転。

Kさんは「よく読む」のでハッピー・マンデーの中でも有名なんだよね。ただ、「読み」に頼りすぎて(と、いうのは、私たちくらいの実力では読み漏れだって多いはずだから)、「アジ」にやや鈍感な気がする。最近の私は(手筋本の影響か(笑))「アジ」に頼って打っているところもあるので、それでやや打ちにくかったのかもしれない。


そうそう、脈絡はないけど「アジ」で思い出した。今日の「有段者の集い」。珍しく三度対局して一勝二敗だったんだけど、その二敗が笑っちゃう碁だった。

負け惜しみで言うんじゃないんだけど、相手の方があまりに「変な手」を打ってくる。序盤で私がちょっと攻めた所を逃げ出すんだけど、どんどん自らアジワルの形にしてしまっていた。

日頃「攻めは嫌いです」と言っている私。攻めたくはなかったんだけど、相手があまりに妙な形にするのでついつい追ってしまう。「美人は追うな」という格言(?)もあるそうだけど、この二局での相手の石は「美人」というよりも「貢ぎ物」。「そうかそうか。それまでもくれるか。くるしゅうない」。そんな感じで打ってた碁。

でも。

中盤になってふと気付いた。「あれ、そんなところにも俺の石あったの(爆)?」。

そう。なんか相手の貢ぎ物を頂いているうちに、ある部分にある自分の石の存在を完璧に忘れてた。ほぼ形が決まってから盤面を見渡して「あれ、そこの私の石、いったいなんなんでしょうね?」と。

結局二局とも私の忘れ去られた石を味良く取り込まれて、数目差で負けた。石をいくつか忘れ去っていたことに気付いて、いろいろと足掻いてみたんだけど、大ヨセの段階になっていては「忘れていた石」の復活など無理なことだった(爆)。

一日に二局もこういうことがあると(別に悲しみはしないけど)びっくりするよねえ…


で、私の対局を終えて教室を見渡していると、Oさんと言うか、Hさんと言うか、KGS というところから殴り込み(笑)にやってきた人が、私の弟子のササヤンと打っている。あれは五子局だったのかな?

見ると白は五子も置かせているくせに、まさに「大模様」が完成しそうなところ。ササヤンは相手の模様に気付かずにいるのか「なんか私の石、攻められてないから守っちゃおうかしら」とアサッテに石を置こうとしている。

う〜ん。置かせ碁ならば周囲から助言があっても怒りはしまい。そう思ってササヤンに「あのさ。この白、どでかい模様を作ろうとしてるでしょ? そういう模様を作られたら一気に追いつかれるから、ここはきちんと入っておかなくちゃいけないよ」と。

OさんないしHさんは、快く「そうですね」と私のアドバイスを受け入れてくれた(^^;。

そうそう。碁ってさ。下手なうちほど周りからのアドバイスを嫌うという一般原則があるね。もちろん勝負してるときなんかのアドバイスはあり得ない。でも教室ってのは、ヘタがうまくなろうとしているところだよね。少なくともハッピー・マンデー教室はそうだと思う。その教室に、せっかく先生や、ウワテの人たちがいるんだから、そういう人の助言や口出しは、たとえ相手の有利になる助言でも、聞く方がタメになると思うんだよね。急速に伸びる人ってのはたいていそういうアドバイスや口出しを受け入れている。

ササヤンはね。結局この碁に負けたんだって。最後「この石取られるわけないよね。取られたら終わりだよ」と言っていた石を取られたらしい(苦笑)。まぁ酒が入ってたみたいだからしょうがないか(^^;。


もうひとつ。

今日はこばぴを結構強くひっぱたいてしまった(^^;。自分でもびっくりした(^^;。

いやね。こばぴがヨセを打ってたんだけど、私は相手の人にいろいろアドバイスしてた。「う〜ん、ここは打っておきましょうか。後でここに打ったら相手は手を入れざるを得ませんから」。ヨセではよく出てくる言葉だよね。

で、しばらく後。先ほど話題にした所に石がきて、こばぴの手入れが必要となった。するとこばぴは何を考えているんだか悩んでいる。手入れしないと相手に十数目献上してしまうところだったんだけどね。

で、こばぴ。ようやく納得した表情をして碁笥に手を伸ばす。見ていた私は安心した。「そうか、俺が手入れが必要だと言っていても、自分でちゃんと読み直しているんだな」。

弟子の成長にうんうんと頷く私の目の前で、こばぴはまったく関係ない所に石を置こうとした。

後で手入れが必要になるっつってんだろうがっ! なにやっとんじゃ!」。

気付くと「ビシッ」という音とともに、扇子でひっぱたかれるこばぴがいた。自分でも驚いたくらいだからまわりの人はもっと驚いたんだろうなあ。あわてて「あら、前田師匠はスパルタね」なんてフォローしてくれていた(爆)。いや、フォローしないとこばぴが泣き出すんじゃないかと思えるようなひっぱたき方だったみたい(^^;。

ごめんね、こばぴ。俺もびっくりしたから許してね(爆)。

投稿者 前田博明 : 23:00 | コメント (2) | トラックバック

2004年05月17日

ハガス有段者! −講義−

あ、それ俺だよ、俺。俺たまに人の石ハガして碁笥に戻しちゃうんだよね。さらに「じゃあここまでにしましょう」って、相手に強引な投了勧告もするし(爆)。

と、まあ、それは私が指導碁を打っているとき。相手の方がアタリに突っ込んできたり、無用な守りを打つとハガしたりします。また、相手の方が集中力を失ってきて、ダメばかり打つようになると「じゃあ検討しましょうか」と投了勧告する。

でも今日の話はそういうことじゃなくて。

棋院「有段者の集い」でのこと。私が昇段してからの戦績は○○○××○○○×○(どれか一個の×を○にすればまた昇段しているのに…)。相手のウワテ氏は私の戦績を見て「お〜強いんだね」。私は「いやあ、なんだかウワテの方と打つと碁にならないことが多いんですよ」。始まりはこのように取り敢ず友好的だったんですが…

序盤から件のウワテ氏。石を置いてちょっとしてから「いやあ、やっぱりこっちかな。どうかな」なんて言いながら石をとにかくハガス。相手が置いて「う〜ん」なんて頭の中で読んで、いざ打とうとすると盤面が変化している(^^;。

なんだかなぁ。こんな段位になってもハガス人いるのかよ、とか思いながら打っていたんですが、結構むかついた黄金のハガシ(笑)。局面は中盤。私は相手の石を絡み責めて、相手が一方を守った際に一方を切断。「よし、勝ったぞ!」と思った瞬間。

相手の方の手はなんと私の石に向かっていく。そしておもむろにその石を取り上げて「そうそう、そっちを継いでおかないといけないんだよね」と言いながら私の石を碁笥に戻す(大笑)。「??」状態になる私の頭。

棋院の対局場ではマナーの悪い人がとても多くて、そんでハガシも日常茶飯事なんだけどさ。でもこれまでみたハガシは、こちらが打つ前の、自分の石のハガシ。こっちが打ってから、こっちの石をハガス人は初めてみたなぁ…。次の手を打つ前に抗議のためと、それから自分の気持ちを落ち着けるために1分間手を出しませんでした(^^;。

まあね。勝ったから良いんだけどね、その碁。でも受付にいた棋院職員と、それから通りかかったIさんに「まいったよ。相手の石をハガス人初めて見たよ」と報告(^^)。「そうなんですよね〜、ここマナーが悪い人が多いらしくて。一応見回ろうかなんて話は出てるんですけど」なんておっしゃってました。

尚今日は実はひとつ負けたんだけど。その人は良い人だったなあ。私より二段上から落ちてきた、現状では一段上の人。途中私がちょっと焦った+見損じで攻め合いに負ける形になったので投了したんだけど、そこの攻め合いをさまざまなバリエーションで検討してくれました。なんか集中力を欠いて負けてしまったのが申し訳なくて「そこ、失礼なことしちゃってすみません」と私。「いえいえ、私もうっかりしてたら取られるんですから、別に失礼なこともありませんよ」。

う〜。それにしても焦らなければ細碁だったんだよね〜。その辺で集中力が足りないのは、私の対局経験が少ないからなんだろうなあ…


で、今日の講義は令文先生。テーマは「死活の基本」。一応今のコースは4月開始のコースだということで「中手」とか「欠け目」なんてことをやりました。今日の問題は簡単だったよね〜。とか言いつつ最後の問題。令文先生にバリエーションを出されて「どうですか?」と言われたとき、読まずに印象だけで「白死」とか言ったら「あなた二段に落ちました」とか言われました(爆)。

私の間違えた死活問題

これ、左端の黒・白のサガリが後で付け加えられた石。この状態で黒先でどうでしょうか? 答えは先に書いたように白生き。この両サガリがなければ黒先で、もちろん白死なんですけどね〜。形がちょっと変わったらきちんと読みましょうね>自分(笑)。


で、講義後の対局はササヤン。今日も七子局なんだけど…。う〜、ササヤン。強くなったね、君。

実は。今日七子局を打つとき、「もっと簡単に勝とう」と思って、いつもとは全く違うように打ってみた。と、言うのも、ササヤンはどちらかと言えば「ビビリ」。だから黒を攻め続ければあっさりと白の勝ちになるだろうというのが読み筋。

ところがササヤン。驚いたことにこちらの攻めをどんどん正しく受けていく。なんか前は攻められたら瞬時にその石を諦めてよその石を守っていたりしたのにさ。

攻め主体と言っても「あり得ない」攻めでやっつけるのは本意じゃない。だからこちらも手抜けないところは守りながら打っているわけだけど、それにしてもササヤンの守りと「反発」のバランスは素晴らしかったな。

結局作ることになったんだけど、数えてみると前回の持碁に続き今回は1目差で白勝ち。すごいじゃん>ササヤン。俺ともう七子局でしっかり碁になっているってことだね。今回は俺の方からの見損じもなかったつもりだし。

もうしばらくすれば「七子だと? じゃあこの勝負は碁にしないことが目標だ!」とか言えるようになるかもしれないね(^^>ササヤン。さすがに教室に着くなり「師匠、今日は空いてますか? まだ空いているんなら私が打ちます!」と立候補してただけあるね(^^)。

繰り返すが。私と四子で打つようになるまではどしどし成長してくれ(^^>弟子たち。もちろん三子で打つようになったって「破門」ってわけじゃないけどさ。でもたぶん。三子くらいで打つようになれば、私も「教えてあげる」なんていう心の余裕は持てなくなるだろうから。

投稿者 前田博明 : 23:00 | トラックバック

2004年05月12日

「辛抱」で碁に強くなる! −フリー対局−

今日はまず「有段者の集い」での対局から。

二局打って、二局とも納得できる碁が打てた。最近のマイブームが「辛抱」だということは掲示板にも書いているけれど、この「辛抱」によって「いつも自分の碁が打てるようになってきた」ような気がする。この「辛抱」ってのは、初段になる直前くらいに感じていた「石の形」に関係するし、それからいつも言われる(苦笑)「志の低さ」にも関係することだと思う。

で、一局目。相手は私より下手の人ながら、「有段者の集い」に通い始めて負けナシで四連勝している人(私のランクでは五連勝で昇段)。つまりは私と同じ段位にいてもおかしくないんだよなあ。かなり緊張しつつ「まあでも相手が四段くらいまでなら碁になるはずさ!」と自分に言い聞かせての対局。

打ち始めて感じたのは。「うげ〜、この人、強ぇえ!」ってこと。相手の形を崩す手筋をごく自然に打ってくる。千寿会でウワテの人と打つときに、しょっちゅう形を崩されて「なるほど、強いとはこういうことか」と思うんだけど、まさにそういう時と同じ感じ。

この碁、もう終わってるかもわからんね」と、心で泣きながら「いやいや今のマイブームは『辛抱』なんだから、もうちょっと頑張るぞ」と、懸命に応手。すると途中で相手の方に一瞬の隙。と、いうか相手がこちらの隙を突こうと打った手にちょっと無理があった。「よし!」とそこで得をして、結局は私の8目勝ち(あぶねーなあ)になったのでした。

ああ、やっぱりウワテの方は強い!」。「強ぇえ」と思った人にこんなこと言われて、期せずニヘニヘ顔になってしまった私ではありました。


で、二局目。相手は私よりちょっと上くらいの年齢の男性。私くらいの年齢の打ち手って、「俺は伸び盛りだぜ〜」という自信を持っている人が多くて(いや、私は謙虚ですよ(爆))、実際に強い人が多いんですよね。「う〜ん、ちょっといやだな」と思いながら対局開始。ちなみに私と同じ段位で、直近の成績が10勝2敗。

この碁ではこちらの小目への高ガカリにツケヒキで受けたところを相手のカケツギ。「俺、まだ打ったことないんだけど」と思いながら、即座にノゾキを利かせて下辺一間飛びではなくてハネで受ける定石選択。「ゆっくり打とう」と思ってる私だけど「攻めにも自信を持っているんだぜ!」というフリを利かせたわけです(爆)。みんなよく知っているけれど、私実は攻めが大の苦手ですから(笑)。

局面は進んで。「じっくり打つぞ」という私の主張を相手も受けて、お互いにしっかりと足場を固める展開。私は相手の模様を睨みながら自分の模様も広げるいわゆる接点に着手。次の相手の手は絶妙の位置へのケシ。「まあここは当然消されるな」と思っていたので、やはり「辛抱」で下からのウケ。「俺は局面に自信を持っていますよ」と主張しているような着手(まあまだ五分だったから、それなりに自信は持っているわけですが)。

そこで。相手の方がちょっと焦ってしまったんですよね。「おや、こいつはここでゆっくり受けて、まだ良しと見ているのかな?」と。だから私が受けたにも関わらず、まだその部分を攻めに来るような手。

「チャーンス!」と私。私はウケた以上、部分的に見て弱い石はない。相手もケシから軽く打てば弱石にならないんですが、しつこく狙うことによって石が重くなってしまった!

「このチャンスに差を付けてやる」と、私はモタレを決めてから相手の重くなった石に対する攻め。相手は重くしてしまった以上、もがくしかないわけですが、それまでじっくりと打った影響で、こちらの石には利き筋もなく苦しい展開。

結局もがいた大石が殺され、相手の方の投了となりました。

「無理でしたか」と相手の方。「そうですね、ここを軽く打っておけば、まだ黒地も大きいですから微妙な戦いだったんですが」と私。「ここのウケは形勢良しじゃないんですか?」と、まさにポイントを聞いてくる相手。「そこは受けなくちゃしょうがないので受けました。受けた後でこちらからケシに行って五分かと思っていたんですよ」。

二局ともに「辛抱」が好結果に繋がった碁。そして「ここが攻め時!」という判断が(少なくとも結果的には)大正解だった碁。こういう碁が打てると「自分の考えをきちんと碁に反映しているのだ」という気持ちがして、「俺も強くなったものだ」と詠嘆したくなるのではありました(笑)。

なは。なはははは(『ごくせん』の修学旅行風に)。


で、ハッピー・マンデー教室の話(^^)。

フリー対局で気をよくした私はちょっと早めに教室へ。そこで今日打った二局を並べ替えしているところに、最近よく声をかけて下さる男性のSさん登場。もう結構長く通われている方で、先日は九子局で打って中押し勝ちされた方。

「では今日は七子にしてみましょうか」。結局その碁は私が勝ったんだけれども、でも私に七子というのは弱くないですよ>Sさん。いや、私がエラソーにしているってわけじゃなくて、あくまでもこの教室は二桁級の人が対象ですからね(^^;。

ちなみにその方。フリー対局ではコバピーと二子局(コバピーが白)で対戦。私がちらと見たところではSさんの勝ち碁のように見えたんだけど、隅を殺してコバピーが勝ったとのこと。おうおう。強いじゃねーか>コバピー。まあその後、KGSからの刺客である(笑)HeboTaro さんと三子(コバピーの黒)で対戦してぼろぼろにやられたみたいだけど(その対局については掲示板に書きました)。


私はと言えばSさんとの対局の後、前に「攻め筋を覚えたい」と言って私と対局した女性と、それから遅れてやってきた(久しぶりの)ササヤンと二面打ち。

ササヤンとの碁の方は持碁だった。終局して作った後「あはは、持碁だね」という私に、ややむっとした表情のササヤン。「あ、俺の言い方、まるでわざとみたいだった? そんなわけはないんだよ」と言うと表情を緩めてくれました(笑)。そんなわざと持碁を作るほどの腕じゃねーってばさ(苦笑)。

彼女には私と同じくらいの棋力のおじさんがいて、そのおじさんとたまに対局しているそうな。おじさんとも今は七子で打っているとのこと。俺とおじさんと交互に対戦して、そこで学んだことを活かして置き石を減らしていっているんだろうな。

それにしてもさ。一時は井目中四目でもどうかなという感じだったのに、成長したね>ササヤン。悔しいからなかなかそこまでは近づけない予定だけど、俺と三子なんてことになる日もくるのかもしれないね。そしたら俺との九子や八子、七子局を懐かしく思い出すんだろうねえ。


で、以前「攻め筋を覚えたい」と言っていた女性。彼女とは今日二局対戦。最初はリアルタイム指導付きの九子局。打ちながら「攻めるとはこういうことです」「守るならこう守れば続けて利かされることもありません」。九子で指導を付ければ白が勝つわけもなくその碁は大敗。

「さて、じゃあ今学んだことを活かしてみましょう!」と、二局目も九子局ながら指導なし。残念ながらその碁では私の大勝となってしまいました。彼女が不必要な弱気になったところを攻め続け「弱気になっても、守りきる手を打たないと弱気がさらなる弱気を生むだけなんです」というようなことを伝えたつもり。

彼女は頭は良いので、自分のヨミに自信が持てないと凹んで受けようとする傾向があるみたい。でもね。覚えておいて下さい。「全てのヨミに自信を持つ」なんてことは、私でもできていないんですよ。もちろんヨミキリで打つところもありますが、「ここは俺の石が多いから大丈夫!」とか「相手の石に味悪があるからなんとかなりそう!」と思って打っていることの方が多いんです。

しかも九子で打っていれば、「ヨミ」に頼るよりも「置き石」に頼っていても良いことが多いんです。自分のヨミでは思いもよらなかった石に繋がって、相手の石が苦しくなることも多いんです。九子局では「強気」(てめーの石、全部潰してやるからな)が必要です(^^)。

もうひとつ強気・弱気絡みで言うと。読み切れなくても「ここを突破されたら碁が終わる」という局面がありますね。そういうときに引いて打っても何も良いことはないわけです。これは私もしばしばユパ先生に注意されるところですけどね。どうせ終わっているのなら、潰される方がましです。引いてばかりいると「強気」が通用するのかどうか、一生学べません。強気で打ってみて、それが通用しなければ以後、そういう局面にならないように注意して打てば良いのです。

あはは。なんか自分に注意しているみたいだけど、みんなそうやって強くなるんですよ(^^)。もちろん。「あり得ない」強気で戦いを挑んでくれば、私は徹底的に潰しますけどね(大笑)。


え〜と、長くなっちゃったな。

これが最後の話題。今日は棋院の二階に、女流アマタイトル経験者のOさんがいらしていました。強い五段の女性を相手に二子局で対局。その碁を拝見させて頂いていたんですが、私のヨミの甘さをとても勉強させて頂いた碁でしたねえ。私も昔に比べれば「見えるもの」が増えてきたんですけど、まだまだ私には見えていないものが多いんだなあと痛感。でもそれは嬉しいことです(^^)。

でね。その碁、結局Oさんが大差で勝ったんですけど、途中Oさんの見損じがひとつあって、Oさんはそれで負けだと思っていたみたい。私は傍目ですからきっちり目算してOさんの勝ちがわかっていたんですが、作った後に「あれ、私勝っているの?」とOさん。「やった、目算ではOさんに勝った!」なんて意味不明な自信を抱いたのでした(大笑)。

ふ〜。もりだくさんの、楽しい1日だったな。

投稿者 前田博明 : 23:00 | トラックバック

2004年05月10日

孔先生との初対局 −講義−

「へえ、そんなに石を置くんですか。じゃあ相当気合い入れて打ちますから、それで勝ったら二・三段ですよ」。

対局前の孔先生の言葉。そう、今日は孔先生に誘って頂いて、九子局の碁を打った。「前田さん、何子置きますか? まかせますよ」。そうおっしゃる先生に「じゃあまだ勝ったことがないので」(と、言うか先生とは、もっとヘタだった時期に五子局を打ったことしかない)と九子。九子置く私を見て冒頭の先生の発言となった。

実は今日。少々体調が悪く、誘われた瞬間は「だ〜、なんかウワテの人は俺の体調の悪いときばかりに誘ってくれるぞ!」とちょっと恨み言も。でも「二・三段ですよ」と名乗る私であってみれば、九子局で打つならば少々の体調不良で負けてはいけないはず。気合いを入れて対局に臨むことにした。

で、結局は。この対局は十七目差で黒の勝ち。途中からは地合を数えつつ「ああ、黒が良いはずだから」と徹底的に固く打つ(生意気なシタテだ)。「もう計算できてるんですかねえ」なんて孔先生がぼやく。「いやいや。全部数えなくてもこれで負けてたらヒドイですよ」なんてさらに生意気なことを言ってみたりなんかして(笑)。

「そうですかあ。強くなりましたねえ。形に明るくなりましたねえ。僕は九子局はもうギブアップですよ」なんてとことん良い気持ちにさせてくれる先生(笑)。「でも最後まで打たなくても良いんですよ」。

そう。途中から考えていたんだけど、私はこの碁を打ちながら「潰してやる」と考えることがなかった。「ここは厳しく行った方が良いかな」と思いつつ、プロの逆襲に怯えて控えてしまったところが何ヵ所かあった。でもやっぱり。「ひどいこと」をそうしなければ九子局というのは置いた側が勝つ手合。「この手合なら負けないね」と思っているのなら、そこで潰しに行くのがシタテのマナーかもしれないな。

でもまあ。「僕はなかなか勝たせませんよ」とか「指導碁○○連勝中ですよ」なんてことを言い、他のプロ棋士も「令文は相手に勝たせないねえ」と言っている孔先生が相手。まずは勝利という果実を得たことで良しとしようじゃないか(^^)。


で、ちょっとこの碁で考えたんだけど。「置かせ碁」を打つとき、相手が目算するくらいのレベルかどうかで、また難しさは随分変わってくるね! 今日の碁、私は途中からだいたいの目算によって「こんだけ黒地があって負けるわけがない」なんて固く、固く打ってた。でも私がぜんぜん目算をしない打ち手だとすると、もうちょっと頑張った手を打って、それでどこかに隙が生じていたかもしれない。

もちろん、「頑張って」打つわけだから、むしろ白が悪くなることだって当然ある。でもそこはそもそもの実力差が出てしかるべきところ。やっぱり隙を突くのは白がうまい。

今のところ。私が置かせて打つくらいの人たちは、あまり目算をしないレベル。だからこちらが「う〜ん、ちょっと足りないな」と思って「頑張って」打っていくと、相手もつられて「頑張って」くる(^^;。そこに生じる隙によって何目も得しているんだよな。

ふ〜む。アマ五段くらいになると初段相手に五子局とかで打つわけだよね。で、初段ともなればさすがに目算くらいはやってくる。やっぱり五段ってのは相当に強いんだろうな…


で、今日は授業の日だったんだけど。授業の大半は先週の続き。「シチョウ」。先週の問題が結構難しくて、何問か残ってしまったので宿題になってた。で、今日のテーマはオイオトシとかウッテガエシ。先週の問題に比べるとはるかに簡単な問題になってたので「お、できるぞ!」と自信を持った人も多いんじゃないのかな。

そのテーマはともかく。本日の一番の収穫。

横付けがあるのか!

この上の図。置き碁ではよく出てくる形なんだけど、この黒の横付けが格好良い(^^)。互先レベルでこの形になって、横に付けられるとウケを間違えることも多そう。まあウワテ相手だと自分が変化についていけなくなりそうだけど(苦笑)。

そう、この横付け、全局的に見て正しいウケというのは難しいですよ」とは孔先生の弁。もちろんプロの「難しい」とシロートの「難しい」は全然違うわけだけど、単純な打ち込みくらいしか知らなかった私はとっても得をした気分だった(^^)。

弟子諸君。この形になったら私は横に付けていくので楽しみにしていてね(笑)。

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2004年04月28日

序盤のうまい人たち −フリー対局−

本日はフリー対局。

なんかさ。最近ハッピー・マンデー教室で痛感するんだけど、序盤の上手な人が多い教室だ。

最近いつも書いているけれど、嬉しいことに今日も時間前に男性が声を掛けてくれて対局。「僭越ながら先で打たせて頂いて勉強したいんですけど」(えと、私ごときに「僭越ながら」なんてことは言わないで下さい(^^;。ウワテ連がバカにします(苦笑))と。

私は目的に応じて好きな手合で打ってくれれば良いと思っているたちなので、もちろん「先」の申し出を受け入れて対局。「この方の相手なら序盤はまあこういうふうに打つのかな」なんて生意気な考えで打っていると、碁はどんどん黒のものになっていって「え〜と、負けたときにはどう言い訳しようかなぁ」なんて考えてた(笑)。残念ながら中盤戦に入った途端に「小場」を打ち続けてぐんぐん白の碁になってしまったんだけれども…。

で、時間になってからは、何度か日記に登場している筋の良いKさんのお友達と対局。先で打ちかけた後、六子で対局。この女性も良い序盤を打つ方だった。ちょっと浮き石の強弱判断に難があって、そこを突きまくった私の圧勝になったけれど、でもトータルな棋力で見れば、私にあんな惨敗をするのは変だと思いますよ>Tさん。

で、こういう人たちを見ると。

ヘタはヘタなりに「ちゃんとした碁」が好きで、「ちゃんとした碁」を打ちたいと心掛けている私。とても嬉しくなるんですよね。初心者のうちは、どうしても運・不運の碁を打ってしまいがちだけど、そんな碁が「強くなること」に繋がっていないのは明白。残念ながらハッピー・マンデー教室にも「運・不運碁」の呪縛に取り付かれて進歩の階梯を完全に踏み外した人もいるし、パンダネットにも対局数1万局以上で、20級くらいに留まっている人がいる。

昔の日記に書いたけれど、私も(ヘタなりの)「完璧な序盤」を打って負け続けた日があった。ネジリアイに持ち込まれ、碁がどんどん壊れ、「ちゃんとした碁なんてプロしか打てないものなのかな」なんて考えてたこともあった。「シロウトの打つ碁なんて、パワーが全てみたいな感じなのかなあ」なんて。

でも今はわかるようになりました。やっぱり「ちゃんとした碁を打ちたい」という思いこそが、上達に繋がる王道です。今日打って頂いた男性の方も、それからTさんも、「ブレイク直前」に位置してると思いますよ。いったんブレイクすれば、すぐに初段目前くらいまで伸びるはず。

そういう人たちの「大ブレイク」をその場で見ていたいなあ(^^)。


尚今日は。ゴールデンウィーク直前だからか、欠席者が多かった。だからあまり多くの人の碁は見てないんだけど、最近私が応援している(笑)コバピ。彼女は藤田という渾名のF先生と九子局。なんと彼女はきっちり勝ちきったそうだ。やるなあ>コバピ。F先生に九子で勝ちきるなら私と同レベルじゃないか(笑)。

この前は、風邪で体調が悪かったとは言え、私に五子で勝っているんだよね>コバピ(その後五子で惨敗してるけど…)。今度打つ機会があれば、「前田と同レベルかもしれない!」という自信を持って打ち込んできたまえ>コバピ。徹底的に叩き潰してしまうつもりにはしておくが(苦笑)。


ま、そんなわけで基本的にいつも通り楽しい教室だったわけだけど。

かつて弟子だった一人と絶縁した日でもあった。ま、いろいろあったわけだけど、結局私の言うことなどな〜んにも伝わってはいないなあと絶望したのもひとつ。がきんちょ言葉に移行するけれど、俺、「言葉」の通じない相手とはどうやってもうまくやってけないんだよね〜。これだけ「レベル」のわかりやすいところにいて、自分の分を弁える能力を持てないってのもそう。

絶縁した相手とは今後不倶戴天。同じ教室に通っていて不倶戴天もないわけだけど、それはそれで考えよう。

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2004年04月26日

石を取るテクニック −講義−

今日の講義は(レベルはちょっと高いけど)「入門者教室」って感じが出てたな(^^)。やったのは「石を取るテクニック」。シチョウ、ゲタ、ウッテガエシ、オイオトシ。問題もレベル毎に整理されていて、今日の講義が参考になった人は多いんじゃないかなぁ。

シチョウの問題です

みんなが結構悩んでいたのは上の問題。黒先で、黒は連絡を狙います。ヒントはこれが「シチョウ」の問題だってこと。左上の方にあるシチョウアタリとかが気になるんだけど、そんなのを気にしないで済むように決着を付けたい(^^)。

よくある形なんだけど、わりと良い問題だと思うなあ。


で、講義後。「君、かわいいね」と言うと(私はオヤヂだからこういう発言も許される(笑))、あっさりと「あ、そうですか」くらいに流してしまうあやなちゃんとの対局。藤田という渾名のF先生が、本当は別の人との対局を組んでいたんだけど、「俺、今日あやなちゃんと打ちたいなぁ」という独り言のような命令口調に負けて最組合せとなった。お仕事大変ですねえ(^^;>F先生。

このあやなちゃん。強ぇ強ぇ。

最初は彼女の級位に応じて九子局。白はほとんど打った気がしない碁だったなぁ。白が狙っているところはしっかり守って、大場の感覚もなかなかのもの。でもウワテと打ち慣れていないせいなのか、ちょっと諦めが良すぎる傾向はある。この碁も勝手に黒が大石を諦めて、それで勝負があったものなあ。

なんだか打った気のしない九子を終えて「うん、君。うまいよ。ちょっと先で打ってみようよ」と。まあ「打ち方を見てあげる」という優しさの裏に「ま、しっかりやっつけておいて実力差を意識させておくか」という無意識があったのかどうかはわかんないけど(爆)。

で、この先の碁がまいった。途中で令文先生が見に来るから「これさ。先なんだよね。黒、悪くないと思わない?」と。すると令文先生は「いや、むしろ黒が良いかもしれませんよ」と。そうなんだよね。私も実はそう思ってた(笑)。

「これは終わってるかもわからんね」なんて極度の不安に襲われる私は、あちこちに手を出してみる。でもさすがに「かわいいね」と言われてもあっさり流すあやなちゃんは、男からの手出しを受け流す術を知っている(?)。ただまあ。俺も半世紀近く、浮いた話なく過ごしてきたわけじゃない… ん? あ、碁の話だったよね…

えと、経験では私の勝るはずの碁。「なんとか白の形にせんとなあ」と思いながら打つ私。徐々に、ようやく、白の碁になっていく。「怖いかも」と思うところで引き気味に打ってしまうのはしょうがないものね>黒。

そこに、我がライバル令文さん登場。「あ〜っ。なんか白の碁になってますね!」。

だ〜か〜ら〜。俺が必死に白の碁にしたところじゃないかよ〜(笑)。盤面を見渡す令文さんは「ここの白、少なくとも半分は取れるように思いますよ。私がいるうちに打てば」と(爆)。「私がいるうちに、じゃなくてあんたが打つんだろ〜」という叫びは心の中に留めておいて、しかたなく打ち進む私。

「ここは引いて守っちゃおうかな〜」と呟く私に令文さん。「あれ、それでウワテとして満足なんですか?」。いやだから。俺は今ウワテとして打っているんじゃなくて、プロの手筋を相手にしているわけだから(苦笑)。でもまあ。一応盤の反対側に座っているあやなちゃんが私のシタテであることは間違いない。「わかったよ(^^;」。ぼやいて徹底抗戦。「あ〜、前田さん、そんな風に打っちゃっていいんですかね〜」と喜ぶ令文さん。ウワテのプライドは通したが、石は取られた(笑)。

「え〜と、まだちょっと足りませんか」と、もうどっかいっただろうと思ったのにまだいた令文さん。「今度はここ打ちましょうか〜」と。

で、そのタイミングでようやく「はっ、今日の僕は先生なんだった。他の人の碁も見なくちゃ」と思い出した令文先生が立ち去る。「ほ〜」っとため息をついた私は、かろうじて「ウワテのプライド」も示しつつ、やや緩めて受ける。で、そこはなんとか無事。

あ〜っ、そこ緩んだでしょう!」と戻ってきた令文さん(^^;。「ふ。そこは緩めて受ける一手ですからね」と、勝ちを計算した私(^^;。「そうなんですけどね〜」と悔しげな令文さん。いいこのあやなちゃんはおとなしく盤の反対側で座ってた(^^;。

と、まあ終盤はこんなふうに(いつものように)私とライバルのちゃちゃの入れ合いみたいになっちゃったけど(苦笑)。先で打たせたあやなちゃんが強かったのは事実。あの碁が打てるなら自信を持っていいなあ。攻撃を受け流す技術はたいしたもんだから、「反発」してみることを覚えるとあっという間にランクを上げそうな気がするな。

油断するなよ>(応援してる)コバピ(笑)。油断してると、結構、やばいぞ(笑)。
藤田という渾名のF先生。あやなちゃんはちょっとウワテとやらせた方が良さそうですから、級を上げちゃいましょう(^^)。

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2004年04月14日

積年の恨み!? −フリー対局−

今日のフリー対局は、ハッピー・マンデー教室卒業生との対局。彼女の名前はSP嬢。

実はこの卒業生とは因縁が深いんだよな(笑)。私が碁を始めた頃に、一緒に教室に通っていた人。約一年前の囲碁合宿でも対局した(八子)。

その合宿。あれは合宿の二日目だったなあ。当時の私は「そろそろ初段」を名乗ってはいたけれど、SP嬢相手に八子で打てるほど強くはない。二日目はただでさえ置き碁の碁ばかり(八子・九子・八子)で気が高ぶってた。今でこそ八子・九子でも「ま、なんとかなるだろ〜」なんてつもりで打ち始められるけれど、当時は「こんなもん碁になるのかよ!」と緊張モード。

SP嬢は私に言った。「ねえ、師匠。私、はやくプロの先生に指導碁打って貰いたいから、はやく対局済ましちゃおうよ」。

緊張感漲る私にこの言葉はびんびん響いた。「なんだと〜われ〜。俺も君と八子で碁になるとは思ってないけど、そんな『さっさと済ます』ような碁にはしないつもりで集中力高めてんだぜ〜。ちくしょ〜、目にもの見せてやる」なんて。

今年になって。このSP嬢はたびたびハッピー・マンデーに見学にくるようになった。「君さ〜、昔、俺の琴線に響く厳しいこと言ったよね」。SP嬢曰く。「え〜、そんなつもりじゃないんだよ。師匠相手に何子置いても勝てるとは思ってなかったもん。勝負が決まっているのなら早く打ちましょうよくらいのつもりだったんだよ」。

ふ。君が見学に来るようになって良かった>SP嬢。俺はずっと「てめーとの碁なんてさっさと済ましたいんだよね」という意味かと思ってたぞ(苦笑)。


で、今日はそのSP嬢と五子局。「ねえ、私も強くなったと思うんだよね。五子じゃ相手にならないとは思うんだけど、ちょっと打ってみて貰えないかなあ」。彼女は前からそう言って予約を入れてた。

彼女は。

私が積年の因縁(笑)から思っていたよりもはるかに良い子なんだな〜。なんかね。習ったことを一所懸命に打ってくる。きっとそういうシタテと打った経験のある人も多いと思うんだけど、打っているうちから「かわいいね!」と頭を撫でてあげたくなっちゃう相手(笑)。

今日の彼女。今彼女が通っている教室で「車の後押し」を習ったらしい。彼女はその「車の後押し」が気になってしかたないらしくて、こちらが「当然押してくるだろう」と思った所で、必ず外してくる。

彼女が「車の後押し」という言葉にはまっているなんて知らないもんだから、こっちはあちこちで彼女の「外し」によって得を重ねる。

終局後。「あのさ。なんで君、ここ外すの? ここで五目、あそこで五目。それからあっちで五目、そこでも五目の損を重ねているよ?」。私は聞いてみた。彼女曰く。「こういう場合は車の後押しって言わないの?」。だ〜っ。超かわいくない(笑)? 言わない言わない。押しにも「車の後押し」だけじゃなくて「当然の押し」があるんだよ>SP嬢。

彼女は目を輝かせていた。「私ね、今度からこういうところは絶対押す!」。

全く。ウワテ冥利に尽きるってもんじゃないですか、こういうこと言われると(笑)。

あと、彼女は三々に振り替わられると混乱するところもあったからそこもちょっと指導。「あのさ。考えてみれば、『車の後押しじゃないか』と外してしまったところと、そのフリカワリの三々で間違えなければ君が勝っているね」。「え、そしたら私、師匠と五子で打てるの!? 次もまた五子で打ってみていい!?」。

いつでも。好きなときに打ちに来なさい。君ほどウワテの気持ちを良くさせるシタテはそういないよ(^^)。ハッピー・マンデーに通ってて良かったなあ(^^)。

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2004年04月12日

生・林先生 −講義−

今日は富士通杯の大盤解説会があった。生・林海峯名誉天元の姿を見た(^^)。覚先生もいらしていて、「前田さん、強くなったという噂を聞きますよ」とおっしゃって頂いた。もちろん「ええ、本当に強くなったんです(^^)」とお答えしておいた(笑)。

それはともかく。今日のハッピー・マンデー教室は、富士通杯の影響で六階・洗心の間で開催。ここでやるのは二回目。こんなところが使えちゃうのも、なんかラッキーな気分だよね。碁石は薄めながら蛤。千寿会だと、いくら高級な蛤でも、白を持つ実力のない私は持てない(苦笑)。ハッピー・マンデー教室ならたいてい白だからハッピーな気分(笑)。

今回のクール、二回目の授業。講師は高梨八段。テーマは「連絡と切断」。今回の授業は結構易しかったんじゃないかな〜? 見回すと、周囲のハッピー・マンデー級12級前後も、わりと正解しているようだった。

でも。問題にも出てきていたけれど。わざわざ「切って下さい」という手が悪手なんだということ。実際の対局では、そういう手を打つ方が、かなりいらっしゃるんですよね。よく日記に登場するコバピもそう。狙っているかのように「ケイマの突き抜き」を打って下さいという手を打つ。そういう手を打たれたら、もちろんこちらは問答無用で突き抜く(笑)。

思うに。ハッピー・マンデーでの10級〜13級くらいの人というのは、「ナラビ」を打ちにくい時期なんだと思う。なんとなく働いていない気がしちゃうんだろうね。だから一間とかケイマに受けて、相手に突き抜かせることが多くなる。

この「ナラビ」で感じる「働いていない感じ」を克服できれば、また次の段階に進めますよ>「ナラビ」の打てない方々。先日ユパさんも言っていたけれど、「守りの手を打つのが一番勇気がいる」んです。偉そうに書いている私でも、パッと見で碁が遅れてきてしまうと、つい必要な守りを手抜いてしまうことがあるものなあ。

もうちょっと実力が上がってくればね。「ぬるすぎるくらいに打って、あとでヨリツイテ勝つ」なんていう快感を味わえるようになります。そんな日を迎えるためにも、まずは「きちんとした手」を打てるように頑張りましょう。

まあシタテや、自分と同じ実力の人とばかり打っていると、きちんとした手を打たなくても、相手もそこを突いてこないから気にならないかもしれない。でもそういう碁を打っているとウワテには絶対に通用しませんからね。「私の変な手を咎めて欲しい!」とまぞひすてぃっくな欲望がわき上がれば、いつでも私がお手伝いします(笑)。


講義後の対局。今日は結構前から通っているんだけど、休みがちな人。以前私がむちゃくちゃ落ち込んでいるときに、「私は前田さんの碁は好きですよ」なんて慰めてくれた人。いや〜、師匠やってるといろいろ役得がある(爆)。

で、今の彼女と私の手合差は八子程度。まあウワテと打ち慣れていないので、あるいは九子でも碁になっちゃうかもしれないけれど…。

最初の方で緊張しちゃったのか、「私の隅を殺してください!」という手を打つので、まず一隅を「ほどほどに」殺す。

まあここの隅は某かささぎ氏によれば「前田さん、騙し手打って!」ということだったけどね(苦笑)。えぇえぇ。告白しますよ。あそこを打っていた私はな〜んにも読んでなんかいません。シタテの隅を殺したりするのって、あまり良い気持ちじゃないし、でも殺して、殺してと言われれば殺しに行っちゃうし。そういう葛藤(?)があって中途半端な手を打ったことを認めます(^^;。

で、彼女。ここの「殺して欲しいんです!」な隅と、もう一箇所「私は連絡しなくても良いので、はやくあなたの石を連絡させてあげてください!」というような手を打った場所があって、それでほぼ碁が終わってしまった。

本当は。「あなたの石を連絡させてください!」という手を打って貰わないと白が潰れるところだったんだよな〜。一隅殺したものの八子のハンディはそれくらいでは逆転せず、つい焦って打ち込みに行ってしまった。その打ち込みのせいで白が苦しくなってしまって。

隅の騙し手は反省しないけど(笑)、あの打ち込みはかなり反省した。

終局を迎えつつある局面を高梨先生がぢっと見て。「う〜ん、代わってあげたいけど、ここからだと僕が代わっても逆転は難しいかもしれません」と(苦笑)。ふ〜ん、高梨先生。なんか私に対する態度が令文先生に似てきたんじゃないですか(笑)? ま、それはそれで楽しいけどね〜。


私の隣では。「おじいさんと碁を打つために」碁を始めた美人が、男性陣の中では出色の強さの男性と対局。

最初は模様の張り合いだったんだけど、男性が模様をケシにきて、さらに自分の模様を地化する手を打たれても女性側は対抗手段を取らなかった。それで碁が苦しくなったんだよね。あとで打ち込んで行ったんだけど、時既に遅く、女性の黒石に生きる道はなかったみたい。

その局面。某かささぎ氏に「黒先生きの問題です」と検討してもらった。一目見たときにかささぎ氏は「そんなもん簡単やんか!」と言っていたけれども、高梨先生も交えてきちんと検討すれば、黒に生きはなかったとのこと(笑)。うはははは。途中から「ぼくは詰碁は苦手なんです」なんて主張していた(笑)。


反対側の隣では。先日私と十三子と九子を打った女性が対局中。序盤は相手に圧倒的な模様を築かれて必敗の情勢。彼女もやっぱり生きている石から動く癖があって、相手の模様に圧倒されてしまうみたいだ。「その手はあり得ないんですよ。そんな序盤で六目増やしても、相手が喜ぶだけですよ」。そんなことを言いながらちらちらと見ていたんだけど、やっぱりそんなことはまだ理解できないかな〜。

結局終盤に大いなる粘りを見せた彼女が半目差(だったかな?)で勝利。う〜ん(笑)。彼女が勝ったことは嬉しいんだけど、序盤にあそこまで差を付けられれば碁にならないんだということを知って貰うためには負けちゃった方が良かったかな、とも。「師匠はなんだかんだ言ってたけど、それで勝てるんだからいーじゃん!」なんて思っちゃうと、進歩が遅くなってしまう。ま、彼女はそんな子じゃないから大丈夫かな。


帰り際には、某かささぎ氏が観戦していたまりちゃんの碁の検討会を観戦。さすが私に先で打つまりちゃんだけあって、勝負は序盤で決まってた。一手で地化できる模様もあって、あとは相手の模様に打ち込んだ一群をしのげば楽勝という展開だったみたい。

「すごいね〜、まりちゃん。そこをしのげば楽勝じゃん!」という私に。まりちゃんは「しのげなかったんです!」とお怒りモード(笑)。

検討の様子を見て、まりちゃんの棋風を把握した。まりちゃんは、上昇志向で、ヤキモチ焼きだ(笑)。拠点を持つべきところで拠点を持たず上に逃げ、自分の模様を痛めてしまいそうになる。また、相手の模様の中で、さっさとサバキに行っちゃえばいいのに「私だって普通に地が欲しいわよ!」と主張して、かえって碁を苦しくする。

「前田さん、それ私の何を分析してるんですか? 棋風ですか、性格ですか?」と「?」になるまりちゃん。あ、もしかして性格もそうなの(笑)?


帰りは、その某かささぎさんも交えて食事という名の飲み。「前田さんも千寿会やったらおとなしいで〜。そんな人をいぢめるなんてでけへんでけへん。だって碁がヘタやもん」とかなんとか。ウワテの方がいらして頂くのは嬉しいんだけど、そういう話になっちゃうのがな〜(苦笑)。

尚今日は。教室のかっわいらしい女性に「いつもウェブ見てます」と言われた(さっそく掲示板にも書いてくれた)。それにしてもハッピー・マンデー教室ってのは、本当に若くて綺麗な女性が多いよね〜。私を知る棋士の方々もみんな「あんなところで師匠なんて呼ばれて役得だなあ」なんておっしゃってる(笑)。

あ、もしかして某かささぎさんがたまにハッピー・マンデーにいらしてくれるのは…(自主規制)。

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2004年04月07日

予告ホームラン −フリー対局−

と、いうか、「予告された殺人の記録」かもしれないなあ(苦笑)。

私にホームランないし、殺人を喰らったのは(いつもの)コバピ。「俺相手に五子くらいでは打てるようになって欲しいな」という希望のもと、今日の手合は五子。序盤、私のトリカケに、(藤田という渾名のF先生の助言にもよって)フリカワリを強制するなどなかなかの打ち回し。

途中から二面打ちになったせいもあって勝負が細かくなってきたので予告をかました。「俺ね、ここの大石狙ってるよ」。そこにF先生も通りかかるので、F先生にも予告しておいた。「あ、私、この石取ろうと思っているんです」。

不安になったコバピはF先生の顔をぢっと見る。「ああ、弱石ですね」とF先生。「え、ほんとにっ!?」とパニックになるコバピ。「あ、いえ、他の石と比べると、この石だけまだ目がないものですから」とF先生。

で、いろいろあって。

表現が難しいんだけど(^^;、私の模様が気になったコバピは、私が予告していた大石の「裏側」で戦いを起こした。ふむ。そこでの戦いは歓迎だよ。ここで石が強くなれば「予告ホームラン」が現実的になるからね。

コバピは。攻め合っていると、えらく近視眼になる。優しい子だからなのか(笑)、危なくなった石を直接的に助けようとする。こういう「直接的な動き」は、しばしば碁を壊してしまう。コバピが弱い(けれども価値もない)石を逃げ出した瞬間に、予告された殺人は実行された。

「私もうこれ投了なんですか?」とコバピ。「もちろん」と私。うう、不憫よのぉ>コバピ。

考えてみなよね。私は、私が打った石を全部生かそうなんて思って打ってない。むしろ、打った石をコバピが取りに来ると「えへへ、ラッキー」とか言ってるでしょ? 石を捨てることによって得られる価値があるんだよね。それに、最初から捨てようとは思ってなくても、「碁の流れ」から捨てざるを得なくなる石もある。そういう流れになれば、いかにして死んでしまう石を利用して得するかと考えるんだよね。

助けてやることばかりが慈悲ではないのじゃぞ>コバピ。むしろ役立たずに生き長らえさせるよりも、役立てて殺してやる方が石も満足して成仏できるんだ。

尚、この対局を見ていたまやちゃん。コバピがひどい手を打とうとする度に悲鳴を上げる(笑)。ううむ。やっぱり強くなってるんだな>まやちゃん。なんか俺の影響以上に手がよれちゃうまりちゃんだけど、「妥協せずに打てば勝てる!」という自信を持てば、さらに二子くらい強くなりそうなんだけどな。


今日、私を良い意味で驚かせたのはササヤン。

九子置こうとするササヤンに「あれ、君は確か九子は卒業しているのでは?」と八子にさせようとする。ササヤンは「私真ん中の石が欲しいんです」と主張するので、石をひとつ減らして七子での対局とした。今の彼女は一般碁会所に行けば5級くらいなので、まあ七子でも良いわけだ。

で。

やっぱりこの碁もいろいろあって、結構細かいことになってきた。うまく打つシタテを勝たせてやるのもウワテの役目だが、やっぱり一気に九子から七子まで飛び級させてしまうのは良くない(笑)。ササヤンの打ち筋を知る私は「ほら、ここをいつものように受けなさい」と石を置く。

驚いたことに。ササヤンはこちらのやや「攻撃」に主眼を置いた石に対して、同じく攻撃で応えてきた。そしてそのササヤンの筋はまさにピッタリ。驚いた私は混乱しつつも、ササヤンが受け間違うに違いない所をひとつ突いてみた。するとササヤンはそこも正しく受ける!

なんてこと。このままじゃ本当に形勢不明な碁になっちゃうよと思った私。「むむっ!?」と、心のスイッチを入れるボヤキを出す(笑)。見回してみると、ちょっと気付きにくいところでササヤンの石を殺す筋がある。まあ正しく受けられて生かしたとしても私に損はないと作戦決行。

「おりゃっ」「こりゃっ」「でで〜んっ!」と、三手でササヤンの大石を殺す(^^;。呆然とするササヤン。足掻いてみるものの、もちろん生きはない。

「この石死んじゃったんですか?」と問うササヤン。私はウワテっぽい陰険な言葉で返す。「うん、俺は殺したつもりだよ」(笑)。

結局ここの死にが原因で黒敗北。でもここでの死にがなければ、ヨセを対等に寄せれば黒にも勝機はあった。良い碁を打ったね>ササヤン。


その後は、「石の攻め方を覚えたいんです」というNさんと十三子および九子で対局。十三子は井目中四目。「ここは単純なノビが最強の攻めになっているんですよ」なんて言いながら対局。

でも対局後に思った。彼女はまだ碁を始めたばかり。そういう人に筋の良い(当社比)攻め筋を教えても応用が利かないかもしれないな。でもそれはそれで良いと思うんだよね。筋悪の攻め筋を覚えてもむしろ成長の邪魔になると私は思う。相手のミスによらなければ成功しない攻めは碁じゃないと思っている私だし。

だからまあ「攻めと取りは違うんですよ!」と力説。とくに十三子では「ほら、攻めてみて、相手に生きを強要してやって、自分は対価として膨大な地を獲得したでしょう?」なんて説明をしてた。

でもさ。こういう「攻め」を説明しようとすると「ナラビ」とか「コスミ」とかの話になっちゃうんだよね。きっと彼女は「攻め」という言葉からは「ツケ」を想像してたんじゃないのかな。対局後に「どうでしたか?」と聞いてみると「う〜ん。。。」と不満そうだった(苦笑)。

「攻めとは何か」。これを理解できれば5級くらいあるのかもしれないね。

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2004年04月05日

脊髄で打つ碁 −講義−

今日は授業前の話から。「有段者の集い」。

今日の有段者の集いは徹夜明け。これまで、徹夜や、酒の入った後に碁を打つと、読みの力が低下しているのを痛感していた。「なんとなく」打っているとわからないんだけど、詰碁をやってみると明らかに読み力が低下しているのがわかる。

「今日もなあ。徹夜明けだけに調子悪かろう」。

そう思いながら打っていたところが、圧倒的大差で連勝する。「ふむ、普段と何が違うんだろう?」。考えてみると「読み」の面では確かに甘くなっている。ただ、全体を読む能力が低下している分、「部分」に注目するようになっていたみたい。「ここがカタチじゃん?」とか「あなたの石の急所はここっ!」なんて思いながら打っていると、勝手に勝ち碁になっていたみたい。

加えて全体が読めないもんだから「部分での損は避けよう」とか「ゆっくり打とう」と思っていたのが良かったみたいだな。ネット碁も KGS というところでは「石取り碁の練習」なんて言い訳で、ちょっとヒドイ碁を繰り返してる。でもあまりに負けすぎたときに「じゃあ緩すぎるくらいにゆっくり打つか」と思うと連勝モードとなる。

さらに面白かったのは。

何局か打った所、全員が「これは私がちょっと負けているかなあ」と言う。いずれも40目〜60目の大差の碁にもかかわらず、だ。思うにこれは、私が相手の石を取らない碁を打つことにもよるんだろう。大石を取られたわけじゃないので碁は細かい、と思ってしまう人が多いみたいだ(まあ、それが棋院・有段者の集いにおける初二段のレベル)。

結局みんな作ったんだけど、私が相手の目数を告げると、これまた全員狙ったように「あ、そうですか」と盤面を崩す(笑)。「マナー違反だろ!」とは思うものの、あまりの大差に驚いた様子が面白くて、さほど腹は立たなかった。


で、ハッピー・マンデー教室4月期の最初の授業。講師は高梨先生。テーマは「碁は包囲と切断のゲーム」ということで、切ったカタチから生じる「次の一手」。三線の石のどちらからあてるべきなのか、とかね。

新入生は、取り敢ず数人程度。まあこのハッピー・マンデー。いつも2、3回目の授業から人が増えてくるから、今回もそんな流れなんじゃないのかな。

授業後には。

美人のK」と書いた女性が「私にケンカ売ってるでしょう!」とおっしゃる。え〜っ、そんなつもりは全然ないんですけど。でもまあケンカ売られるのは面白いから、そのケンカ買った! 「よ〜し、十秒後で勝負だ!」と打つうちに、Kさんの石がぼろぼろと死んでいく。「え?」「なに?」と言っているKさんは面白かったなぁ(笑)。

で、その後にはコバピと「互先」(笑)。本当は。コバピと互先で打って、その碁を「攻めを覚えたいんです」と言っている人に見せてあげる予定だった。でも「今日俺、コバピと打つからね」と、コバピを予約したのはよかったんだけど、見せてあげる予定だった人を予約し忘れた(^^;。

結局その人は他の方と対戦。コバピは単に私と互先で打たされたアンラッキーを噛みしめるだけとなった(爆)。

でもまあ。実は昨日の教室にはユパさんも来ていて。コバピはユパさんからいろいろ助言を受けていた。勉強になったんじゃないかな>コバピ。

陰険な私は。

ユパさんが余所を向いている間に碁のスピードを上げて、そこで勝負を決めておいた(爆)。いえね。碁ってのは、ある意味、陰険さが勝負ってところもあるんですよ(爆々)。

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